東北大学歯学部東京同窓会 学術研修会企画 ・東京支部松下塾 の ご案内
12回生 松下 寛(世田谷区開業)による日常臨床でのヒントになる実習中心の研修会を企画しました。ご興味のある同窓生は若手・ベテラン問わず奮ってご参加ください
第一回は以下のような趣旨で開催したいと思います
(有歯顎・無歯顎に共通した適切な顎位の判定方法と実際の治療への落とし込み)
(講演及び実習要旨)
咬合崩壊した症例、無歯顎で長期に不適合な補綴で推移していた症例、顎が変異し顎口腔周囲の症状が見られる症例。こういった症例でどのように顎位を定め、臨床症状を緩和し、最終的にどう補綴するか。これは臨床に携わっている皆さんの常に悩み事ではないでしょうか。
教科書的にはこれまでも顎関節の構造を中心として、いわゆる「中心位」に誘導して、プロビジョナルを経由して補綴をすれば良いと言う学説や症例報告が主流を占めてきました。
しかし、私自身はこの学説や手法には疑問を持っています。
疑問の根拠は、以下の2点です。
1)顎口腔周囲の筋肉の過剰な緊張がある状態で、その緊張を積極的に緩和することをしないで、顎関節を中心として「中心位」を仮に求めたとしても、患者さんの習慣性顎位に容易に戻ってしまう可能性があるのではないか。
2)歯の欠損が大きな症例や無歯顎の症例では、顎関節の解剖学的形態そのものが変形してしまって、正常像をきたさない事が多くの症例で提示されている。
この事実から類推すると、顎関節を基準として「中心位」をもとめることがそもそも原理的に無理ではないか。
現在私は東北大学8回生の川村秋夫先生に師事をして、上記のような症例について、「中心位」の概念ではなく、むしろ患者さんがリラックスした状態での顎位(従来言われている「筋肉位」に近い)での誘導法およびその顎位を維持するための生活指導法を学び、実際に患者さんに応用して臨床を重ねています
学術的根拠としては、東北大学補綴科の渡辺誠前教授や佐々木啓一前教授が長年の顎関節治療で筋電図フィードバックを用いて、できるだけ安定した顎位に求めるためにはどうすれば良いかと言う研究の実績に基づいたものです。
川村はこの方法を臨床家が応用しやすいように改善し、さらに筋の緊張をほぐすための操体法やPNF法といった他分野での方法も織り混ぜて自身の臨床を組み立てています。
私はこれらの概念や手法を自分なりに咀嚼し、さらに近年では積極的に筋の緊張をほぐすための方法として、鍼治療についても研鑽を行い、顎関節に関して造詣の深い鍼灸治療院と連携をとって、患者さんの主訴を解消しながら、できるだけ安定した顎位を求めトラブルの少ない補綴治療を心がけるようにしています
今回のレクチャーでは、簡単な講義の後の実習主体の形で、現在私が行っている顎位の誘導法について相互実習をしていただき、皆さんが日常臨床で応用できるように考えてみたいと思います
場所 :まつした歯科(世田谷区駒沢3-27-8)
開始時間:昼12時から2時間程度予定
開始時期:2026年(令和8年)4月19日(日)
実習費用: 特にいただきません
参加人数: 実習という関係上、人数の上限を設けさせていただく場合はありますので、その点はご了解ください
持参するものは白衣だけで結構です
臨床における不安や疑問などにも気軽に相談できる場所となっておりますので、経験の浅い先生も経験のある先生も“コロナ渦”で交流の減ってしまっている昨今お気軽にご参加くださいとのことです。また周りの同窓生もお気軽にお声がけ頂け参加して頂けると幸いです。
参加される先生は こちらから登録をお願いいたします
令和8年2月吉日
各位
東北大学歯学部同窓会東京支部
支部長 齋藤 敬太
定期総会・学術講演会・懇親会開催のご案内
立春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より東京支部の活動に際しましては、多くの支部会員の皆様にご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
さて、下記の通り東京支部定期総会ならびに学術講演会・懇親会を開催いたします。
是非この機会に学術研鑽を積むとともに会員相互の親睦を深め,有意義なひとときを過ごしていただきますようご案内申し上げます。
記
日 時 令和8年6月21日(日)午後2時より
会 場 法曹会館
東京都千代田区霞が関1丁目1番1号
TEL 03-3581-2146
