私がこれまでに担当した授業(少人数のクラスは除きます)に対して提出されたレポートのうちから、優れたもののタイトルを公表します。
2019年度春学期からは、レポートのタイトルからだけでは、どのような素材を論じたレポートか推測ができない場合、[ ]の中に、扱われた主な素材を書いておきました。
最終的な採点はレポート以外の点数(my remarksへの書き込み回数など)に依存するので、レポートが優れていることがそのまま、成績として提示される評価が高いことを意味しません。
レポートを読みたいという希望にはこたえることができません。他人のレポートをコピペする学生がいるからです。
原則として、選考理由を説明してほしいとの求めには応じません。
2024年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―遠野遥の小説に見られる自然な身体@政治経済学部4年
【優秀レポート】
―現代社会におけるポストヒューマニズムのあり方 ―『ちいかわ』でのポストヒューマニズムを例に―@法学部1年
―『かぐや姫の物語』における自然な身体について@教育学部4年
―三次元空間における物体の造形、表面の起伏としての女性器と自然な身体―ろくでなし子の作品を手がかりに―@教育学部3年
―映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』から学ぶ、《自然な身体》及び《ポスト・ヒューマニズムにおける人間》とその考察@教育学部2年
―『ワンピース』における《自然な身体》と《ポスト・ヒューマニズム》@教育学部2年
―不気味の谷のウン・ハイムリッヒ~悪い顔選手権~@教育学部1年
―エレファントヘッドから考える自然な身体と人間の欲望@教育学部1年
*「複合文化学の建築物IV」だけに関する短評:昨年度と同じオンデマンド・コンテンツを流したにもかかわらず、レベルの高いレポートが提出されました。うれしいです。三年前までは、身体に焦点を合わせて自然を考えるために、裸体画やヌード写真や、裸になったりする人間のイメージの意味の変異を考え、そこから、自然を耕し意味づけすることが文化(cultivate)だという一般的なテーゼを導きだして、お茶を濁してきましたが、昨年度からは、そのテーゼを踏み越えるために、オプティミスティックなポスト・ヒューマン(トランス・ヒューマン)や、ペシミスティックなポスト・ヒューマニズムを俎上にのせてみました。これが功を奏したようです。もっと早く、この二つを主題化した授業を展開しておけばよかった、と反省しました。遅い!
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
―映画『水曜日が消えた』からみる〈〈私〉〉 —自分探しからの脱却@教育学部3年
―漫画『佐々木さんが消えた日の歌』における不老不死@教育学部2年
―「ウルトラマンアーク」第22話「白い仮面の男」から考える、人が人として生きるということ~記憶と想像力~@教育学部2年
【優秀レポート】
―『Perfect Blue』における崩壊、暴走、再生する「私」@教育学部3年
―「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」における本当の私@教育学部3年
―『塔の上のラプンツェル』における《私》@教育学部2年
―『チ。–地球の運動について–』における、つながる『私』@教育学部2年
―『子どもたちは夜と遊ぶ』からみる、もう1人の「私」@教育学部2年
―ムンクの『叫び』における「私」@教育学部2年
―『千と千尋の神隠し』における「千」というドッペルゲンガー@教育学部2年
*「複合文化学特論 17」だけに関する短評:二回で一つのトピックという構成にしました。一回目はオンデマンド・コンテンツで私が一方的に話し、二回目はそれに寄せられたコメントから私が刺激されたものを選び、参加者にディスカッションしてもらいました。ディスカッションの日は、対面の授業でした。ほぼ毎回、三分の一くらいしか出席がありませんでした。「出欠をとらなかったことが原因だな」、と自分に言い聞かせることで、自己嫌悪にさいなまれることを避けました。出席してくれた三分の一の履修者たちは毎回ほぼ同じ顔ぶれで、積極的にディスカッションしてくれ、私の目が開かれる意見も毎回聞くことができました。受験勉強で知的な関心が「溶けて」しまった若者と、受験勉強のさいに抑圧しつづけていた知的な関心を花咲かせることができる若者の、両極化が起こっているのかもしれない、と、これまた自己嫌悪にさいなまれないための、他責の論理を自分でかってに作り上げたい気持になりましたが、最後には、「お前の知的な関心とやらにも、そろそろ焼[ヤキ]がまわった、ってことだ」、と確認し、退職できる喜びを味わっています。ありがとうございました!
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2024年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
なし
【優秀レポート】
―哲学者・千葉雅也の小説から《つながり》を考える@政治経済学部4年
―映画『花束みたいな恋をした』に見られるつながりの考察@教育学部4年
―『ザリガニの鳴くところ』から考察する他者との繋がりについて@教育学部3年
―『友情』における他者への願望@教育学部3年
―「千と千尋の神隠し」における《他者》と繋がりたいという欲望について@教育学部3年
―小説「ブレイクニュース」に見る、友達関係と自身の成長についての一考察@教育学部3年
―映画「そして、バトンは渡された」における他者同士の繋がり@教育学部1年
―君の膵臓を食べたいにおける「他者とつながりたいという欲望」@教育学部1年
―乃木坂46『シンクロニシティ』から考える心のつながり@教育学部1年
―『ノルウェイの森』における他者性と自己の探求~孤独と連帯の狭間で~@教育学部1年
―VRChatとピュグマリオン的欲望 -自己と他者と世界の選択-@教育学部1年
―『プラチナデータ』に見られる他者とのつながり@教育学部1年
―ONE PIECEのウソップから見る現代の私たちの他者との繋がり@教育学部1年
―『ぼくのメジャースプーン』からみる他者とつながりたいという欲望@教育学部1年
―「20世紀少年」から考える観測されたいという欲望@教育学部1年
―映画『グリーンブック』から考える友情というつながり@文化構想学部1年
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2023年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―体毛の歴史から考えるアイデンティティ表象の場としての身体@教育学部三年
― 『キャロルの終末』に表れる"未"自然な人間@教育学部一年
【優秀レポート】
―『ONEPIECE』から考える選択と自然@教育学部三年
―現在における自然な営為とは@法学部二年
―『ガールズモード』と《自然の身体》@教育学部二年
―「BeReal」における自然な身体の考察@社会科学部二年
―『僕のヒーローアカデミア』から考える自然な身体@教育学部一年
―『東京喰種トーキョーグール』主人公金木研における自然な身体@教育学部一年
―蜷川実花の写真や映画におけるポスト・ヒューマニズムにおける人間の考察@教育学部一年
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2023年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
―『フルーツバスケット』から考える、つながりの喜びと苦しみ@教育学部一年
【優秀レポート】
―『エヴァンゲリヲン』シリーズより碇親子に見る他者との繋がりの重要性@教育学部四年
―『聲の形』にみられる《他者》とのつながりを求め続けた主人公「石田将也」@教育学部三年
―岡田史子「胸をだき首をかしげるヘルマプロディトス」における他者@教育学部二年
―映画「泣きたい私は猫を被る」から見る 《他者》とつながりたいという欲望@教育学部二年
―『友情』から読み取る現代との関わり方の違い@教育学部一年
―『ミラベルと魔法だらけの家』における《つながり》現象—ミラベルというエイズ—@教育学部一年
―『君の名は。』の大ヒットと《他者》とつながりたいという欲望の関係性@教育学部一年
―『恋と嘘』から見える恋愛の変化@教育学部一年
―「鬼滅の刃」における≪つながり≫現象@教育学部一年
―映画『塔の上のラプンツェル』から見る他者とのつながり@教育学部一年
―理想的な友人関係の在り方とは―アニメ「ジョジョの奇妙な冒険―第5部黄金の風」に学ぶ―@教育学部一年
―「『呪術廻戦』禪院直哉が抱える「つながり」への拘り」@教育学部一年
―Tik Tokから見る私たち@教育学部一年
―つながり現象―妖怪ウォッチと鬼滅の刃を視座にして―@教育学部一年
―『闇金ウシジマくん』とイワシの大群からみる「つながり」@教育学部一年
