演目『亡き願いの為の円舞曲』
◆GM:げそ。(@geso_trpg)
◆イメージ:あたたか/切ない/戦闘易しめ/初心者歓迎/死別
◆特記事項:すがのさんの同人演目をMMM版に修正したものになります。
死した存在であるPC①が、生前に言えなかった想いを大切な少女に伝えるため奔走する演目です。
雰囲気としてはドタバタしつつもしっとり切なく、どこか暖かな想いが残る物語になる予定です。
演目セッティング上、一部PC間の会話や交流ができないディスコミュニケーション状況が発生します。ミドルフェイズで特定の条件を満たすことによりこの特殊制限は解除されますが、コミュニケーションの齟齬や「言っていることが通じない、分かってもらえない、自分の事が誤解される」「自分のPCの身体が乗っ取られて好き勝手振舞われる」といった状況に置かれることを苦手とする場合は、PC①のハンドアウトを避けた方がよいかと思われます。
◆各種対応
◆今回予告◆
これにて終演、めでたしめでたし
人生の幕が降りたそのあとに、心残りは幾千か
――それは、貴女(あなた)に伝えられなかった想い
――どうか、今度こその願い
――きっと、あの人が望んでいるはずの救い
泣けど叫べどすべては遅く、消えた命の灯は点かぬ
手遅れの渇望は朽ちて歪んで、お手をどうぞと舞台へ誘う
これは愛しいあなたへ捧ぐ、もはや戻れぬ想いのワルツ
モノトーンミュージアムRPG『亡き願いの為の円舞曲』
――――かくして、物語は紡がれる。
◆ハンドアウト◆
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■ハンドアウト
PC①:先頃死亡した“手向けの国”の住人。幽霊
PC②:“手向けの国”の童子。PC①の友人
PC③:“手向けの国”の衛兵隊長
PC④:“手向けの国”の令嬢に仕えるからくり
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演目「亡き願いの為の円舞曲」【PC①用ハンドアウト】
■演目パートナー:アーニャ・カルディン 推奨感情:悔悟
■クイックスタート:奇妙な隣人2.0(『FT』P111)
君は“手向けの国”の住人……だった幽霊だ。
君の人生はあっけなく幕を閉じた。悔いの残る生涯だった。なかでも、大切なアーニャ・カルディンに“想い”を伝えられなかったことは死んでも死にきれない……。
もはや誰にも、君の声や伸ばした手は届かない。無力のまま墓の前に佇んでいた君は、信じられない光景を目にする。自分の肉体が墓穴から起き上がり、勝手に歩き出したではないか!
身体が何者かに奪われたのだ。このままにはしておけない……!
●補足:
PC①は幽霊(其達)です。
アーニャとの関係は、ポジティブな内容であれば自由に設定してかまいません。
PC①はミドルフェイズで“ある条件”をクリアしない限り、PC②以外には姿は見えず、声も聞こえません。ディスコミュニケーションな幽霊プレイを楽しみたい方向けのポジションとなります。
また、貴方の身体は何者かに乗っ取られ、かなり性格の違う誰かに好き勝手自由に動かされることとなります。気になる方はPC①を選ばない方が良いでしょう。
そして、PC①次第ではありますが、PC①が生き返る結末は想定していません。消えゆく魂が最期にやり残したことをがんばる物語となります。
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演目「亡き願いの為の円舞曲」【PC②用ハンドアウト】
■演目パートナー:PC① 推奨感情:友情
■クイックスタート:小さな英雄2.0(『FT』P108)
君は“手向けの国”に住む童子だ。
つい先日、友人のPC①が死んだ。この国では「死に触れた子供は死に憑かれる」と信じられている。葬儀に出ることも許されなかった君は、禁じられた墓参りにこっそり向かい、そこでPC①の幽霊に出会った。
PC①は肉体が何者かに奪われたと訴える。彼が頼れる相手は君だけなのだ。
君はPC①と共に、友の身体を探すと誓った。
●補足:
幽霊(其達)が見える童子。
PC①の肉体を取り戻すべく頑張りつつ、他者と会話ができないPC①を助けて頂けると嬉しいです。
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演目「亡き願いの為の円舞曲」【PC③用ハンドアウト】
■演目パートナー:ドレンド 推奨感情:庇護
■クイックスタート:守護の騎士2.0(『FT』P105)
君は“手向けの国”の衛兵隊長だ。
その夜、君は衛兵所からの帰り道に、血まみれで倒れるひとりの男を見つけた。
様子を見るに彼は魔狩人で、何者かと戦った様子である。まさか、この国に異形がいるというのだろうか……。
君は不安を感じつつ、事情を知っているであろう男を介抱するため連れ帰った。
●補足:
国の人々を護るために頑張りつつ、助けた魔狩人に塩対応なプレイをされたい人や、纏め役がお好きな方におすすめです。
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演目「亡き願いの為の円舞曲」【PC④用ハンドアウト】
■演目パートナー:アーニャ・カルディン 推奨感情:不安
■クイックスタート:歯車仕掛けの従者2.0(『FT』P110)
君は“手向けの国”の令嬢アーニャ・カルディンに仕える従者からくりだ。
PC①が亡くなってからというもの、アーニャの顔は沈みきっている。悲しみにくれる主人のことが君は心配でしかたがない。
だが次の朝、君は驚愕する。幸せそうな彼女の隣で、死んだはずのPC①が朗らかに笑っているではないか!
死人が蘇ってよいはずがない。君の胸に不安がよぎった。
●補足:
主人を護るため頑張るポジションです。
オープニングで登場するPC①は、本当のPC①ではなく“勝手に動き出した肉体”です。
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■舞台設定:“手向けの国”
大街道から少し外れた丘陵に広がる国。人口数百人程度の小さな国で、善き領主が治める穏やかな地だ。
聖教としては穏健派であり、紡ぎ手は見て見ぬふりといったていで黙認されている。
国の周囲には白百合が一面に咲き誇り、これを育て売ることで人々は生計を立てている。
白百合は亡き者への献花に使われることから、死に対する迷信が根強い。
◆GMから一言◆
げそ。と申します。
モノトーンミュージアムという素晴らしいシステムを一人でも多くの方が楽しんでいただけるよう、何より、当日参加された方が楽しかったといってもらえるようなセッションをしたいと思っております。お気軽にご参加くだされば幸いです。よろしくお願いいたします。
©TasukuSugano/FarEastAmusementResearch Co.,Ltd.「モノトーンミュージアムRPG」