総 会 14:00~14:30
議題 令和7年度事業報告ならびに決算
令和8年度事業計画ならびに予算
講演会 14:30~17:00
演 題 口腔ケアで実現する若々しさ ~歯科医が提案する抗加齢の秘訣~
講 師 オーソモレキュラー・デンタル代表、米国抗加齢医学会認定医
森永 宏喜 先生(18回生)千葉県開業
懇親会 17:00~19:00
会 費 10,000円 (新卒生は支部会費3,000円のみ徴収)
懇親会費、支部会費含む
※ 出欠は下記メールまたは 参加ボタン にて5月20日までにお知らせください
ご欠席の方は、年会費3,000円を銀行振込で納入してください
振込先 三井住友銀行 三鷹支店 普通7371451
東北大学歯学部同窓会東京支部 会計 高橋 奈津子
東北大学歯学部同窓会東京支部のサイトです。学士会館で6月に年1回の総会および学術講演会、懇親会を行っております。令和6年後半より学士会館が改修工事の為令和7年度の総会、学術講演会、懇親会は会場がルポール麹町へ変更されました。
宮城本部、前同窓会長の大内光太郎先生 より依頼があり平成18年12月に東京支部が設立されました。 東京都は宮城県に次いで会員数が多く、また大学病院などに在籍する先生は流動性が高い。そのため、卒業生をまとまるのは難しい、当初のメンバー周りの同窓生の力を借りて設立をなんとか行った。
6月22日の日曜日に東北大学歯学部同窓会東京支部の総会、学術講演会、懇親会がルポール麹町で行われました。
学術講演会は38回生の赤司征大先生、演題は“歯科の近未来展望、歯科医療関連産業のこれから”でした。
赤司先生は東北大学卒業後、大手医療法人にて診療に携わった後2013年よりUCLAにてMBAを修学。卒業と同時にWHITE CROSS株式会社を共同創業。歯科医療・歯科医院経営への知見やネットワークを活かした執筆・講演。大阪歯科大学/松本歯科大学/日本大学松戸歯学部、非常勤講師。神奈川歯科大学 医療経営学招聘講師今年からは東北大学の客員教授として、歯学生へ授業もしているとのことです。
歯科医療×経営学
この二つを組み合わせた講演でした。昨今の歯科業界は、千葉で起きたインプラント治療費を返金詐欺、国家試験の合格率の低迷やワーキングプアなど暗い話題が多いなか、当初から最後までこれからの歯科業界は明るいと気持ちよく語っていた。根拠のない妄想ではなく、その理由1つ1つ厚生労働省からのデータや、日本と世界の人口統計や推移や歴史などのデータを紐解きわかりやすく解説され最初から最後まで聞いていて気持ちのいい軽快なトークだった。
私は人前で発表するとき“緊張すると早口になってしまうし内容を飛ばしてしまうからゆっくり話そう”と心がけているがレベルが違った。休憩時間に還暦を超えた先生から、“もっとゆっくりしゃべった方がいい”というアドバイスをもらっている場面に遭遇した。確かに今回の講演後期高齢者の方も多く、お年寄りに寄せるとゆっくりというのは理解できる。しかし、あの情報量の多さとある程度のスピードだからいいのだと思う、聞き逃しても次の情報が飛んできて中耳を通り過ぎていく、楽しい感覚で聞けた。
そのアドバイスした先生も聞き逃しは後で見直そうと持っているスマホで録音しその場で文字起こしをしていた。東北大の先生は色々と工夫が早い。
週刊ダイヤモンドの「歯医者のホント」などの題名で中吊り広告などでもでているもの、誰が買っているか?
「我々です。」一番買っているのは歯医者。考えれば当たり前のことですが、言われないと知らない、気づかない。そういう情報も多く、またスウェーデンの歯科定期検診受診率は100%、米国におけるラバーダム使用率は100%など歯科医師なら当たり前に聞いたことがある情報が真っ赤なウソだったというのは本当に驚いた。
終始新しく知る事での驚きと納得が続き、自分の仕事の未来の明るさを勢いのある口調で語られて気分がよくなり、あっという間の2時間45分の講演だった。 事前に赤司先生より“私の講演は質疑応答が長くなる”と伝えられ30分ほどとろうとしていたが、高齢の先生はトイレが近く途中休憩などを挟んだためとれなく懇親会で色々と質問してもらう形となってしまった。
歯科医療の社会的価値は、必ず高まっていく。歯科医師免許はVIPチケットですと声高々に伝えていた言葉は私たちの毎日の仕事を思い出させ、このヒトに感謝され社会貢献できているこの仕事のこれからを明るく照らしているようだった。