Ⅱ類 電子情報学プログラム/情報・ネットワーク工学専攻   ラボガイド トップ

安藤 芳晃 研究室

無線技術を高度化するための電磁界シミュレーション

電気や磁気、それらが伝わる電波をまとめて電磁界と呼びます。電磁界は日常生活に広く応用されていますが、その電磁界をコンピュータで計算する方法を研究しています。実際にモノを作る前には、コンピュータでシミュレーション(計算)を行いますが、本研究室ではシミュレーション・ソフトウェアを開発しています。また、雷などが発生する自然電磁界も計算しています。

キーワード

電磁界解析、自然磁気現象、無線通信、シミュレーション、アンテナ、電磁波、メタマテリアル

分  野

電気・電子工学、通信工学

内田 和男・田尻 武義 研究室

半導体ナノ構造を活用した次世代の光・電子デバイス技術の研究

微細構造を用いた光・電子の制御と、そのデバイス応用に向けた研究を進めています。窒化物半導体をベースに、トンネル接合などの「量子構造」や、フォトニック結晶などの「光ナノ構造」の理論解析および作製・評価技術の開発に取り組んでいます。特に、LED固体光源や感情・情景を再現するヒューマンセントリックライトなどの照明技術や、光・電子集積回路技術への応用を目指しています。

キーワード

次世代半導体、ナノテクノロジー、LED・レーザ、受発光デバイス・集積回路

分  野

電気・電子工学、応用物理学、材料工学

小野  研究室

高周波回路設計技術を無線通信回路モジュールに展開

回路および電磁界シミュレータを用いた主に高周波受動回路の設計技術を研究しています。その他に、様々な技術分野に展開可能性がある汎用設計技術も研究しています。設計技術を日々高め、その技術をソフトウェア無線技術などのシステムレベルに展開し、無線通信用ハードウェア、信号処理、ソフトウェアも楽しめる研究を目指したいです。

キーワード

高周波回路設計、無線通信

分  野

電気・電子工学、通信工学

萓野 良樹 研究室

電磁ノイズの発生とその抑制に関する研究

コンピュータなどの高周波の電気信号を利用する機器は不要な電磁波を放射し、他の機器を妨害する可能性があります。本研究室では、電気電子機器が複雑な電磁環境の中でも共存して動作できることを目指して、不要な電磁波の発生や信号の伝搬について、実験とシミュレーションで研究しています。

キーワード

電磁環境、機構デバイス、電磁界解析

分  野

電気・電子工学

菊池 博史 研究室

気象災害を防ぐ高精度積乱雲観測技術の開発

我々は近年増加するゲリラ豪雨や竜巻といった気象災害を引き起こす気象現象の観測システムの開発を行っています。このような気象現象は非常に短い時間で発達する積乱雲によって発生するため観測が困難です。そこで積乱雲を3次元高速スキャンが可能な気象レーダの開発を行い,気象災害の予知・予防技術の開発に取り組んでいます。

キーワード

豪雨、次世代型気象レーダ、3次元観測

分  野

電気・電子工学、物理学、通信工学

木寺 正平 研究室

電磁波センシングと情報の融合による革新的計測技術

電磁波センシングは、非侵襲医療(癌診断・治療)、自動運転センサ、非破壊計測(道路・橋内部の亀裂探知)、地中探査、高度セキュリティ(危険物探知)等の多様な応用に展開可能です。本研究室では、観測データから対象の情報を最大限に抽出する独自の信号・画像解析法や深層学習を導入し、世界に先駆ける革新的な電磁波センシング技術を創出することを目的としています。

キーワード

電磁波センシング、レーダ解析、トモグラフィ解析

分  野

電気・電子工学、情報工学、医用・生体工学

肖 鳳超 研究室

電磁波がもたらす影響を実験やコンピュータで解析

携帯電話や無線LANなど、電磁波を利用した技術で私たちの生活は便利になってきた一方で、電子機器の故障や誤作動などを引き起こすなど、電磁環境の悪化が問題となっています。そこで、電磁波により起きる物理現象を実験(図)で検証する他、電磁界解析ソフトなどを活用し、不要電磁波のメカニズムなどを解析する計算電磁気学・電磁環境という分野を追求しています。

キーワード

電磁環境、計算電磁気学

分  野

通信工学、電気・電子工学

橋 弘太 研究室

快適な音を作る・聞くための自動ミキシング技術を探求

音楽の制作ではいろいろな楽器の音を組み合わせる「ミキシング」という技術が重要です。本研究室はそれを自動的に行うために、音のエッセンスを上手に表現する技術の研究をしており、これを活用すれば誰もが快適な音を制作できるようになります。その他、コンテンツの音の構造を見せて特殊再生を容易にする技術や、多数のスピーカで良い音を聴かせる技術も研究しています。

キーワード

ミキシング、音響信号処理、音楽、聴覚心理、高速演算

分  野

電気・電子工学、情報工学、医用・生体工学

張 熙 研究室

マルチメディア時代を支える信号・画像処理技術

デジタル信号処理と画像処理に関する研究を多角的に行っています。スマートフォン、高精細TVやデジタル家電といった形で、信号処理技術は一般消費者の生活の中にも溶け込んできています。また、2020年東京オリンピックを目指す8Kスーパーハイビジョンの本放送に向けた技術開発も精力的に進められ、インターネットでの音楽やビデオ配信など、その可能性がますます広がっていきます。当研究室では、高度情報化社会に欠かせないマルチメディア信号処理技術を研究しています。

