主要文献概略

Ratner 1980: レナード・ラトナー『古典音楽:表現、形式、様式』

トピック論の祖として取り上げられる著作。【工事中】

Agawu 1991: コフィ・アガウ『記号とプレイする:古典音楽の記号論的解釈』

Ratner 1980によって開発され、Allanbrook 1983 によって用いられたトピック理論を軸とする記号論的・意味論的なアプローチ。
「開始・中間・終結パラダイム beginning-middle-ending paradigm」を基礎に置き、シェンカリアン・グラフによって分析・表現される統語論的アプローチ。
(ローマン・ヤコブソンのモデルに従い、前者は「外向的記号論」、後者は「内向的記号論」と呼び名される。)
この2つのアプローチが交わる領域を「プレイ」の領域ととらえ、古典音楽の豊かで微妙な意味を読み解くことを目指す著作。