こちらのページは「すとーむすきーアドベントカレンダー 令和5年12月23」の投稿物になります。
このページは中編です。「前編はこちらから飛べます」
完成品がsteam workshopに公開されていますので
不明な点がある際はこちらのリンクから完成品をダウンロードしてみてください(*^_^*)
3.ECDISのマイコンを構築しよう!
マイコンを組む前にECDISに必要な情報をまとめましょう。自分の位置や相手の情報等を知るには下記が必要です。
・ECDISとして必要な情報
①レーダーが目標を探知しているか
②レーダーの目標探知距離
③レーダーの向き
④自艦の向き
⑤自艦の速力
⑥自艦GPSの座標
⑦ECDISの拡大量
ECDISに必要な情報が分かったのでマイコンの中身を作っていきます。
前半と同じ要領でマイコンの編集画面を開きます。
マイコンの設定画面の「上部バー」から「ロジック」を開きます。
ロジック設定画面が開きました。
ロジック画面の中心部にノードの入出力端子があるので
見やすいように展開します。
上図の様に各入力端子が整理できたら
物理センサーからGPS X座標、GPS Y座標、速度の信号を取り出すために
「COMPOSITE READ(NUMBER)」(下図参照)を3つ設置します
「COMPOSITE READ(NUMBER)」を3つ設置したら参照番号を設定します。
今回使用するのは、物理センサーの
ナンバー出力1CH(GPS X座標)、3CH(GPS Y座標)、9CH(前後速度)です。
そのため参照番号を1、3、9と設定し、物理センサー入力からのコンポジットノード(紫線)を接続します。
これで入力信号が全て準備できました。
次に各入力信号を1本のコンポジット信号にまとめていきます。
色んなNumber信号(緑線)をまとめるには、CONPOSITE WRITE(NUMBER)を使用します。
CONPOSITE WRITE(NUMBER)をクリックして
Channel Count(合体させられる信号端子数)を7に設定します。
CONPOSITE WRITE(NUMBER)と各端子を接続していきます。(今回はレーダーのコンポジット信号に他の信号を上書きしていきます。)
①コンポジット入力(紫の入力端子)にレーダー出力を接続
②「Number1端子には何も接続しない(重要※1)」
③Number2~7番端子に入力の上から順に接続していきます。
※1 レーダーコンポジット信号のNumber1にレーダーの探知距離が
乗っているのでそれを上書きしてしまわないため
必要な情報を混合したコンポジット信号を作ることができました。
必要な情報を混合したコンポジット信号が完成したので
処理を行うのに必要な「Lua Script」を接続していきます。
設置した「Lua Script」に作ったコンポジット信号を入力し
ビデオ出力を「ECDIS display」に接続し映像を出力可能状態にします。
ここまで完成したら次は「Lua Script」の中身を作っていきます。
後編に続きます!