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2022年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―アマゾンの先住民族から学ぶ自然な身体@教育学部二年
―肖像画『恵理子』における自然な身体の考察@教育学部一年
―整形文化における自然の体の在り方とその将来性(短編映画「SUPERVENUS」)@教育学部一年
―『生命式』に見る身体と現代における「自然な身体」の考察@教育学部一年
【優秀レポート】
―会田誠の作品《犬》に見る現代日本における自然な身体への向き合い方@教育学部五年
―『一九八四年』における自然な身体@教育学部四年
―現代漫画における人間でない人型生物の身体美@教育学部四年
―『Nxde』から考える「本来の姿」である自然な身体 韓国女性アイドルグループの歌に込められたメッセージ@国際教養学部四年
―映画「紅いコーリャン」における自然な身体@教育学部三年
―「セーラームーン」シリーズの裸体表象から見る“自然な身体”とアニメーション@教育学部三年
―現在のデジタルイラストにみられる《自然な身体》の考察@教育学部二年
―現代日本における『すっぴん』の捉え方@教育学部二年
―明治の日本の西洋裸体観受容にみる自然な身体@教育学部一年
―「ザリガニの鳴くところ」における「自然な身体」の描かれ方@教育学部一年
―プリキュアに登場する裸体を歴史の産物として考察する@教育学部一年
―「終末のハーレム」における自然な身体@教育学部一年
―アニメ版『東京喰種 トーキョーグール』における自然な身体について@教育学部一年
―『妹の姉』からみる藤本タツキが描く身体表現@教育学部一年
―『星のカービィ』から読み解く「自然な身体」~何故カービィは裸体なのか?~@教育学部一年
―「進撃の巨人」における自然な身体@教育学部一年
―ソードアート・オンラインに見る仮想空間における自然な身体の考察@教育学部一年
―曖昧になる現実と芸術の裸体像―ファッションショーから見る現代人の裸体観―@教育学部一年
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
―「Sky Piece for Jesus Christ」にみる《私》~そして「記念碑的生」へ@文学部三年
―UNDERTALEに見る剥がされる「私」@教育学部三年
―自撮りするガジェットの変化の要因@教育学部二年
―『新世界より』における《私》分析@教育学部二年
―『竜とそばかすの姫』から見る<<私>>のパラダイムシフト@教育学部二年
【優秀レポート】
―2つの楽曲から見る«私»のメタ性の深化@人間科学部四年
―ゲーム『ポケットモンスター』シリーズにおける「私」の登場@社会科学部三年
―「プリキュアシリーズ」から見る2面性〜ドッペルゲンガーと私〜@国際教養学部三年
―『焼いたベーコンのある自画像』と現代の自我@文化構想学部三年
―『崖の上のポニョ』から見る液状化@教育学部二年
―「私」と短歌の関係性と、その液状化@教育学部二年
―親子関係と〈私〉について-アニメ「王様ランキング」からの考察@教育学部二年
―『何者』でもない私 -朝井リョウ『何者』にみる「私」の位置づけ-@教育学部二年
―「すれ違い通信」からみる私のコミュニティ拡大@教育学部二年
*「特論17」だけに関する短評:レポートのレベルがとても高かったです。優秀な学生が集まったということ以外に二つの理由が考えられます:①丸二年オンデマンド授業をしていたのですが、今年度は対面形式にしました。でも、これはあまり強い理由にはならないかもしれません。というのも、私が担当しているドイツ語の授業も対面形式に戻したのですが、教育効果が上がったという実感はなかったからです。②一つの章を二回に分け、一回目は私の講義、二回目は学生が提出したmy remarksを手がかりにした質疑応答という形にしました。私にとってはじめての試みでした。これは非常に効果的だったと自認しています。思いのほか積極的に学生が発言してくれました。対話することによって、学生の思考だけでなく私の思考も深く耕されました。でも来年度は休講にします。そろそろ着陸態勢に入りたいので。
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2022年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
―『血の轍』に嵌る親子のつながり@教育学部五年
―つながりに発生する免疫機能 -アニメ『PSYCHO-PASS』を視座に-@教育学部三年
―ドラマ『35歳の高校生』に見るつながり現象について@文学部二年
―『進撃の巨人』におけるつながりの欲望@教育学部一年
【優秀レポート】
―ドラマ『東京ラブストーリー』平成版と令和版から考える他者とのつながり@教育学部四年
―Vtuber「壱百満天原サロメ」に関する二つの《つながり》@教育学部四年
―映画『パレードへようこそ』にみる他者の集合@教育学部四年
―「君の名前で僕を呼んで」における、ポジティブ・ネガティブな「他者」とつながりたいという欲望@教育学部四年
―『あつまれ どうぶつの森』と「他者」とのつながり 〜私たちが求めていた「他者」をめぐって〜@教育学部三年
―「東京喰種」からみるインターネットにおける他者とのつながり@教育学部三年
―「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」における「すれ違い」に関する考察@教育学部二年
―『流浪の月』で考える「繋がれない」という繋がり@教育学部二年
―「彼女はもどらない」に見る現代の社会問題@教育学部二年
―「青ブタ」から見るスクールカースト ~古賀朋絵の人間関係などに注目しながら~@文学部一年
―つながりの自己目的化と『猛独が襲う』@教育学部一年
―映画「君の膵臓を食べたい」から考察する現代の若者の「恋愛離れ」@教育学部一年
―ペルソナ5 ザ・ロイヤルからみる《つながり》現象@教育学部一年
―バイオハザード7における他者関係@教育学部一年
―映画『呪詛』における転移@教育学部一年
―「NARUTO―ナルト―」に見る<つながり>現象 ―批判的思考力の重要性―@教育学部一年
―映画『アバター』から考える 現代、そして未来のつながり現象 〜SNS世代のつながり〜@教育学部一年
―千と千尋の神隠しから考える≪つながり≫現象 ―カオナシはなぜ千に執着したか―@教育学部一年
―「深夜廻」から考えるつながりのありかた@教育学部一年
―「ミーツ・ザ・ワールド」から見る自己意識と集合体からの脱離@教育学部一年
―メタバースにおける自他の価値を『竜とそばかすの姫』を通して考える@教育学部一年
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2021年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―『ドリーマーズ』における裸体の表象への考察@教育学部三年
―「アメリカのケツ」から考える自然な身体@教育学部一年
【優秀レポート】
―「スターウォーズ」ユニバースにおける肉体と自然の関連性@教育学部三年
―知能を否定する裸体 -ジョジョの奇妙な冒険等より-@教育学部三年
―『ラーメンズつくるひとデコ』収録・バクシーシ山下×小林賢太郎の対談に見る《自然な身体》@教育学部二年
―自然な体としての赤子の体@文化構想学部一年
―現代における文化や自然な身体である裸体への向き合い方 ~シャネルの衣装からの考察~@教育学部一年
―テレビアニメ「進撃の巨人」における自然な身体の考察@教育学部一年
―タイタニックにおける“自然な身体”についての考察@教育学部一年
―不自然な身体加工と自然な身体@教育学部一年
―『ジェームズ・ボンドとして』から考える、裸体のイメージと自然な身体@教育学部一年
―リーガルハイをきっかけに考える日本における自然な身体@教育学部一年
―日本の文化におけるイラストの身体の耕され方 ~性器が隠れていても性的ととられるのはなぜか~@教育学部一年
―絵画には体毛がない⁉ ~流行る脱毛~@教育学部一年
―Roxy Musicにおける自然な身体—自然な身体の二面性—@教育学部一年
―プリクラ機の広告写真に見る《自然な身体》@教育学部一年
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
なし
【優秀レポート】
―アニメ『秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~』にみる、インターネットの限界と心地よさ@教育学部四年
―分業化される主人公、メタ‘’おそ松さん‘’@教育学部三年
―「あつまれどうぶつの森」から読み解く現代人の心理と欲望@教育学部三年
―『破戒』にみる《私》を形作る表象 ~「日常」か「身分」か~@教育学部二年
―≪私≫という世界の終わり@教育学部二年
