うまい立ち居振る舞いや言い方、接し方を覚えて、一見その場をうまくやり過ごしているように見える人がいます。けれども、そうした器用さばかりを身につけるのではなく、物事の本質を考え、ときには破壊者と呼ばれるくらいに、思い切ってやり方を変えて欲しいと思います。嫌われるのは誰だって避けたいことですが、自分が正しいと思うことを貫くときには、勇気を出してそんなことにとらわれず、ぶつかって欲しいです。
僕から見ると、今の若い人たちは本当にいろんなものを上手に使いこなしていて凄いと感じます。でも、ときどき少し中途半端に思えることもあります。パソコンの環境は整っているし、ソフトも豊富だし、必要なものはネットからすぐに手に入るし、ChatGPTに聞くことだってできます。でも、そうやって簡単に手に入ったものだけでは、どうしても面白みに欠けてしまう。だからこそ、一度は誰かがつくったものから離れて、“自分ならどう考えるか”と向き合い、自分の問題として取り組み、自分なりの考えを育てていってほしいと思います。