現役院生からのリアル・メッセージ

情報・ネットワーク工学専攻

・情報数理工学プログラム

・コンピュータサイエンスプログラム

・情報通信工学プログラム

・電子情報学プログラム


2020年度博士前期課程入学 情報数理工学プログラム](東京農工大学農学部応用生物科学科出身)

専門分野の図書が充実していて勉強しやすい。細分化された領域を得意とする多様な教授陣も魅力です

 国立大学であること、興味のある学問分野と指導教員の学問領域が合致していたこと、数理工学に関する授業カリキュラムが充実していたことが、電通大の大学院を志望した動機です。

 現在は岡本研究室にて、組み合わせ最適化に関する研究を行っています。テーマは各自が設定しますが、私は計算時間がかかる問題の入力の構造的な特徴やそれを表すパラメータについて考察しています。

 電通大の良さは、専門分野の図書や論文の資料などが充実しており、研究や勉強が進めやすいところです。また、細分化された領域の学問をそれぞれ得意とする多様な教授が在籍し、授業や合同ゼミ等を通して、他の研究室の教授からもそれぞれの視点で意見をもらいやすいところも良いと感じています。

 今いる大学など現在の環境に固執せずに、もっと自分が面白いと思うことを求め、学びやすい環境を選択することで、大学院での活動が楽しくなると思います。

岡本研究室

2020年度博士前期課程入学 電子情報学プログラム](長野工業高等専門学校電気情報システム専攻出身)

研究室の先生のサポートが手厚いことと、研究環境が整っていることが、電通大の良さです

 高専5年次の卒業研究で電気通信分野に興味を持ち、専攻科でも継続して研究を行ってきました。さらに大学院で発展的な研究や幅広い専門知識を習得したいと考えた時に、萓野研究室を知り、電通大への進学を決意しました。

 現在は「機械学習を用いた伝送線路の最適設計に関する研究」に取り組んでいます。この研究室を選んだ理由は、私が今まで行っていた研究内容と近く、これまで培ってきた研究知識や専門知識を活かすことができるからです。

 私が1年間、電通大で過ごして感じた良さは、研究室の先生のサポートが手厚いことと、測定機器の充実など研究環境が整っていることです。入学したての私にとって、不安なことばかりでしたが、研究の方法や方向性についての助言や、不安を払拭する配慮を、先生から適宜いただけたので、安心して大学生活を送ることができました。

萓野研究室

2019年度博士前期課程入学 情報数理工学プログラム](横浜国立大学理工学部機械材料系学科出身)

事前にしっかりリサーチして、学部とは専攻分野を変えて大学院進学

 学部4年の時に研究を通してプログラムに関心を抱き、また人工知能の目覚ましい発展と連動する脳に関連する研究に興味を持ちました。大学院進学に際して詳しく調べていく中で、現在所属する山崎研究室の存在を知りました。さっそく研究室見学をして先生とお話をさせていただいた中で、より一層研究に興味を抱き、素晴らしい研究環境に魅力を感じ志望しました。

 私は現在、小脳のネットワークをプログラムで構築し、数値シミュレーションを行うことにより小脳の学習について解明する研究に取り組んでいます。小脳の構造は比較的明らかになっていますが、学習の詳細なメカニズムについてはまだはっきりと分かっていないので、とてもやりがいを感じます。

 私のように大学院入学を機に専攻を変えたいという方はなるべく早めに自分のやりたいことを明確にして複数の研究室を見学させてもらうと良いと思います。

山崎研究室

2019年度博士前期課程入学 電子情報学プログラム](函館工業高等専門学校生産システム工学専攻出身)

入学前に研究内容・環境と研究室の雰囲気を確かめておくことをお勧めします

  高専で取り組んだ画像処理の研究をさらに深めたいと考え大学院への進学を決意しました。インターネットで様々な大学の研究室を調べているうちに、電通大には面白そうな研究をしている研究室が多いなと感じたのが最初のきっかけです。その後オープンラボに参加して、自分がやりたい研究ができ、雰囲気が合っていると感じた張煕研究室を志望しました。

 私の研究テーマは「眼底画像の血管抽出」です。眼底画像は眼球の底部が写し出された画像で、白内障や緑内障、高血圧症などの疾患の発見に役立てられています。健康診断の眼底画像は膨大な量であるため、医師の負担を軽減するためにコンピュータによる支援診断システムを構築する必要があります。そのため、様々な画像処理技術を用いて眼底画像から血管を抽出するアルゴリズムを考案しています。