―「ソロ活」における私@教育学部二年
―aespaの世界観における「私」@教育学部二年
―『ブレードランナー』シリーズにおける記憶と私」@教育学部二年
―同一化するSNS上の《私》と現実の《私》@教育学部二年
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2021年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
―「オリエンタリズムに見る他者の表象@教育学部一年
―スター・ウォーズシリーズならびに第9作スカイウォーカーの夜明けにおける≪つながり≫@教育学部一年
【優秀レポート】
―進撃の巨人をテーマにした「他者とつながりたいという欲望」について@教育学部四年
―『NARUTO-ナルト-』に現れる寄生から共生への転異とそこにみられるつながり現象@教育学部三年
―「呪術廻戦」における「他者」の取り込み~「他者」と繋がりたい欲望~@教育学部三年
―「『東京喰種』に描かれる《つながり》現象」@教育学部三年
―『うるう』におけるつながりへの欲望と《他者》への期待@教育学部二年
―他者とのつながりの中で、「君たちはどう生きるか」@教育学部二年
―『つながり』を考察 〜アニメ「メジャー」より〜@教育学部二年
―『too proud』におけるコロナ時代のセックスレスの要因@教育学部一年
―『サバイバルファミリー』と重ねる現代のSNS」@教育学部一年
―つながりと距離~ポリアモリーの視点から~@教育学部一年
―小説『オルタネート』から考察するSNSにおける他者との《つながり》@教育学部一年
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2020年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―【裸体】に淘汰される「裸体」 ~Zdzisław Beksiński『Gorset sadysty』/板垣巴留『BEASTARS』からみる【裸体】論~@文学部二年
【優秀レポート】
―『ラギッド・ガール――廃園の天使Ⅱ』から考える《文化》される自然な身体と《私》@法学部四年
―『進撃の巨人』論—《自然な身体》を描くことの効果と課題—@教育学部三年
―田中みな実1st写真集 『Sincerely yours...』における≪自然な身体≫の考察 —現代における『すっぴん』の価値とは—@教育学部三年
―「ムダ毛」と「自然な身体」の関係について ―「ムダ毛」が生えたままの身体は「自然な身体」であるのか―@商学部二年
―江國香織『ホリー・ガーデン』における自然な精神と自然な身体@教育学部三年
―身体論の歴史と精神哲学から捉える自然な身体 —アニメ作品『攻殻機動隊』による考察@教育学部二年
―『ナンバMG5』から考察する「自然な身体」@教育学部二年
―「忘却の彼方にある《自然な身体》」@教育学部一年
―究極の<自然な身体>とは ―表情の社会的意味を例に―@教育学部一年
―「新世紀エヴァンゲリオン」と「キルラキル」から見る文化の意味@教育学部一年
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
―『ブレス・ユア・ブレス 和田たけあき feat. 初音ミク』に見る初音ミクの身体の両義性@文学部三年
―監視資本主義下の「現実感」と「トゥルーマン・ショー」@創造理工学部三年
【優秀レポート】
―ドラマ『宇宙を駆けるよだか』に見る液体と固体 〜揺らぐ体と美醜 揺らがない精神〜@政治経済学部四年
―掌で踊らされた≪私≫は踊る ~「少女A」から「アザトカワイイ」へ~@教育学部三年
―就活用証明写真を見つめる「私」@教育学部三年
―≪私≫が≪私≫を語る ―村上春樹の小説技法と自分語りを比較して―@教育学部三年
―童貞文学における他者の人形化と異性認識@社会科学部三年
―「トリセツ」における《私》の《ピュグマリオン的欲望》@文化構想学部三年
―エヴァンゲリオン、千と千尋の神隠しに見る、流動化する《私》@教育学部二年
―「流浪の月」から見た《私》の形成@教育学部二年
―映画『オペラ座の怪人』に表れるピュグマリオン的欲望@教育学部二年
―現実世界の《私》と可能世界の《私》 ―『一人称単数』における現実世界と可能世界の液状化―@教育学部二年
―Instagramの空想性 ―「擬似他者」と「擬似〈私〉」―@教育学部二年
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2020年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
―“鬼”考 ——“鬼”に対する拒絶反応、あるいは免疫自壊@文学部一年
―『青春ブタ野郎』シリーズから見る本当の<つながり>@教育学部一年
【優秀レポート】
―内外に存在するバリアとそれを取り払うための覚悟 〜聴覚障害者と健聴者の精神的障壁〜@政治経済学部四年[レインツリーの国]
ー『family name』にみる血縁の呪縛@教育学部四年
ー映画「未来のミライ」に見るきょうだいのつながり@文学部三年
ー「つながりが武器になる」@教育学部三年[サマーウォーズ]
ー「他者」となった君と―親子を超えてつながるもの』@教育学部三年[そして父になる]
ー「手紙」を介す人と人のつながり@スポーツ科学部三年[orange]
ー今だからこそ見つめ直す“つながり”@教育学部二年[聲の形]
ー漫画『フルーツバスケット』から学ぶ愛と恐怖@教育学部二年
ー彼女の「仲間」@教育学部一年[映像研には手を出すな!]
ー他者とつながりたいという欲望の表れ方の変遷について@教育学部一年
ー《つながり》を絶つエゴイズム@教育学部一年[自分の穴の中で]
ー「他者と繋がる」ことに対する欲望と煩わしさ@教育学部一年[ゴースト・イン・ザ・シェル、サマーウォーズ]
ー新たなつながり現象~SNS上で“友達”はできるのか~@教育学部一年
ーハイキューから見る、つながりの本質@教育学部一年
ーベジータからみる人間の姿@教育学部一年[ドラゴンボールz]
ー進化するつながり現象@教育学部一年[あつまれ どうぶつの森]
ー『地縛少年花子くん』における《つながり》現象@教育学部一年
ー最も身近で最もギクシャクするつながり ―小説『家族シアタ―』から見る家族のつながり―@教育学部一年
ー「私」のための「あなた」』@教育学部一年[わたしを離さないで]
ー『サマーウォーズ』から読み取る未来への警告@教育学部一年
ー家族のつながり@教育学部一年[万引き家族]
ードア越しにいるゾンビ化した姉の姿を見て@教育学部一年[新感線 ファイナル・エクスプレス]
ー「つながり」を「つなぐ」もの@スポーツ科学部一年
ー「モス」に示される他者とのつながり方@文化構想学部一年
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2019年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
なし
【優秀レポート】
―人間にとっての裸体とその解釈 ~テルマエ・ロマエを読むことで見えて来るもの~@教育学部二年
―クリムトのファム・ファタール像に表れる裸の意味@教育学部二年
―現代のフェミニズムにより再構築された「自然な身体」が持つ美しさの価値観@教育学部二年
―自然としての身体@教育学部一年
―開拓される自然な身体「初音ミク」@教育学部一年
―キャラクターの≪自然な身体≫ ―なぜ人間の≪自然な身体≫と違うのか―@教育学部一年
―変化する女性の裸への目@文化構想学部一年
■■■複合文化学特論17■■■
【最優秀レポート】
―性を超えるボンクラ処女の<<私>> -映画『勝手にふるえてろ』を通して−@教育学部五年
―「“とろみ”のある芸をやってるもんで」 ~くっきーのブレイク その背景にせまる~@教育学部三年
―エジソンのいない世界で ―自己と他者と「わたしたち」@教育学部二年
―ボディポジティブのイメージと本質から考える新たな〈私〉 〜客体ではなく主体であろうとする〈私〉が多様性を生む〜@教育学部二年
―21世紀の《私》イメージ ―固体化する《私》の表象―@教育学部二年
―二重化した《私》の行き着く先 —2人の母を殺した室生犀星—@教育学部二年
【優秀レポート】
―〈私〉たちがつくった「はじかれたひとびと」の結末 ―岡田和人『いびつ』を足掛かりに―@教育学部四年
―死とありのままの私@教育学部三年
―現代的変身願望~もうひとりの「私」の魅力~@教育学部三年
―最果タヒ氏 VS 合コンではモテるけど彼女が全然できない人@教育学部三年
―宗教-エホバの証人-を通して<私>を考える@人間科学部三年
―「ヘルタースケルター」に見る美容整形をめぐる表象の変化@教育学部二年
―複数化のその後は? -再統合される《私》-@教育学部二年
―理想化された<<私>> 〜1億総理想化社会の行く末〜@教育学部二年
―《私》というパズルのピースの発見@教育学部二年
