代表ごあいさつ
The President's Message
The President's Message
近江商人が商売の基本とした理念を表す言葉として「三方よし」という言葉があります。これはすなわち、彼らが「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という倫理観をもつことで、商いの当事者すべてがWin-Winの関係を築くことを目的にした言葉です。売り手のみが得をすること、その反対に買い手のみが得をすることを避け、この両者ともが良い取引を行った実感を持ち、さらにその取引の行為自体が世間、社会をよくすることにも繋がっていくというマインド。これは現在にも生かすべき精神性である、と私は思っています。
私たちは地域の公共土木工事を主に行う一建設会社ではありますが、会社の経営にあたってはこの言葉が意図するものをつねに理想に掲げています。私たちの事業の目的は、「私たちだけが利益を得ること」ではありません。もちろん事業を継続していくためには、利益を追い求める姿勢が不可欠です。しかしそのなかでも、施工主を満足させうる品質を追い求め、さらにはその施工によって地域社会が少しでもより良い方向に進んでいくこと。これらを最終的な目標とすることに、私たちの事業の存在意義はあると考えています。
「建設業が担うべきこと」という視点に立つならば、現代は高度経済成長期に建設された道路や水道といった地域のインフラが耐用年数を越えて老朽化する時代であり、私たちの記憶にも新しい西日本豪雨のように未曽有の大災害がいつ起きてもまったく不思議ではない時代でもあります。そのような時代において、私たちが果たすべき役割はけして小さくありません。持続可能な地域社会の形成に尽力できるよう、私たちはその役割を自覚し、持ちうる技術を高めていく努力を怠らない所存で日々の施工に従事してまいります。
弊社の今後に対して、あたたかなご声援、激励をいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月
和気相互建設有限会社 代表取締役 丸山 泰弘