演目『英雄の条件』
◆GM:すがのたすく(@suganotasuku)
◆イメージ:南部紛争/悲劇/ままならない/人と海守り/おっさん×少女
◆特記事項:惨殺方面の残酷描写が数回発生します(ソフトな描写に調整することは可能です)。
また、この演目はPC①に明確な過ちが科せられ、これに対し演目側からの救済が行われないものとなります。取り返しのつかない状況下であがき、消えない罪と傷を抱えながらも明日へ向かって這いずっていく――そんな物語です。このため、勧善懲悪やすっきりしたハッピーエンドを遊びたい方にはおすすめできません。ままならないお話が好き!南部の地獄を味わいたい!という方はぜひ。
演目通過済みの方もOKです(申し込みフォームの“伝えておきたいこと”に「英雄の条件通過済み」とご記入ください)。その上で、通過済みの方は「PC①以外のハンドアウト」とさせて頂ければと思います。
選択ルール:“歪みの効果適用”と“追加逸脱能力の獲得【C】”(『MMM』P270)を採用します。
◆各種対応
◆今回予告◆
美しい白浜にひっそりと息づく“渚(なぎさ)の国”と“渚の海”
永く海守りと人が絆育みし地も、戦乱の南風に惑うのです
絆分かたれし国を訪れるは、漆黒の恐怖と救済の御標
――すべてのはじまりは、他ならぬ“あなた”
ほつれた縁を手繰り辿れば、そこは奈落の砂地獄
灼砂舞い飛ぶ悲劇のるつぼで、惑い踊れよ紡ぎし命
幸福な終わりがもはや亡いなら、せめて後悔のない決断を
モノトーンミュージアムRPG『英雄の条件』
――――かくして物語は紡がれる
◆ハンドアウト◆
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演目『英雄の条件』【PC①用ハンドアウト】
パートナー:ゴーシュ 感情:恩義
サンプルキャラクター:黒き災厄
指定クラス:異形
君は異形だ。人々から忌まれ疎まれ、この世界に寄る辺なきおぞましい怪物――。
かつて、君はひとりの傭兵・ゴーシュに命を救われた。醜く異形化した君の手を取り優しい言葉をくれた、ただひとりの人物。
あれから数年、ゴーシュの行方を捜して南部を彷徨う君は、ついに掴んだ彼の手がかりを追って“渚の国”へと向かった。
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演目『英雄の条件』【PC②用ハンドアウト】
パートナー:カーラ 感情:庇護
サンプルキャラクター:潮騒の担い手
指定クラス:海守り
君は、“渚の国”の傍らにそびえる“渚の海”の海守りだ。
古くから海と国の人々は暖かな友好を育んでいたが、海守りを敵とする“激昂の国”の勢力下に置かれたことから、君たちの交流は悲しみの中で断絶しつつある。
そんなある日君の海に、自らの海を亡くした海守りの少女・カーラがやってきた。君は彼女の身を案じ、当面の面倒を見ることにした。
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演目『英雄の条件』【PC③用ハンドアウト】
パートナー:ピピン・スグライ 推奨感情:友情
サンプルキャラクター:名もなき旅人
指定クラス:旅人
君は左の地を彷徨う旅人だ。“渚の国”と“渚の海”は、南部を旅する中でしばしば立ち寄る憩いの地である。
国の衛兵・ピピンは君のよき友人で、彼と会うのも楽しみのひとつだ。
しかし紛争勃発以降、国と海の交流は途絶え、人々の間にも重苦しい雰囲気が漂っている。
見えない明日を不安げに語るピピンの姿に、無性に嫌な予感がした。
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演目『英雄の条件』【PC④用ハンドアウト】
パートナー:ボナパルト・E(エー)・アディラート 推奨感情:任務
サンプルキャラクター:守護の騎士
指定クラス:戦人
君は“激昂の国”に所属する兵士だ。
近頃、属国である“渚の国”へ向かった駐屯部隊の消息が途絶えたという。
“渚の海”の海守り(PC②)や“渚の国”の民が反逆を企んでいるのだとすれば、これを看過することはできない。
君は大将軍・ボナパルト(『MMM』P98)の命を受け、駐屯部隊の消息調査と査察のために“渚の国”へと向かった。
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演目『英雄の条件』【PC⑤用ハンドアウト】
パートナー:惨劇の異形 推奨感情:執着
サンプルキャラクター:魔弾の射手
指定クラス:狩人
君は異形を狩る魔狩人だ。
獲物の気配を追って南部を放浪する君は、“渚の国”にほど近い場所で凄惨な殺戮跡を発見した。
人ならざる力で割り裂かれた骸と、周囲に走るおびただしいほつれの跡――。
異形の存在を確信した君は、託された手がかりを手に、悪しき怪物を狩るため“渚の国”へ向かった。
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【舞台】
▼渚の国と渚の海
南部紛争の激戦区からやや離れた丘陵に位置する小国と、その傍らにそびえる海。海の飛沫で洗われた白い砂浜が広がる美しい地だ。
長い間、海守りと人々の関係は良好であり、互いをよき隣人として友好を育んできた。
しかし南部紛争の勃発後、“激昂の国”の勢力下に置かれたことで、人々は表立ってPC②と交流することがはばかられるようになり、両者の関係は断絶しつつある。
▼激昂の国(『MMM』P82)
南部紛争の引き金を引いた人間の国。
国王や軍総司令のボナパルト(『MMM』P98)は人間至上主義者であり、南部の国々をなかば強制的に傘下へ納め、海守りを根絶すべく彼らの聖地“塩の国”(演目では未登場)へ苛烈な攻撃を行なっている。
◆GMから一言◆
こんにちは、はじめまして。D卓『英雄の条件』GMのすがのたすくと申します。
SSS04に収録されているこの公式演目は、人と海守りとの大規模な戦が繰り広げられている南部紛争地帯――そのすみっこにある小国が舞台となります。
ふたつの種族の軋轢、戦のままならなさ、そして異形であるということ――。
血まみれの惨劇が起き、取り返しのつかない惨憺に満ち、温かなハッピーエンドはほど遠い物語です。
好みが分かれる内容ですので「大丈夫かな…」と感じる場合はご無理はせず。「そういうの好き!」って方はぜひいらしてくださいませ。
吹き荒れる南部の血風の中で、罪と傷にまみれた物語を一緒に紡ぎましょう。
(※TRPG初心者対応が“歓迎”でないのは、TRPGに慣れていない方へハードな演目をぶつけるのはリスクが高い、という判断です。「こういうお話こそ求めているのだ」という場合は、初心者さんも遠慮せずどうぞ)
©TasukuSugano/FarEastAmusementResearch Co.,Ltd.「モノトーンミュージアムRPG」