―「思い通りにならない君」を愛する方法 ~『夜はともだち』にみる、ピュグマリオン的欲望との付き合い方~@教育学部二年
―~“私”~の「キャラ」化@教育学部二年
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2019年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
―映画「君の名は。」においての(むすび)@教育学部二年
―漫画『アイアムアヒーロー』におけるつながりへの希求@教育学部二年
―<自己>と<他者>-『君は月夜に光り輝く』を通してー@教育学部一年
―恋人たちは本当に「愛」でつながっているのか@教育学部一年 [SNS]
【優秀レポート】
―自己意識とそれに相反する繋がりたいという欲望の葛藤を誇張表現した『ひぐらしのなく頃に』という作品について@教育学部四年
―『君の名は。』における”つながり”の考察@教育学部四年
―<つながり>の欲望、<接続>の欲望@教育学部四年 [『コンビニ人間』]
―『君の名は。』から見る他者とのつながりと、視聴者が作る客観的なつながり@教育学部四年
―現実の恋愛に求める<つながり>のあり方@教育学部三年 [『タイタニック』]
―映画『君の名は。』におけるつながりについて@教育学部三年
―生死を分ける《つながり》――「さらざんまい」考察@教育学部三年
―漫画『ワンピース』から《つながり》現象を考察する@教育学部二年
―様々な《つながり》@教育学部一年 [『西の魔女が死んだ』]
―『夏目友人帳』から見る《他者》とのつながり@教育学部一年
―映画「フリーダム・ライターズ」から他者と繋がりたい現象について考える。@教育学部一年
―人をつなぐ死@教育学部一年 [『サマーウォーズ』]
―《つながり》の“仕掛け”@教育学部一年 [『君の名は。』]
―嫉妬と共同体@教育学部一年 [『未来のミライ』]
―京アニ放火と脳内表象OS@教育学部一年
―「千と千尋の神隠し」に見る《つながり》現象 ~「カオナシ」の紡ぐ《つながり》~@教育学部一年
―他者とつながりたいという欲望@教育学部一年 [『群衆と権力』]
―他者とのつながりを求める@教育学部一年 [『バケモノの子』]
*短評:全体として、レポートの平均的なレベルは、例年に比べて一段と高くなっていました。偏差値を上げるためだけの勉強をしてきた学生は、脳内に正解発見プログラムが書き込まれてしまっているので、このような授業のレポートは不得意なようですが、受験勉強の合間をぬって、あるいは大学入学後に、できるだけ多くの小説や映画やマンガに接してきた学生は、おそらく脳内がいい具合に耕されているはずです。なお、『君の名は。』は、レポートの課題として選択肢の一つに挙げておいたので、非常に多くの学生がこの作品を論じたレポートを提出しました。したがって、「競争率」も高くなりました。
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2018年度秋学期
■■■複合文化学の建築物IV■■■
【最優秀レポート】
―銭湯・この劇的なるもの @教育学部六年
―シルヴィ・ギエムの『ボレロ』にみる「自然な身体」 @教育学部一年
―身体加工は何のために -自撮りにみる私たちの身体イメージとは- @教育学部一年
―身体から見る〈自然〉と〈理想〉という概念 ─高村光太郎が描いた智恵子という自然─ @教育学部一年
【優秀レポート】
―少女の自然は人魚の尾~映画「ゆれる人魚」考」~ @教育学部四年
―ルーベンスと「自然な身体」について @教育学部四年
―漫画『風の谷のナウシカ』における≪自然な身体≫ @国際教養学部四年
―ドラマ『アンナチュラル』から考える《不自然な死》と《自然な身体》 @社会科学部三年
―「身体と仲間」 @教育学部三年
―ルネサンス絵画とヒトの“死体”の描かれ方について @教育学部二年
―裸同然の体で行う相撲における自然な身体と第二の自然 @教育学部一年
―ジョゼが着ていた二枚の服 ~ジョゼの身体に描かれる意味~ @教育学部一年
―ジョジョの奇妙な冒険と自然な身体の関係 ~破壊と回復の観点から~ @教育学部一年
■■■複合文化学特論17■■■
【最優秀レポート】
―荒木経惟の私写真を見る《私》 ~なぜ《私》は私写真を見るのか~ @教育学部四年
―声と他者-小川洋子『密やかな結晶』- @教育学部三年
【優秀レポート】
―交換・譲渡可能な〈私〉? -臓器移植と『アンパンマン』にみる セルフイメージの選択的部品化- @教育学部四年
―未解読の自己 映画「複製された男」にみる、隠れた性的欲望の表出 @教育学部四年
―健全な私たち 〜オンラインサロンオフ会に見る〈私〉と他者関係〜 @教育学部四年
―ピグマリオン的欲望と人工知能について @教育学部三年
―萩尾望都「半神」にみる“繋がり” @教育学部三年
―BTS(防弾少年団)から教わる「私」の愛し方 @教育学部三年
―たった1人の「私」と複数存在する私たち @文化構想学部一年
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2018年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
― 秋元康の作詞に見る、現代人のつながりたい欲求 @教育学部一年
― エイズが持つ二面性 ~映画『汚れた血』を例に~ @教育学部一年
― 時をかけるつながり @教育学部一年
― つながる×孤独 -SNSに見る私たちの欲望とは- @教育学部一年
【優秀レポート】
―家族とつながりたいという欲望 @教育学部三年
―イデア的《つながり》への欲求 @教育学部三年
―映画シュレックにおける他者とのつながり @教育学部三年
―A.T.フィールド、手、社会からみる他者 @教育学部三年
― コフートの「つながりへの欲求」とそのツールの変容 @文化構想学部三年
― 『サマーウォーズ』から見る家族のつながりとその幻想 @教育学部二年
― 《他者》とつながりたい欲望―『ザ・サークル』から考察する《他者》の変化とつながり欲求 @教育学部二年
― “時間軸”に基づく『他者との≪つながり≫』の限界 @教育学部二年
― 聞こえないつながり @教育学部一年
― 田山花袋『少女病』における他者へのつながり @教育学部一年
― 繋がりたい欲望と繋がりたくない欲望 ー映画『火垂るの墓』を見て考察していくー @教育学部一年
― 漫画「亜人」からみる他者と自己 @教育学部一年
― 萩原朔太郎像から見る”他者とつながりたい”という欲望と”孤独”という感情 @教育学部一年
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2017年度秋学期
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― ≪わたし≫における「イカロス的欲望」をめぐって @教育学部四年
【優秀レポート】
― 液状化のその先へ @政治経済学部四年
― SNS上の私と現実の私、その乖離と埋め方について @社会科学部四年
― ユニークな「私」と多様化する社会 @文化構想学部四年
― 亡霊になる≪私≫ @基幹理工学部三年
― 部屋と乱雑と<<私>> - 私室における「有機的混沌」からミニマリズムへ @国際教養学部三年
― 『思い出のマーニー』における杏奈の心境の変化 ~受け入れられる「私」と受け入れる「私」~ @文化構想学部二年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
― 裸体描写への「テーマ性」という免罪符 @教育学部一年
― 入浴画と入浴文化に見る「自然な身体」 @教育学部一年
【優秀レポート】
― <文化>としての女性の乳房 @国際教養学部四年
― 衣服を用いた”自然”な女性の身体の表象 @国際教養学部四年
― 神と人との間にある裸体─魔法少女まどか☆マギカ論─ @教育学部三年
― ≪自然な身体≫を考える ~人間は≪自然な身体≫を手に入れられるのか~ @教育学部二年
― 現代における自然の身体問題 人種問題とLGBT問題 @教育学部二年
― 恋愛のかたちと「自然」 @教育学部二年
― 現代の社会における裸体の抑圧 @教育学部二年
― ≪不自然な身体≫の創作における役割 @教育学部二年
― 《自然な身体》=裸体? −写真と映画を通して裸体を考える− @教育学部一年
― 《自然な身体》と《理想的な身体》の乖離 @教育学部一年
― なぜ脱毛処理をしたがるのか @教育学部一年
― “自然な身体”=“産まれたままの裸体”説の否定 @教育学部一年
― 矛盾を内包する「ナチュラルメーク」の神秘 @教育学部一年
― ボディーアートという体を分化する行為 @教育学部一年
― 化粧をとおして見る自然な身体 @教育学部一年
