東北大学歯学部同窓会東京支部のサイトです。学士会館で6月に年1回の総会および学術講演会、懇親会を行っております。令和6年後半より学士会館が改修工事の為令和7年度の総会、学術講演会、懇親会は会場がルポール麹町へ
令和8年度は法曹会館へ変更されました。
宮城本部、前同窓会長の大内光太郎先生 より依頼があり平成18年12月に東京支部が設立されました。 東京都は宮城県に次いで会員数が多く、また大学病院などに在籍する先生は流動性が高い。そのため、卒業生をまとまるのは難しい、当初のメンバー周りの同窓生の力を借りて設立をなんとか行った。
令和8年6月21日 東北大学歯学部同窓会東京支部 総会・学術講演会・懇親会が開催されました!
今年の学術講演会の講師は 18回生の 森永 宏喜先生でした。
🦷【東北大学歯学部同窓会東京支部 学術講演会報告】
令和8年6月21日、奇しくもこの日は夏至で父の日。そしてサッカーの北中米ワールドカップのグループF第2節日本vsチュニジア戦。負けられない戦いがある日だった。本日の講師の森永宏喜先生もベガルタ仙台ファンで応援のために中国まで行くほど熱烈サポーター。“なんでこの日に!?”と思ったそうです。
DAZN・Yahooニュースで随時確認。前半を終え2:0で少し安心できる状況になった所で、森永先生による「口腔ケアで実現する若々しさ~歯科医が提案する抗加齢の秘訣~」が始まり拝聴しました。
講演を通じて改めて感じたのは、「歯科医療は歯を治す医療から、健康寿命を支える医療へ変わってきている」ということでした。
歯周病は単なる口の病気ではなく、慢性炎症の原因となり、糖尿病や認知症、フレイル、さらには腸内環境とも深く関係していることが紹介されました。近年注目されている「口-脳-腸相関」の考え方からも、口腔環境を整えることが全身の健康維持につながることが分かってきています。
また、定期的な歯科受診や就寝前のブラッシング、フロスの使用などの習慣が死亡率や医科医療費、介護費の低下に関係するというデータも示され、歯科の予防管理の意義を再認識しました。
さらに印象的だったのは、「何を食べるか」だけでなく「いつ食べるか」という時間栄養学の考え方です。朝食によって体内時計がリセットされ、血糖値スパイクを抑える「セカンドミール効果」が得られることや、高齢者では咀嚼能力の低下から低栄養、サルコペニア、フレイルへ進行することが説明されました。
明日からの臨床では、歯周病やメインテナンスの際に、
「歯周病は全身の炎症とも関係しています」
「しっかり噛めることがフレイル予防につながります」
「お口の健康は健康寿命や認知症予防にも大切です」
といった一言を患者さんに伝えるだけでも、予防の意義を理解していただくきっかけになると感じました。
また、高齢患者さんに対しては、
・最近食べにくいものはありませんか?
・体重は減っていませんか?
・むせることはありませんか?
・朝食は食べていますか?
・肉や魚などのたんぱく質は摂れていますか?
といった視点で診ることも、口腔機能低下症やフレイルの早期発見につながると思われます。
森永先生は、「健康寿命=幸福寿命」と表現されていました。
歯科医院は単に歯を治す場所ではなく、地域の「健康ステーション」として、口腔から全身の健康を支える役割を担っていく時代になっていることを強く感じた、大変示唆に富む講演でした。
筆:36回生 植杉
令和8年2月吉日
各位
東北大学歯学部同窓会東京支部
支部長 齋藤 敬太
定期総会・学術講演会・懇親会開催のご案内
立春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より東京支部の活動に際しましては、多くの支部会員の皆様にご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
さて、下記の通り東京支部定期総会ならびに学術講演会・懇親会を開催いたします。
是非この機会に学術研鑽を積むとともに会員相互の親睦を深め,有意義なひとときを過ごしていただきますようご案内申し上げます。
記
日 時 令和8年6月21日(日)午後2時より
会 場 法曹会館
東京都千代田区霞が関1丁目1番1号
TEL 03-3581-2146
総 会 14:00~14:30
議題 令和7年度事業報告ならびに決算
令和8年度事業計画ならびに予算
講演会 14:30~17:00
演 題 口腔ケアで実現する若々しさ ~歯科医が提案する抗加齢の秘訣~
講 師 オーソモレキュラー・デンタル代表、米国抗加齢医学会認定医
森永 宏喜 先生(18回生)千葉県開業
懇親会 17:00~19:00
会 費 10,000円 (新卒生は支部会費3,000円のみ徴収)
懇親会費、支部会費含む
※ 出欠は下記メールまたは 参加ボタン にて5月20日までにお知らせください
ご欠席の方は、年会費3,000円を銀行振込で納入してください
振込先 三井住友銀行 三鷹支店 普通7371451
東北大学歯学部同窓会東京支部 会計 高橋 奈津子
~ 松下研修会 参加報告 ~
令和8年4月19日(土)世田谷のまつした歯科にて、東北大学歯学部同窓会東京支部の松下研修会が行われました。
今回のテーマは
「有歯顎における生理的顎位の誘導メソッド」
50分の講義では、途中で疑問があればその都度自由に質問できる形式で進行し、その後約1時間の実習が行われました。終始和やかな雰囲気で雑談も交えながら参加者同士の交流も図れる、とても良い学びの場でした。
内容としては、従来の“咬合中心で考える顎位”ではなく、筋機能・習癖(TCH)・全身状態を含めて評価し術者の触覚と言語誘導で顎位を導くという非常に臨床的なものでした。
特に印象的だったポイントは:
・「歯は接触していないのが正常」というTCHの重要性
・リズミカルな急速ライトタッピング
・術者の指を“センサー”として使う触覚評価
・「1/100の力で咬む」「鳥の羽がそっと舞うように」などの具体的な言語誘導
・キッチンペーパーやロールワッテを用いた簡易診断
結論として、顎位は「作るもの」ではなく「引き出すもの」「誘導するもの」
昨今の歯科業界では力による問題も重要視されてきており、歯牙の喪失原因としてカリエスやペリオに次いで歯牙破折の問題もトラブルとして増えてきています。そのブラキシズムやTCHに対するアプローチとしてボトックスを美容目的ではなく咬筋へアプローチすることで、咬筋の肥大化を止める事なども行われてきている。しかし、松下先生的にはそれよりも鍼治療を用いることで咬筋以外へのアプローチも可能であり汎用性が高いとのことだった。今回は咬合不安定や顎関節症の方や咬み合わせが不安定な状態の方に生理的顎位の誘導の仕方をして自然な顎位つまりリラックスした時の接触位と、習慣性咬頭篏合位とのズレを確認。初期の歯牙接触位置を特定しシリコンバイトで記録する。それからハードタイプのスプリントを用いての顎位を修正またはスーパーボンドを用いて咬合築盛し下顎の安定位を確立する。
実習では実際に顎関節に不安定あるという参加者へ実際アプローチしその顎位の変化も体感させて頂き、明日からの臨床にすぐ活かせる非常に有意義な研修でした。
また、次回行う際は事前に告知いたしますのでぜひ参加をお願いいたします!