内木ゼミについて

埼玉大学教養学部 卒論演習/ゼミのテーマ:

社会や組織の文化環境としての情報システムに関する研究です。情報システムというとコンピュータシステムのことと思われがちですが,内木研究室では情報システムを生身の人間が交わす生きた情報メディアとそれらを扱うための仕組みによって形作られる社会や組織でのコミュニケーションの枠組みと捉えています。

現代社会では,操作性や直感的なわかり易さなどの点から情報メディアそのものがコンピュータ上で表現され,コンピュータネットワークを通して瞬時にかつ多量にやり取りされていますし,その代表的なサービスとしての携帯電話は,私たちの日常生活の中でかたときも離すことができないものにまでなっています。しかし,このような情報メディアと共生する社会や組織でのコミュニケーションのあり方は,機材やサービスの目新しさや斬新さとは反対にオーソドックスなままですし,人々はより人間くさいことや人の所作を求めるようになっています。

メディアコミュニケーションに潜むシステムがもたらすこのような特性こそが,現代社会における様々な現象や問題の根底にあるとにらんで,現象の解明や分析方法,さらにはよりよい文化環境としての情報システムのデザイン方策や情報技術について考察し,議論しています。

 ゼミの運営:

内木研究室では文献や資料データを得ることはもちろんのこと,研究対象となるフィールド(現場)での実践や経験から生きた知見や物事の見方,捉え方を得ることを厭わず,また疎かにしない姿勢を大切にしています。教員との対話はもちろんのことですが,同様の問題意識を持った多くの人々との議論が大切です。そのため,大学院生と学部生とを分け隔てることなく,できるだけ合同でのゼミナールを毎週実施しています。