*短評:履修者には事前に告知しているのですが、私はレポートを採点する際に、「発想」、「具体性」、「論理展開」、「文章」の四点に着眼し、それぞれ同様に配点し、四つを合算してレポート点にしています。このうち「発想」にはあまり期待していません。卒業論文ではなくレポートで斬新な「発想」を打ち出すことは困難だからです。「最優秀レポート」として選ばれた三つのレポートは、この「発想」も評価されました。「論理展開」と「文章」は、私の授業に限らず、早稲田大学に在学しているあいだにぜひとも習得してほしい能力に関係しています。現在の受験勉強ではこの二つが鍛えられることはまれですから。つきつめて言えば、この二つの能力は読書量に比例するようです。私がレポートにいちばん期待しているのは、「具体性」です。これは二つに下位区分できます。①素材の目新しさ、②その素材の具体的な分析、この二つです。誰もが知っている、つまり私でも知っているサブカルチャーから素材をとってきたり、抽象的な概念をただ羅列しているだけのレポートを、私はあまり評価しません。■私は複合文化学科に所属する教師なのですが、このところ「複合文化学特論 17」を履修する複合文化学科の学生がとみに減少しています。これは私の教え方や私が扱うテーマや私の人格に起因すると思われます。ただし逆に、他学部や他学科の学生が比較的多く履修してくださり、かつ、それらの学生が非常に優秀なことに驚いています。「複合文化学特論 17」の「最優秀レポート」と「優秀レポート」を書いたのは、これらの学生です。このことにささやかなショックを受け、「複合文化学科の教員として失格だな。早期退職を環境が示唆しているかも」、なんて弱気になっていたのですが、「複合文化学の建築物 IV」では、それとまったく逆の現象が起こりました。「最優秀レポート」を書いた二人は複合文化学科の一年生(!)でした。「優秀レポート」に挙げられた教育学部一年の多くも複合文化学科の学生でした。ありがとうございます。大学にとどまるお許しを得た気持ちがします。
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2017年度春学期
■■■複合文化学の建築物II■■■
【最優秀レポート】
― 《他者》との《つながり》と《依存》 ~最貧困女子の分析~ @教育学部四年
― 「エコーチェンバー現象」、あるいは限定的思想への《感染》とその《伝染》をめぐって @国際教養学部四年
【優秀レポート】
― 「他者」と「つながり」と「コミュ障」 @教育学部四年
― 絆の社会の裏で何故サバイバル漫画が流行るか @教育学部四年
― 映画 他人の顔 --内なる他者と仮面によって変化する”匿名”の自分--@国際教養学部四年
― 現代における承認制度の自己幻想化 @教育学部三年
― 「他者」の変遷とこれから @教育学部三年
― 意識の集合としての《アイドル》 ~AKB0048が描くつながり~ @教育学部三年
― SexとGenderの観点から見た≪他者≫が生きることは良いことなのか? @教育学部三年
― 本当の友達とは? @商学部三年
― 教室内悪意〈感染〉-「ゾンビ」よりも「リヴァイアサン」?- @教育学部二年
― コンドームが教えてくれること @教育学部二年
― “他者”を通してみる個性 @教育学部二年
― 様々な時代、分野に渡って見られる表象「ミクロとマクロの連結」 @商学部二年
― 料理を通じて魅せる魔法とは @教育学部一年
― メロスは何故、走るのか? @教育学部一年
― 本当に〈ともだち〉って呼べる? @教育学部一年
― 他者を喰うということの表象の変化 @教育学部一年
― 「桃太郎」の変遷に見る「つながり」現象 @教育学部一年
― 漫画「ノラガミ」から見る「つながり」のあり方 @教育学部一年
― 間接キスとSNSから見るつながり @教育学部一年
*短評:今年度も今までのテーマを踏襲したのですが、全体を少し《スナック菓子モード》に変えたためか、レポートの提出者が172人もいました。大量のレポートを前にして、いいかげんなアリバイレポートばかりかなと予想したのですが、期せずしてかなりの力作が混在していました。このところ出なかった「最優秀レポート」も二つあります。でも、来年度は《げんこつせんべいモード》にします。
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2016年度秋学期
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― メディアによってもたらされるアイデンティティの認識-『リリーのすべて』を題材に- @教育学部三年
― ~覗き窓から世界を除く確定不可能な《ぼく》と《私》~ @国際教養学部三年
― 出会っても死なない現代のドッペルゲンガー 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』他における考察 @国際教養学部三年
― 『わたくし率 イン 歯ー、または世界』、あるいは世界の「部分」として表象される《私》たちの戯れ @文化構想学部三年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― 優生学から見る自然な身体 @教育学部三年
― 自然な身体の生命倫理における可能性 @社会科学部三年
― 動物における身体と本能/文化 @教育学部二年
― 「クレヨンしんちゃん」から<自然な身体>を探る @教育学部一年
― 形而上絵画から読み取る「自然な身体」の役割 @教育学部一年
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2016年度春学期
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― 「美少女ゲーム化」する若者のコミュニケーション ―絵文字やLINEスタンプによるやりとりが表す若者の他者に対する意識― @教育学部四年
― 「結婚できない大人女子物語が注目されるのはなぜか。」 @教育学部四年
― 身体の中のお花畑-腸内フローラという内なるミクロな《他者》- @教育学部四年
― 映画『サマーウォーズ』に見る《他者》との関わりの変化について @教育学部四年
― 「距離感をめぐる他者とフィルター」 @教育学部三年
― ライトノベルから見る若者の「他者」観 @教育学部二年
― 「ぼっち」は可哀想なのか @基幹理工学部二年
― 身体的コンプレックスと恋愛 @教育学部一年
― ロマンティックな堕胎、家族殺し、恋人殺し ~24時間テレビ・スペシャルドラマと携帯小説の考察より~ @教育学部一年
― 友情と恋愛はどう自分という人間に影響しているのか? @教育学部一年
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2015年度秋学期
■■■身体表象論■■■
【最優秀レポート】
― サングラスをかけたピュグマリオン ~視線を遮ることによる一方的脱《他者》化~@教育学部四年
― 『変身物語』から『モン娘』に至るアラクネの変身物語 ―薬・ワクチンとしての擬似他者―@教育学部二年
― ディズニープリンセスのキスと女性の脱「脱他者化」@文学部二年
【優秀レポート】
― 『安堂ロイド』に見る「創造者」人間と「被造物」機械@政治経済学部五年
― アニメトレンドにみるピュグマリオン的欲望 ―「セカイ系」から「日常系」へ―@法学部五年
― 身体加工における自然に見られること@教育学部五年
― オタク文化の脱・《他者》化と脱・「脱・《他者》化」@法学部四年
― ビデオゲームのリアリティと身体表象@商学部四年
― 「プリパラ」の流行に見る自己認識の変容 ――身体加工から仮想化した身体へ――@政治経済学部三年
― 映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)@政治経済学部三年
― 映画『めまい』に見る脱自己化を経た脱他者化@政治経済学部三年
― オタクの自意識と身体表象@法学部三年
― 演劇の身体―演じる身体は誰のものか@教育学部三年
― 絶対正義の終わり@商学部三年
― 非現実世界における身体表象 -るーみっくわーるどにおける性的身体表象について-@教育学部二年
― 『ラースと、その彼女』にみるピュグマリオンの逆説的効果@教育学部二年
― SNS時代の身体表象~自撮りと写真加工~@教育学部二年
― 『赤髪の白雪姫』から見る現代女性の矛盾と、その原因の考察@社会科学部二年
― 現代におけるピュグマリオン的欲望@政治経済学部一年
― 外部からの情報、影響なしに生まれる自らの意思はあるのか ~マイノリティリポートにみる、予告された人の行動 vs 自分の意思~ 脳内表象ソフトに基づく解釈@政治経済学部一年
― 求められる少女と武器の表象@教育学部一年
― 事件!魔法少女~魔法少女まどかマギカが表象する全体主義~@国際教養部一年
― アーティストの人気と身体性の関係@国際教養部一年
― ボーイズラブ作品から見る思春期女性の性的欲望@文化構想学部一年
― メディアとしての外面とそれによって生み出された新たな局面について@文学部一年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― “バービーの生首入りブーツ”からみる自然な身体@政治経済学部四年
