小泉友則(こいずみ とものり)と申します。
歴史学的観点から、子どものジェンダー・セクシュアリティ研究をしていました。現在は、株式会社Kaienでブリッジコンサルタントをしております。
研究活動に関しては、現在は趣味として模索中です!
研究活動に関しては、現在は趣味として模索中です!
価格 4,200円+税 496ページ 重版出来!
http://www.shoraisha.com/main/book/9784879843913.html
(オンラインでのご購入はこちらから) https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843913
https://www.amazon.co.jp/dp/4879843911/ref=cm_sw_r_tw_dp_GBDEP7MRZBC7NYSQPTE1
本書に関する書評などの情報
『朝日新聞』書評(タイトル「『子どもの性欲の近代』書評 抑制すべき対象となった過程は」評者:本田由紀、2020年9月26日)
https://book.asahi.com/article/13760281
『京都新聞』書評(タイトル「子どもの性欲の近代」評者:宮本まき子、2020年10月25日)
『日刊サイゾー』インタビュー記事(12月5日)
https://www.cyzo.com/2020/12/post_260883_entry.html
『女性学年報』書評(タイトル「書評:小泉友則『子どもの性欲の近代』(松籟社、2020 年)」評者:荻野美穂、2020年12月19日)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arws/41/0/41_87/_pdf/-char/ja
『図書新聞』書評(タイトル「子どもの性欲言説研究が開く地平」評者:元森絵里子、2021年1月9日)
http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/shinbun_list.php?shinbunno=3478
本書の内容説明:
本書は、近世後期から明治期における、思春期以前の「子どもの性欲」をめぐる学識者の主張を分析し、「小さな子ども」の「性欲」の問題が学識者によって語られていたことを明らかにしながら、近代に「無邪気で無垢な子ども観」と「性的な子ども観」が同時進行的に生じたことを論じています。
本書の内容の要点は、メインタイトルではなく副題である「いかに語られてきたか」という部分にあります。つまり、「子どもの性欲そのもの」の研究ではなく、「『子どもの性欲そのもの』を知識人たちが歴史的にどう扱い、語り、規定してきたのか」というところに要点があります。そしてその語り口を分析することによって、「子どもの性欲そのもの」をわざわざ語るというその知識人(研究者)の行為の立場性・政治性などを明らかにしたのが本書です。
近代日本においては、「子どもの性欲」という問題をめぐって、これまで考えられてきたよりも非常に数多くの議論が展開されていました。例えば、植民地主義的思想の影響で「女児の性的早熟」という現象が学識者に着目されていました。「わたしはどこから生まれたの?」という子どもの「誕生に関する質問」が、子どもの「性欲」の発生に関わると問題化されていました。また、近代における世界的な「性教育」論のムーブメントが、日本における「子どもの性欲」をめぐる議論の起爆剤の一つとなったことも、詳細な「性教育」の歴史研究の振り返りの中から明らかにされています。
セクシュアリティの歴史研究、教育史・児童文化史研究に新たな知見をもたらす、著者初の単著となります。