短編映画「馬橇の花嫁」映画出演者募集
馬で農作業をしていた昭和30年代の十勝。馬ぞりを使った結婚式の風習をモチーフとした短編映画「馬橇の花嫁(仮題)」の出演者を募集します。主人公の農家の娘、その家族、新婿の青年を中心に、その他集落の知人・友人(エキストラ)役を広く募集しています。以下の応募内容をお読みの上、ご応募ください
映画内容(あらすじ)
昭和33年、農家の長女・一子は、朝から家族総出で馬と共に農作業に汗を流す。仕事が終わると、夕日を浴びながら馬と共に家路ヘ向かう。このころの北海道の農家は、家族と馬が支えあって生きていた時代である。
この頃、農家に生まれた若者には現代のような自由はなく、男女が出会い遊ぶ機会は少なかった。秋には神社で祭りが行われる。収穫が終わり一息ついた農家に笑顔が戻る。青年団による相撲大会には人だかりができ、子供達が走り回る。夕方になると和楽器演奏で北海盆唄が流れ、人々が踊り始める。青年団員の宏は一子と言葉を交わすことなくダンスを踊り、別れ際に一枚の手紙を渡す。「明日、日が昇る前に東の丘で会おう」。二人は間も無く結ばれることとなる。
結婚式当日、家族が一子に一言づつ言葉をかける。その清々しさを馬は黙って聞きながら、花嫁を乗せた橇を引いて走り始める。
*あらすじは一部変更する場合があります
*写真上2点と右下は百年記念館所蔵、荘田喜與志氏撮影
募集する役
☆ 一子(18歳~26歳くらいまでの女性)
☆一子の妹(16歳~20歳くらいまでの女性)
☆ 一子の母(40~55歳くらいまでの女性)
☆ 一子の父(45~60歳くらいまでの男性)
☆ 一子の兄(24歳~30歳くらいまでの男性)
☆ 一子の兄の嫁と子供(24歳~30歳くらいまでの女性と3歳までの子供)
☆ 一子の祖父母(70歳~の男性・女性)
☆ 宏(20歳~28歳くらいまでの男性)
☆ 青年団(20歳~35歳くらいまでの男女)
☆ 集落の農家(25歳~50歳くらいまでの男女)
☆ その他エキストラ(年齢性別問わず。子供も参加可)
募集条件
演技経験は問いません(撮影前に稽古やカメラリハーサルを入念に行います)。セリフはあまり多くない映画です。この時代の世界で演じてみたい、映画に出演してみたいという方であれば、経歴は問いません。まずはご応募ください。選考の過程で面会をさせていただく場合があります。出演料は役や稼働日数を考慮し後日相談の上決めさせていただきます。
応募方法
①ご氏名
②年齢と身長
③お住まいの市町村
④顔写真、全身が見える写真 (それぞれ1枚以上。写真は多めのほうが選考上助かります)
⑤プロフィール(演技経験有無など。あれば出演経歴など。その他、何かアピールしたいこと、特技、メッセージがあれば自由にお書きください)
⑥希望する役。希望する役はなく、映画に出演したいという方は希望無しとお書きください。
以上を記載し、
umazorinohanayome@gmail.com までお送りください。
2023年6月末締切 (その後も募集を続ける可能性ありますが、一度この日で締切り選考をします)
メールで応募ができない方は、上記を記載の上、写真を同封して下記の住所に郵送ください。
〒080-0018 北海道帯広市西八条南27-1-14
逢坂芳郎宛
撮影時期:
2023年9月中旬 数日間、2024年2月末 数日間
撮影ロケーション:
十勝管内(現在ロケーション選定中)
監督について
逢坂芳郎。幕別町出身。帯広柏葉高校卒業後渡米、ニューヨークで映画制作を学び学士号を所得。日本帰国後東京と北海道を拠点として映画、ドキュメンタリー、コマーシャルを制作してきた。昨年より帯広に移住。2014年、2016年に十勝を舞台にした短編映画「My little guidebook」「My little guidebook ice」を制作、札幌国際短編映画祭で北海道監督賞受賞。2021年、コロナ禍のカンボジアサーカスをテーマに制作した「リトルサーカス」は上海国際映画祭金爵賞に選出、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭では短編部門で優秀賞と観客賞を受賞。
ホームページ:yoshiroosaka.com
監督からこの映画の制作に向けてメッセージ:
冒頭の馬橇の写真は2020年に亡くなられた十勝出身の写真家・荘田喜與志さんが撮った写真です。私は数年前、この写真を偶然見かけた時、しばらくその場に立ち止まりあらゆる感情が湧き上がってきました。真っ白な雪景色のなかを花嫁が馬に乗せられて祝福されるイメージ(画)は非常に映画的だと感じ、同時に、当時の花嫁の心情について想像が膨らんできました。
その後、知人を通じて馬橇の花嫁を経験したことのある複数の女性にお会いし、当時の心境や恋の始まりのエピソードを伺いました。そこには人間の純粋さ、美しい価値観がありました。それは、私が持っていた昔の農家の苦労や暗さのようなイメージではなく、もっと晴れ晴れとしたものだったと感じるようになりました。そして、「馬橇の花嫁」をテーマに、主人公の花嫁の心情を生き生きと描きたいと思いました。
馬橇の花嫁の儀式は、モノの少ない時代に人々が考え出した創造的な祝技であり、映画として再現して世に残すべきだと思っています。今後末長く地域で共有できる映画にしたいと思っています。
私は2022年4月から十勝に移住し映画作りのリサーチ・準備を進めています。本来、このテーマは長編映画にすべきですが、時代設定の関係上多くの費用がかかるため、実現可能な短編映画として制作することにしました。今後も取材を重ねリアリティある作品を目指して参ります。
この映画に賛同してくださる方からのご応募をお待ちしています。演技経験ある方ない方も歓迎しますので、どうぞよろしくお願いいたします。