― レッツ・ ボディメイク ―現代における【体型】に対する認識 ―@教育学部三年
― 本能に根付く「外見の美しさ」の追求@教育学部一年
― バレエにおける「自然な身体」@教育学部一年
― 「盛る」ことの歴史@教育学部一年
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2015年度春学期
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― 広告からみるナルシシズム@人間科学部五年
― いま、ふたたび〈変身〉するグレゴール・ザムザをめぐる身体性 カフカ『変身(かわりみ)』多和田葉子訳/平田オリザ作・演出『変身 アンドロイド版』から@国際教養学部四年
― アイデンティティに悩む現代 ―脱・単数化された≪私≫がもたらす迷い―@教育学部二年
― 私はだれ?@教育学部二年
― 変身する「素顔」 ~魔人探偵脳噛ネウロから~@教育学部二年
― 現実と仮想現実の境界線 ―「.hack//SIGN」から「ログ・ホライズン」へ、拡張される仮想身体―@教育部二年
― 「加工」する私と「ありのまま」の私に@教育学部二年
― 映画「俺俺」から考えられる自己の交換可能性@教育学部二年
【優秀レポート】
― 「大学生の就職活動と《私》の承認―労働の変容という観点から」@教育学部四年
― セルフィーが満たす人々欲望に関する考察@国際教養学部四年
― 「V・フォー・ヴェンデッタ」―肉体人間のイコン化-@国際教養学部三年
― 《私》だけの物語――アーケード版アイドルマスターについて――@文化構想学部三年
― 『闇金ウシジマくん』における満たされない<<私>>たち@教育学部三年
― まいまいの裏垢から紐解くがんじがらめの<私>−ほんとうは今の<私>を愛して欲しいんじゃないの?−@教育学部三年
― 累(かさね)から見る脱単数化する《私》@教育学部二年
― <<私>>をめぐる表象@教育学部二年
― 千と千尋の神隠しを通して考察する<私>をめぐる表象@教育学部二年
― オペラ座に堕ちた欲望のドッペルゲンガー[脱「私」を図るヒトと怪人]@教育学部二年
― 「本当の自分」の正体@政治経済学部一年
― 嫌いな《私》とありのままの《私》@教育学部一年
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
― 寄生獣にみる母と子をめぐる他者と感染@教育学部三年
― 温泉でリラックスしきれないのはなぜか@教育学部三年
― 怪異の感染@教育学部二年
― 「刀剣乱舞-ONLINE-」の普及からみる「嗜好の感染」@教育学部一年
― ゾンビに、魔女になった“あたし”―『魔法少女まどか☆マギカ』にみる自己の他者化―@教育学部一年
【優秀レポート】
― あなたは他人が握ったおにぎり、食べられますか?@教育学部四年
― 00年代の若者にも通じる『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジの姿@教育学部四年
― 「埋没」する他者―“ともだち”とは何か―@教育学部三年
― 境界を越えて感染していく≪美≫@教育学部三年
― 序列化する子供たち~感染の観点から~@教育学部三年
― 多重人格は感染が引き起こすのか 多重人格と他者 ~映画「イブの三つの顔」を例にして~@教育学部三年
― 映画『レオン』における観葉植物@教育学部三年
― 人間関係における《感染》@教育学部三年
― 自他の境界線―負の感情と正の感情のバランスにおける感染―@教育学部三年
― 精神における≪感染≫~「距離感ゼロの接触」と「気持ち悪さ」~@教育学部三年
― 自己の侵略~『ボディ・スナッチャー』からみる感染~@文化構想学部三年
― 《感染》する感情@教育学部二年
― イメージと感染—きかんしゃトーマスから考える—@教育学部二年
― 《感染》についての考察レポート@教育学部二年
― 自然という〈他者〉@教育学部二年
― 感染するいじめ@教育学部一年
― バーチャルリアリティにおける感染@教育学部一年
― 感染する様々な他者達@教育学部一年
― 流行という感染@教育学部一年
― 「ブラッディ・マンデイ」から見る現代における感染@教育学部一年
― いじめにおける感染とその拡大@教育学部一年
― 『風の谷のナウシカ』における腐海と蟲~ナウシカの起こした奇跡~@教育学部一年
― “感染” @教育学部一年
― 映画『シャイニング』にみる狂気の「感染」@教育学部一年
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2014年度秋学期
■■■身体表象論■■■
【最優秀レポート】
― 川端康成『禽獣』に見える身体表象@教育学部3年
― <代用品>としての私からの卒業@教育学部2年
【優秀レポート】
― 「THE GAME」ナンパ師と、そこにあるコミュニケーションと心の病@商学部5年
― 映画『Ghost World』~バスの向かう先~@法学部4年
― 中島みゆき 夜会のことば@法学部4年
― 消費される少女 AKB48とモーニング娘。、それからAKB48と乃木坂46@教育学部4年
― 清代の文学作品において纏足が果たした役割@教育学部4年
― 思い通りにならない顔 ―「自分撮り」からみる顔の他者化と脱他者化の試み―@教育学部4年
― 日本のアイドルとファンとピュグマリオン神話@教育学部4年
― 絶命展から見る身体表象@政治経済学部3年
― 身体表象と生きる@法学部3年
― アニメ「PSYCHO-PASS」に見る人間機械論@法学部3年
― 人間の本質とは何か ―人間と機械の境界をSF作家、星新一・筒井康隆から読み解く―@法学部3年― 進撃の巨人と身体表象 人の捕食に対する恐怖とスリル@法学部3年
― メガネのメディア的側面が持つ見える機能とオシャレ機能@教育学部3年
― ジョジョの奇妙な冒険 1~8部に渡る変容について@教育学部3年
― バーチャルアイドルと身体表象 ―初音ミクのヒットについて考える―@教育学部3年
― 歪んだ性癖の可能性 ~谷崎潤一郎『刺青』に見られるピュグマリオン的欲望~@教育学部3年
― 「私」という容器―内田百閒『冥途』における死生観@教育学部3年
― 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです』PVの世界@教育学部3年
― マタニティヌード考 ―反ピュグマリオン的欲望としての「ヌード」@文学部3年
― 映画『マレフィセント』考 -なぜマレフィセントは悪役のままでいなかったのか-@文学部3年
― 「自分」と「もう一人の自分」の関係性 ―映画「シックス・デイ」に見るクローン人間―@法学部2年
― 障害者の表象 選択可能な障害@教育学部2年
― Perfumeにみる現代の他者に対する表象@教育学部2年
― ディズニープリンセスたちは時代と恋をした ~1937年「白雪姫」から1992年「アラジン」まで~@教育学部2年
― ミュージカル『エリザベート』宝塚版から考えるピュグマリオン的欲望の変遷@教育学部2年
― 女ツイッタラーにみる、自己承認欲求の満たし方@法学部1年
― 現代における脱<<他者>>化の本質をnon-noに見る@法学部1年
― 無料でストリッパーになる少女たち 〜女神たちの、SEXの相手からマスターベーションの道具への変貌〜@教育学部1年
― 思春期の男子と少年愛の世界 ~古屋兎丸のキャラクターに見る身体表象~@教育学部1年
― 身体改造のメンタリティー刺青、痛みには意味があるー@教育学部1年
― ラベリングブームの背景を考える@国際教養学部1年
― ディズニープリンセス映画とフェミニズムの変遷の関連性の考察と、女性の表象への影響@国際教養学部1年
― 欧米と日本のジェンダーロール in 広告@国際教養学部1年
― 『人間』とは何か~東西の意識の相違とロボットからみるわたし~@文化構想学部1年
― 電子世界上のツギハギと拡張された脱<他者>化の登場@文化構想学部1年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
― クレイジーホース・パリに見る、【自然な身体】@政治経済学部4年
― 不自然の集合は自然を創り出す - 整形大国、韓国から考える-@政治経済学部3年
― 蛇にピアスから見る身体改造の意味 ~身体の自然を否定することで、自然を確認するということ~@教育学部1年
【優秀レポート】
― 性別と「性設定」@法学部4年
― 『進撃の巨人』『シドニアの騎士』『SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~』における、共通した「自然な身体」の想像力と「自然な身体」に対する抵抗力@人間科学部3年
― もっと可愛くなりたい!しかもなれる! ~ヘルタースケルターから見える欲望の拡大~@教育学部1年
― 「らんま1/2」にみる自然な身体@教育学部1年
― 3つの映画から考える《自然な身体》について@教育学部1年
― 自然な身体?-肥満症・拒食症-@教育学部1年
