研究業績
research work
研究や仕事をして、信頼を勝ち取るには、困難にくじけない心が必要です。どんな場所でもその心は必要だと思いますが、それが不慣れな場所でとなると、特にそうだと思います。私の論文の多くは英語なので、私は英語が得意で海外が大好きなんだと思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。縁あって西オーストラリア大学や香港理工大学で勉強したり研究したりしたために、日本語で論文を書く機会がなかっただけです。今となっては西オーストラリア大学も香港理工大学も、そしてそれらの施設のあるオーストラリアのパースと香港には今も友人がいますし非常に親しみのある場所ですが、当初は、不慣れな場所で緊張の連続でした。特に、英語が得意ではない私にとって、英語でのやりとりは緊張と不安を強く感じる場面でした。ただ、研究において言葉が不自由でもなんとかやってこられたのは、感性には普遍性があって、良いアイデアだと感じられるものについては、言語を超えたコミュニケーションが出来たからだと思っています。これまでお会いした研究者や、今も交流が続いている研究者の方々とのやりとりはまさにそうでした。