TMT eArly Career Centered, Engineers-Scientists Synergy

開催趣旨

日本が参画している次世代国際超大型光学赤外望遠鏡計画である Thirty Meter Telescope (TMT) は、従来の望遠鏡を遥かに凌駕する集光力・画像感度・空間分解能を有し、太陽系外惑星における生命探査や初代星・銀河の進化過程の解明をもたらすことが期待されています。TMT の運営・建設を担う TMT International Observatory (TIO) では、ここ数年間は建設の遅れや世界的パンデミックの影響からサイエンス検討等の活動が中断されていましたが、昨年末から本年前半にかけて NSF PDR (Preliminary Design Review) が行われ、サイエンスの検討も再開されてきています。そこで TIO 全体の機運に乗じ、日本国内でも TMT サイエンスを強化し新しいサイエンスケースを創造するために、サイエンスワークショップシリーズ TMT-ACCESS (TMT eArly Career Centered, Engineers-Scientists Synergy) を開催します。


新しい建設タイムラインの下で TMT による新たなサイエンスケースを幅広く検討するために、TMT-ACCESS はディスカッションに重点を置いた分野横断型のサイエンスワークショップです。分野横断型とすることで、異分野の研究者間の交流を生み、各分野の境界領域にあるような新しいサイエンスケースを創出します。また、望遠鏡・装置開発者と科学研究中心のサイエンティストの相互理解を促進できるようなディスカッションやプログラムも提供し、サイエンスケースから次世代装置の計画・提案にもつながるような議論の場を提供します。


キックオフとなる第一回目のワークショップは、アメリカ・パサデナの TIO オフィスにて対面開催します。パサデナには TIO のオフィスが、そして近郊のモンロビアには TMT ラボがあります。第一回目では、実際にTMT の建設準備が進んでいる現場の見学や、 TIO 職員などから TMT の性能や装置について講義や TMT 観測シミュレーター・第一期観測装置の感度計算ハンズオンセッションを受けながら、White Paper にはまだないような新しい TMT サイエンスケースの創造を目指した議論を行います。なおワークショップの性質上、ハイブリッドでの開催はありません。


分野・研究手法/波長を問わず、将来 TMT を利用した研究を行いたい研究者からの参加を期待します。特に、若手研究者からの参加を強く推奨します。現在若手研究者には、TMT サイエンス検討の機会がほぼありません。TMT-ACCESS は、TMT のサイエンスケースの密な議論とともに、TIO 国立天文台 TMT プロジェクトの進捗や取組について学ぶ機会を提供します。国際プロジェクトでの活躍を目指す若手研究者はぜひ奮ってご参加ください。


開催場所


第一回目 TMT-ACCESS 

 日時:2023年 9月 11日 (月) 〜 9月 15日 (金)

 場所:TMT International Observatory (Pasadena, California, USA)

トピックス

招待講演

グループディスカッション

 旅費補助


自身の研究費を持たない参加者への宿泊費の補助を行います。財源が限られていることから、ご希望に添えないこともあることをご了承ください。
渡航費の補助は予算によります。登録時の問い合わせにて別途ご相談ください。


旅費補助を受給する方には、本ワークショップ会期中に少なくとも1回、以下のいずれかを担当していただきます。

以上、了承していただける方は、レジストレーションにて旅費補助の申請を行ってください。補助の有無の結果は 7月上旬にご連絡いたします。


本登録リンク

参加登録の締切は以下です。

  旅費補助希望者 2023年 7月 4日 (火)

    一般締切(補助なし) 2023年 7月 30日 (日)


 世話人

鵜山 太智 (国立天文台/Caltech-IPAC) *世話人代表

百瀬 莉恵子 (Carnegie Observatories/東京大学) *世話人代表

長谷川 靖紘 (JPL/Caltech)

中本 崇志 (国立天文台)

砂山 朋美 (Univ. Arizona)

衣川 智弥 (信州大学)

高橋 葵 (ABC/国立天文台)

梅畑 豪紀 (名古屋大学)

Contact: tmt-access@ml.nao.ac.jp

 Supported by: 国立天文台 TMT プロジェクト, TMT 科学諮問委員会 , SUPER-IRNET (学振・研究拠点形成事業, 課題番号:JPJSCCA20210003)