― 「蛇にピアス」にみる“自然な身体”と“身体改造”@教育学部1年
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2014年度春学期
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
― 「他者」を認識できない私たち ―『進撃の巨人』と「感染」表象の復活―@政治経済学部五年
― 「流行」への「感染」@文学部四年
【優秀レポート】
― 『ペスト』にみる自己と他者@教育学部二年
― ユタにみる他者性の受容@教育学部二年
― 見えないものを、信じられますか?@教育学部一年
― 感染と現代社会@教育学部一年
― 「狂気」は感染し得るか?@教育学部一年
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― 『アナと雪の女王』―果たして氷は溶けたのか?@政治経済学部五年
― 「私の表象」から「表象の私」へ@社会科学部四年
― 「リトルリリコ」から脱するために@教育学部二年
― 「イイトコメガネ」から見る震災後の社会が推奨する《私》像@早稲田大学高等学院二年
【優秀レポート】
― 相反する「私」の表象に引き裂かれて~Martin de Thurahのミュージックビデオに見る、アンビバレントな「私」~@国際教養学部六年
― 「ライアン・マッギンレー写真展の成功から考える今の私たち」@教育学部五年
― 『キック・アス』をめぐる考察 -《私》とは何かを考える-@法学部四年
― 人間は何を求めるのか─映画『イントゥ・ザ・ワイルド』から─@教育学部四年
― 過去と現在の同一性・記憶の修正は可能か? ―『田園に死す』と『リアリティのダンス』―@教育学部四年― 「自分撮り」―輝くもう一人の“私”@教育学部四年
― 集団化する変身ヒロインアニメと選べる<<私>>@教育学部四年
― 表象と内面性の関係―松浦理英子『犬身』を読んで―@文学部四年
― 「私」は何から逃れようとしていたのか ~谷崎潤一郎『秘密』における「変装」と「女装」から~@教育学部三年
― 時間とドッペルゲンガー ―『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の認識@教育学部三年
― エントロピー減少の終焉@人間科学部三年
― 《》なき時代後の我々 ―ピクサー作品と『アナと雪の女王』から考える―@人間科学部三年
― A Streetcar Named Desire〜欲望という名の電車の戯曲から読み取れる、主人公ブランチの本当の<私>をめぐる表象と言説を「光り」「蛾」「ワルシャワの曲」と― 3つのシンボルをもとに分析したい〜@国際教養学部三年
― 映画『桐島、部活やめるってよ』の《私》とは@文化構想学部三年
― 碇シンジを巡る《私》の表象と現代の《私》たちとの整合性@文化構想学部三年
― モンドリアン・ルックから山本耀司へ―衣服に表象される≪私≫―@文学部三年
― アニメPSYCO-PASSからの考察「仮面と素顔」@法学部二年
― ≪私≫の加工がもたらすもの―『アルジャーノンに花束を』を参考に―@法学部二年
― パノラマ島で花開く《私》の欲望 ― 欲望実現装置によるドッペルゲンガーの生成 ―@教育学部二年
― 液状化する表象@教育学部二年
― 支配する制服~アニメ「キルラキル」を通して~@教育学部二年
― サカナクションにみる現代の《私》の表象—バッハの旋律を夜に聴いたせいです。—@教育学部二年
― 権力と<<私>>-放棄される<<私>>、認識させられる<<私>>-@教育学部二年
― 私は、物質である≪私≫が嫌なのか?@教育学部二年
― ファッション・メイクと真似をする<私>@教育学部二年
― LUMINEの広告から見る《私》@教育学部二年
― 「一時的な」存在@教育学部二年
― 『ベルサイユのばら』に見る女性性の考察 男装の麗人オスカルはなぜ「おれ」と言わないか@教育学部二年― 映画『わたしを離さないで』における《私》をめぐる表象 ~「主体」という幻想~@教育学部二年
― ドッペルゲンガーに関する考察@文化構想学部二年
― 『桐島、部活やめるってよ』における桐島の表象――「桐島=神」説の考察――@文学部二年
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2013年度後期
■■■身体表象論■■■
【最優秀レポート】
― 不気味な〈自己〉――石田徹也論@教育学部4年
【優秀レポート】
― 下着から見る身体表象@教育学部7年生
― 映画『へルタースケルター』にみる美の消費性と流行に関する考察@政治経済学部4年
― マッド・サイエンティストのアンドロイド化 — 例えば平沢進@政治経済学部4年
― アニメーション映画「千と千尋の神隠し」に見られる身体表象―存在が薄れる意味について―@教育学部4年
― 機械に自我は侵食されるのか 押井守の『攻殻機動隊』『アヴァロン』『イノセンス』の三作を通して@教育学部4年
― ラブドールの受容史@商学部4年
― 『愛しのローズマリー』の身体表象からみる「心の美」と「外見の美」@社会科学部4年
― アイアンマンを考察する -トニーの身体・心情関係と時代背景-@法学部3年
― 人間とはなんだろうか@法学部3年
― 少年は何処へゆく?~日本文学における「少年」表象論の試み~@教育学部3年
― 怪物という自己認識 ─「美女と野獣」から「モンスター娘のいる日常」へ─@文学部3年
― 映画『空気人形』(是枝裕和 2009年)~人間より人間らしいセックスドールに、魂を持たせた「息」について~@国際教養学部3年
― 『オリンピア』から考えるスポーツとその映像化@国際教養学部3年
― ヒロイズムと人格形成@教育学部2年
― アンドロイドから読み取る身体表象@社会科学部2年
― ワンピースにおける傷@社会科学部2年
― 内なる他者の弾圧と表現の自由―会田誠との出合い―@人間科学部2年
― 原恵一監督作品から見る「クレヨンしんちゃん」の身体表象 −『オトナ帝国』と『戦国大合戦』から考察する−@人間科学部2年
― アートによる問題提起@人間科学部2年
― 乙女ゲームが作り出す他者なき世界@政治経済学部1年
― 二人の美少女戦士にみる女性像の変遷@法学部1年
― 「機動戦士ガンダムシリーズ」の「仮面」にみる脱他者化・脱人間化@法学部1年
― 『魍魎の匣』にみる美@法学部1年
― インターネット時代における、自己の分身としてのヒーロー達―『電光超人グリッドマン』から『ロックマンエグゼ』―@教育学部1年
― 成人向け漫画における女性の表象-加速する非<他者>化@教育学部1年
― 美と醜と~21世紀へのカウントダウン@文化構想学部1年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― 漫画原作作品の実写・アニメ版への意識調査に見る “自然” と “不自然” の逆転とその原因の考察@文化構想学部3年
― セーラームーンの人気と身体@教育学部1年
― 日本の漫画史にみる身体表象@教育学部1年
― 裸体と東京@教育学部1年
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2013年度前期
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― 『Double Blind』の考察<<<文化構想学部四年
― 「水でできたからだ」のために ––––「私」へ浸透し「私」を改変するもの––––<<<文学部三年
【優秀レポート】
― Facebookのプロフィール画像による表象<<<人間科学部六年
― 「究極的な均質化」から「全体の表象としての表面」へ ―アンドレアス・グルスキー作品群より『ピョンヤン』『V&R』『バンコク』<<<教育学部四年
― 《私》達の殴り合いによる究極のグループセラピー 教育学部四年
― 鏡像としての<<私>>の消失~『マイ・バックページ』から尾崎豊、『桐島、部活やめるってよ』~<<<教育学部四年
― 「ぼっち」な人々―現代の≪私≫のかたち<<<文化構想学部三年
― 《私》を制御するものはなにか<<<教育学部二年
― 《私》をめぐる表象 やっぱり同じがいい<<<教育学部二年
― 「本当の《私》」は誰なのか ―安全装置としての虚像―<<<教育学部二年
― アイドルになりたい人々 ―なりたい願望を叶えてくれる〈アイドル〉というドッペルゲンガー―<<<教育学部二年
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
― 「抗体」としての子ども――山田恵庸『EX 少年漂流』における「ウイルス」考<<<教育学部四年
【優秀レポート】
― 生活保護バッシングに見る、現代の「他者との関係性のあり方」<<<教育学部四年
― 「ひぐらしのなく頃に」から見る、村社会における「感染」「免疫」<<<教育学部三年
― 「ブラック・ジャック」における感染症の舞台効果について<<<教育学部三年
― 『おもひでぽろぽろ』における“うわさ”<<<教育学部一年
