被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージの解説(順次公開)
被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージの解説(順次公開)
2024年1月25日に国から出された「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」。
文字が多い上に、その字が小さくて読みづらいため、こちらで図示などしてみました。このページでは「(1)生活の再建」に関して、取り扱います。
*マーカーが引いてある文章は、政府の文書(令和6年能登半島地震「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」について (bousai.go.jp) )を抜き出したものです。
〇命と健康を守るためのホテル・旅館等への2次避難
・利用額の基準を特例的に引上げ(7,000円→10,000円)
→災害救助法により、一人当たり一泊につき7000円まで(税込み)のホテルや旅館なら、国がお金を出して借りてくれるので、二次避難所として利用できると定められた。今回これが、10000円までOKになった。
・要配慮者等にきめ細かく対応
-福祉タクシー、高齢者施設等の活用
→配慮が必要な人に、「福祉タクシーなどを使って二次避難所までお連れします」「ふつうの(二次)避難所じゃなくて、高齢者施設のような設備と人の整ったところに避難できるようにします」ということ
↓福祉タクシーの例
-介護職員等の応援派遣やDMAT、DWAT等と連携し、医療・介護・福祉ニーズに対応
→DMAT(=災害派遣医療チーム)、DWAT(=災害派遣福祉チーム)など、災害時の医療や福祉、介護に詳しい専門の人たちに行ってもらって、足りていない支援をします、ということ。
-保育所、学校等に関する情報の提供
→特に文部科学省などが情報を出してくれています。
文部科学省 :能登半島地震に関して /災害に関する支援制度について
-孤立集落からの避難、被災地と二次避難所間の交通の確保
→現在、孤立集落は無いとのこと。ただ、要支援集落(孤立はしていないが、支援が必要な集落)はあちこちにある様子。(石川県 災害対策本部会議資料より)
・被災地における防犯カメラの設置、パトロール強化等の防犯対策
〇避難所等における生活環境の改善
・必要物資の支援(被災地のニーズに応じ、プッシュ型からプル型に移行)
今)「プッシュ型支援」
→各自治体が「何がない?」を調査するのには時間がかかるので、とりあえず生活に絶対必要なものを送る支援。
これから)「プル型支援」
→生活に必要な物の“量”が足りたら、次はニーズを調査して、それぞれの避難所に合わせて支援をする。
それに加えて…
・感染症(コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスなど)の発生・拡大を防ぐため、衛生環境を確保する
・福祉避難所を開設し、専門の職員を送って運営をサポートする
(福祉避難所:高齢者、障がい者、乳幼児や配慮を必要とする人が避難して、相談したり支援を受けられるような状態が、国が決めた基準を超えるように準備されている避難所のこと。)
・ペットを飼育している人も、きちんと避難できるような支援をする