 電通大は、外部生でも問題なく溶け込めますが、一度は研究室を訪問して、雰囲気などを確かめてみるといいですよ。

張煕研究室

2018年度博士前期課程入学 電子情報学プログラム]茨城大学工学部メディア通信工学科出身

電通大には幅広い研究分野とそれらを支える基盤技術があります

 私はもともと高専出身だったため、大学への編入を経験しています。その際は、計画性のない編入試験勉強をしてしまったので、大学院入試では、大学院の研究室に関する調査をしっかりと行うことを決心しました。電通大を志望したのは、研究室見学で訪れた高橋弘太研究室の研究テーマが、興味のあった音響の研究であることに魅力を感じたことがきっかけです。

 私の所属する研究室では、音のミキシングの自動化を目的として、「スマートミキサー」を開発しています。電通大は工学系の大学の中でも、創造と創作を行う環境が整っています。学内のものつくりセンターには、ボール盤やフライス盤といった機械工作機から、電子工作には欠かせないはんだ室、3Dプリンタ、基板加工機などが揃い、電通大の学生・院生は自由に使用することができます。個人ではなかなか作ることの出来ない大掛かりな工作も行うことができ、学生時代から無料でこれらの機械を利用できるのは大きな財産だと感じています。

高橋(弘)研究室

2018年度博士前期課程入学 コンピュータサイエンスプログラム]長岡技術科学大学工学部電気電子情報工学科出身

実際に研究室を訪ね、雰囲気を体験した後に決断。電通大は講義の種類が幅広いのが魅力です

 まず、電通大が提供している研究室を検索するシステムから大学時代に自分が行っていた研究に関連するワードを検索し、研究室を選びました。その後、研究室見学を行い、先生と話も進みました。その際に研究室に所属する学生とも話をすることができ、院から移動した身でも快く受け入れてくれうな期待が持て、電通大への外部進学を決心しました。

 私の研究テーマは、WiFi の位相情報を用いた位置推定や行動認識の研究です。研究室では、介護施設向け見守りビッグデータ利活用システムの開発に向けて研究を進めています。

 電通大は新宿から近く、カンファレンスにも参加しやすい立地です。企業にもよりますが、就職活動で都心に行く際も他県の大学より活動しやすいと思います。また、大学院での講義の種類が豊富でたくさん履修することができるため、自分の興味のある分野の教養をさらに深めることができます。実践的な演習を通して肌で学べるのも電通大の良い点だと感じています。

沼尾研究室

2017年度博士前期課程入学 情報数理工学プログラム]早稲田大学教育学部数学科出身

電通大には真面目な学生が多く、研究に集中できる環境があります

 大学では、数学に関するさまざまな分野の勉強をしてきました。電通大を志望したのは、ベイジアンネットワークという確率モデルを研究している研究室があることを知り、ここで研究に携わりたいと思ったのが動機です。

 私は推薦入試を利用して入学したため、受験に際して一般入試の勉強は特に行っていません。しかし、推薦入試を受験するためにはGPA が基準以上であることや、指導担当教員と学部長からの推薦状が必要であり、学部での授業内容の十分な理解は推薦入試でも必須です。面接では学部での研究内容とその成果、電通大の大学院の志望動機、入学後にどのような研究を行いたいかが問われるかと思います。面接の準備としては、研究予定に加え、自身の将来設計に関しても熟考し、意思を持っておくことが必要になるかと思います。

 電通大には、学部での研究分野と異なる分野の研究を志願する人にも、自身の成長に繋がる良い環境があります。

植野研究室

2017年度博士前期課程入学 情報通信工学プログラム]鹿児島工業高等専門学校専攻科電気情報システム工学専攻出身

研究室見学では雰囲気を重視しました。先輩方はみなさん有名企業に就職しています

 専攻科1 年の夏に3 つの大学の研究室に見学に行きました。大学のネームバリューも大事だとは思うのですが、私が注目したのは研究室の雰囲気です。電通大ではAWCC(先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター)を見学しました。そこで感じたのは、研究室なのに和気あいあいとしていて過ごしやすそうだった点です。研究室の先輩に気兼ねなく質問出来たり、同期で意見を交わし合うことのできる環境はとても重要だと思います。

 私は電通大で“ スペクトラムセンシングにHMM を用いた複数プライマリユーザのパラメータ推定” というテーマで研究をしています。実際に入学し、一年を過ごしてみると研究室での生活は非常に有意義で、研究に打ち込めている状況です。

 無線通信系の研究をしたい人は、ぜひAWCC の研究室へ。 電通大は立地も良く、息抜きできる環境にも恵まれており、所属していた先輩方はみなさん有名企業に就職しています。

藤井研究室