キーワード

信号処理、画像処理

分  野

電気・電子工学、通信工学、情報工学

津田 卓雄 研究室

光・電波によるリモートセンシングで地球・宇宙を探る

光から電波まで様々な周波数領域の電磁波リモートセンシング技術を活用し、地球大気や地球近傍の宇宙空間を観測・研究しています。高感度カメラや大型レーダーによるオーロラ観測、レーザーを活用した大気観測といったフィールド観測を行う一方で、研究室の中では観測技術・観測装置の独自開発を進めています。工学要素と理学要素が融合していることが研究テーマの特長です。

キーワード

電磁波リモートセンシング、地球大気、宇宙空間、オーロラ、北極、南極、電波、光、レーザー、データ解析、画像解析、ものづくり、先端技術

分  野

通信工学、地学

西 一樹 研究室

カメラの性能や品質をテストする方法について研究

光学と画像・信号処理技術の融合をベースに、高精細カメラの性能測定・評価をテーマとした研究を行っています。特に三脚やシャッターなどの微小振動測定、カメラの光軸歪みや解像度の高精度測定などの研究に取り組んでおり、実用化に至っている技術もあります。日本のカメラ技術はいまだ世界をリードしており、その一端を担う研究を目指しています。

キーワード

カメラ性能評価、画像・信号処理、計測一般

分  野

映像・光工学、電気・電子工学

野村 英之 研究室

見えないものを見る技術-超音波技術-

音響エレクトロニクスに関して、耳に聞こえるオーディオ領域から、耳に聞こえない超音波領域の広い周波数帯域の音波に関する基礎研究、また、それらを利用した超音波計測・イメージング技術などの応用研究を行っています。特に体内や水中、固体中など、電磁波やヒトの目で見ることのできない領域を、超音波を用いて可視化する技術の実現を目指しています。さらに、それら超音波の安全利用法について研究しています。

キーワード

音響エレクトロニクス、超音波、非線形音響学、音波、電子工学、通信、生体工学、医用工学

分  野

電気・電子工学、通信工学、医用・生体工学

芳原 容英 研究室

地球・宇宙の電磁環境の観測により自然災害の監視や予測を行う

様々な周波数における電磁気現象の観測やシミュレーションを用いて、地震、集中豪雨や竜巻などの自然災害や地球温暖化などの監視と予測に関する研究を実施しています。宇宙からは人工衛星や国際宇宙ステーションの数々の国際プロジェクトに参加、地上からは当研究室が有する最新の雷観測ネットワークや電離層観測から得られたデータの解析により気象擾乱や地殻変動との関連性や、地下から宇宙に至る電磁環境の包括的な理解を目指しています。

キーワード

人工衛星、電磁環境、電磁波動、自然災害予測

分  野

地学、電気・電子工学、通信工学

村上 靖宜 研究室

ミリ波帯における電磁波制御技術に関する検討

5G/6Gに向けてミリ波帯と呼ばれる高い周波数を使用した無線通信が行われます。その時に、遮蔽物による無線通信品質の劣化や、微細な構造または製作精度によって、電波の伝搬環境に影響があります。そこで、自然界の媒質では、実現が困難な特性をもつ「メタマテリアル」を応用して、電波制御に関する技術の確立・アンテナの開発また環境電磁工学に関する研究をしています。

 

キーワード

電波伝搬、メタマテリアル、アンテナ

分  野

電気・電子工学、情報工学

吉田 太一 研究室

マルチメディアデータを圧縮・修復・解析する技術の研究

テキストや画像・動画像などのマルチメディアデータは皆さんの身近に普及し大量に存在しています。本研究室では、それらに対して圧縮や修復など様々な目的を達成する技術を数学や信号処理、機械学習などの理論を用いて実現するべく研究しています。特に、画像・動画像の圧縮については国際的なフォーマットの制定に寄与すべく、従来形式だけでなく高ダイナミックレンジ等の新形式に関して研究しています。

キーワード

信号処理、画像・動画像処理、情報源符号化

分  野

通信工学、情報工学、映像・光工学

劉 志 研究室

映像ネットワークシステム

無線端末の普及により、さまざまな映像データがネットワーク上で転送、共有されています。無線ネットワークリンクの不安定性を克服し、限られた帯域資源を有効に利用するために、本研究では、無線ネットワーク上におけるVRなど没入型映像を含む映像ストリーミングのための最適な資源配分の方法、エッジコンピューティングやエラー復元の方策などについて研究します。

キーワード

映像、ネットワーキング、機械学習と最適化理論

分  野

情報科学、通信工学、情報工学

鷲沢 嘉一 研究室

脳が行う作業を機械に学習・実施させる技術を探求

文字・顔の識別や、過去の情報から先を予測する作業を機械に行わせるため、「機械学習」の信号処理理論とアルゴリズムの開発を研究しています。応用として、脳波でコンピュータを操作する「脳コンピュータインタフェース」の研究・開発に力を入れています。これは重病患者や高齢者などが、自らの意思のみで機器操作を行えたり、他者との意思疎通を可能にする有望な技術です。

キーワード

機械学習、脳コンピュータインタフェース、信号、情報、情報工学、情報システム、情報処理、知能情報、データ分析、生体工学

分  野

情報工学、医用・生体工学、情報科学

和田 光司 研究室

ワイヤレス通信を変革するRFモジュール用小型高周波回路部品の開発

無線通信を行うには、高周波回路・部品によるハードウェアが不可欠です。そこで、伝送線路、共振器、フィルタ、分波回路といった各種受動回路の設計を行っています。また、回路構造や特性を改善するためシミュレーション、試作実験を行っています。現在は「チューナブル技術」、「マルチバンド技術」などによる超小型回路の実用化を目指しています。

キーワード

無線通信、高周波回路

分  野

電気・電子工学、通信工学