NAOJ Science Workshop
W50 / SS 433 研究会
2021 年 5月18日 (火)
研究会要旨
マイクロクエーサーSS433はジェットの詳細構造が分解されている類まれな天体である一方で、主星の正体や、周囲を取り囲む電波星雲W50との関係性が未だ明かされていないなど、謎の多い天体でもある。近年のフェルミ衛星やHAWCによるガンマ線観測を皮切りに、この特異天体は再び世界的に脚光を浴びている。またこの数年内に国内でもSS433とW50に関する学術論文が多数出版されていることからも、本天体が国内の多くの研究者の注目を集めていることは明らかである。そこで、観測・理論の両面から幅広く講師を招き、マイクロクエーサーSS433/電波星雲W50に関する最新の研究の動向に関しての現状の到達点・問題点を共有するための研究会を開催する。
プログラム
2021年5月18日(火)
10:00 「開会の挨拶」 町田 真美(国立天文台)
10:10 「SS433/W50系の電波連続波観測(仮)」酒見 はる香(国立天文台)
10:30 「MHDシミュレーションで探るW50/SS433の構造形成シナリオ」大村 匠(東大宇宙線研究所)
10:50 「SS433-W50と中性星間物質との相互作用」山本 宏昭(名古屋大学)
11:10 休憩(10分)
11:20 「XRISM による SS 433 の X 線高分散分光観測」志達 めぐみ(愛媛大学)
11:40 「超臨界降着流の一般相対論的輻射磁気流体シミュレーション(仮題)」高橋 博之(駒沢大学)
12:00 休憩(90分)
13:30 「木曽広視野CMOSカメラTomo-e GozenによるSS433の高速モニタリングと多波長観測連携」酒向 重行(東大天文センター)
13:50 「SS433/W50 の可視光観測のレビュー」勝田 哲(埼玉大学)
14:10 「Hα Emissions as a Diagnostics of SNR Shock Physics」霜田 治朗(名古屋大学)
14:30 休憩(20分)
14:50 「W50/S433のeastern ear の hot spot のX線詳細観測(仮)」早川 亮大(東京都立大学)
15:05 「(仮題)X 線観測を用いた W50/SS 433 西側領域からの非熱的放射の観測的研究」佳山 一帆(京都大学)
15:20 「SS433の広がった構造(W50)のX線観測のレビュー」内山 秀樹(静岡大学)
15:35 「超新星残骸・マイクロクエーサーに関するFermiガンマ線衛星を用いた最新成果(仮)」日暮 凌太(立教大学)
15:55 「SS433ジェットからの高エネルギー放射」木村 成生(東北大学)
16:15 議論とまとめ 山田 真也(立教大学)
17:00 研究会終了
参加登録
締め切り:5月11日(火)
締め切り後、ご登録いただいた方々に研究会用のzoomリンクとslackの招待状をお送りします。参加者の方々への研究会に関する連絡はslackを通して行いますので、ご登録をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ
世話人:大村匠(東大宇宙線研究所), 酒見はる香(国立天文台), 町田真美(国立天文台), 山田真也(立教大学)