■■■複合文化学テーマ演習 I-B■■■
【最優秀レポート】
― 汽車に乗って ~時間と空間の抹殺~<<<教育学部一年
【優秀レポート】
― 手帳で人生が変わる!? ―肥大する自己コントロール欲望―<<<教育学部一年
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2012年度後期
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― アウトレイジから考える自然な身体とその空間←法学部5年
― 無機体の「少女」が語るもの――手塚治虫『やけっぱちのマリア』論←教育学部3年
― 自然な身体と不自然な身体 −それぞれの色気の感じ方−人間科学部3年
― 整形美人を肯定する物語たち←教育学部1年
■■■身体表象論■■■
【最優秀レポート】
― 外見の変化によって「他者」と「自己の内面」はどのように変化するのか←法学部4年
― 髑髏<スカル>の受容史←教育学部3年
― Betty BoopからMon Shu Girlへ←文学部2年
【優秀レポート】
― 死の表れは何をもたらすのか←人間科学部5年
― 日本における法服を着る意味とその影響←法学部4年
― エンポリオ・イワンコフの「ニューカマーランド」は、「性の多様性」を肯定するか←社会科学部4年
― 美のインフレーション、そして美魔女—エリザベートからリリコまで—←人間科学部4年
― クローンと偏見(倫理的視点からの考察)←文化構想学部4年
― 日本の少女ヌード写真-消えた身体表象←法学部3年
― 『フェンネル大陸偽王伝 孤狼と月』に見る観相学←教育学部3年
― 「女装する男性」における内面と外面の関係←教育学部3年
― 人魚受容の歴史―イメージの変遷に焦点を当てて―←教育学部3年
― ゲームを通して身体表象を考える←教育学部3年
― 「○○ガール」に対する考察←商学部3年
― 「非動物」、「非人間」、「非男、非女」←文学部3年
― 一人歩きする“ロリータ”―その意味の変容と受容―←政治経済学部2年
― 雑誌『VOGUE』からみる、ファッション・フォトと時代の集合的欲望関係性←法学部2年
― 体罰と身体表象 ~身体と心は同一なのか~←教育学部2年
― ディズニープリンセスの女性的特徴←社会科学部2年
― 身近でリアルになる「ジョーカー」の表象 〜悪のキャラクターから『超人』へ〜←人間科学部2年
― 乖離、飛散する身体情報をパワーに ―『アナグラのうた~消えた博士と残された装置~』―←文学部2年
― 遺伝子と身体の乖離から浮かび上がるテクノロジーと表象の関連性←先進理工学部2年
― 現実の女性は本当に必要なのだろうか―代替手段との比較―←政治経済学部1年
― ヒヨコ姿の人間 漫画『おやすみプンプン』から見る人間の定義←教育学部1年
― “若さ”とその実現←社会科学部1年
― 獣人たちのANIMA:ANIMISMからANIMATIONへ←国際教養学部1年
― 美容整形と身体改造:「外面」と「内面」の関係性←国際教養学部1年
― 現代日本女性に見る「人形の国」日本←文化構想学部1年
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2012年度前期
■■■複合文化学テーマ演習 I-B■■■
【最優秀レポート】
― 文字でつながるわたしたち ―声と文字の視点からみるTwitter―←教育学部1年
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
― 風の谷のナウシカから見る、腐海のイメージの感染←教育学部1年
【優秀レポート】
― 映画『V FOR VENDETTA』における感染←教育学部4年
― 『告白』からエイズウイルス感染をみる←教育学部3年
― ウイルスと人間は似ている←教育学部2年
― 子ども達にもっと「泥遊び」を←スポーツ科学部2年
― 大学生言葉←教育学部1年
― “部外者”による異文化の融合←教育学部1年
― SNSの脳内侵略←教育学部1年
― 太陽は汚染源か←教育学部1年
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― 『serial experiments lain』と〈私〉 情報の繋がりとしての〈私〉たちの可能性とその限界←法学部3年
【優秀レポート】
― バニラスカイにおける「私」の身体表象←教育学部4年
― 自己との対話を通した《私》の形成←政治経済学部3年
― 〈現実〉と〈異界〉を抱えて―『水月』論―←教育学部3年
― なりきりから見る、もうひとりの《自分》←教育学部3年
― キース・ヘリングに見る1980年代の身体表象←教育学部3年
― 本当の私に出会いにゆく通過儀礼としての私作り旅 映画、小説などのメディアに現れた「私」という表象←文化構想学部3年
― 消えかかる≪私≫←教育学部2年
― 映画『オペラ座の怪人』から考える《私》←教育学部2年
― ヘッドフォンチルドレン ≪≫を持ち歩く私達←教育学部2年
― ハンサムになりたい人々←教育学部2年
― 私たちを取り巻く「白」の持つ役割~「白」は私たちにどんな影響を与えているのか~←教育学部2年
― 2.5次元としての「私」←文化構想学部2年
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2011年度後期
■■■身体表象論■■■
【最優秀レポート】
― 『モモ』の3つの身体表象 政治経済学部4年
【優秀レポート】
― 機械の擬人化―「docomo」CMから― 政治経済学部3年
― 携帯される怪物-「怪獣使いと少年」から「怪獣使いの少年=ポケモントレーナー」へ- 政治経済学部3年
― 会田誠とロリータ・コンプレックス―少女に対する抑圧された欲望の回帰― 政治経済学部2年
― 「美人」像の移り変わり 政治経済学部1年
― 『ラースと、その彼女』に見るアフロディーテとしての一人称 法学部4年
― 映画と演劇における身体表象 法学部3年
― MACHINE CIVILIZATION 法学部2年
― ロボットアニメにおけるロボット操縦方法とコンピューターゲームのコントローラー形状の変化から見る、身体の拡張と機械との融合 教育学部4年
― 伊藤計劃『ハーモニー』から考える物質的身体表象について 教育学部3年
― ファッションフォトが表現すること 教育学部1年
― ハンス・ベルメールの作品からみるピュグマリオン的欲望に関する考察 社会科学部2年
― 肉は真理だ. 人間科学部5年
― 隠すことによる新しい自分の誕生 スポーツ科学部2年
― 『魔法少女まどか☆マギカ』に見る現代の母性 文化構想学部3年
― ジャニーズJr.の身体表象 文化構想学部1年
― 身体のバーチャル化に見るオンラインセックスの可能性について 文学部3年
― 他者は常に人間か―「脱他者化」と「脱・脱他者化」― 文学部2年
― 映画「時計じかけのオレンジ」に見る脱<<他者>>化された人間と<<他者>>としての人間 基幹理工学部1年
― ポケットの中の半他者世界 創造理工学部2年
― 対物性愛と人間の愛情の行方 先進理工学部学部4年
■■■表象とメディア■■■
【最優秀レポート】
― メディアとしての「予言」 政治経済学部2年
【優秀レポート】
― 楽曲の歌詞における世界の没落の表象について 社会科学部2年
― 世界の没落がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ! 文化構想学部2年
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
【最優秀レポート】
― ゼルダの伝説に見る”自然な身体”表現の遷移―ゲームとリンクする― 教育学部2年生
【優秀レポート】
― まゆゆだって大人になれる 文化構想学部4年
― 文学の身体は自然か? 文化構想学部3年
― 日本に溢れる裸たち 教育学部3年生
― 江戸時代の日本にみる自然な身体 教育学部2年生
― 今後裸体における自然はどのようなものとなるか 教育学部1年生
― 「度しがたき退屈よりの開放」 教育学部1年生
― 現代における“裸体”の芸術性 教育学部1年生
短評:毎年ほぼ同じ感想になります。短評をセルフ・コピペします。今年もあいかわらずサブカルチャーのメジャーな作品を例にとったレポートがインフレーションをおこしていました。素材で言えば、『攻殻機動隊』、『鋼の錬金術師』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『マトリックス』、『ラブプラス』、Perfume、それに加えて、初音ミク、『ワンピース』、レディー・ガガ、『ブラック・スワン』、『イヴの時間』、『家政婦のミタ』などです。■私は、サブカルチャーの作品を扱ったという理由だけで点数を低くつけることはありません。しかしサブカルチャーを扱ったレポートの点数が結果として低くなってしまう理由は二つあるように思われます。①サブカルチャーを論じる学生はその作品に着眼する際に、おそらくは事前に、あるいは事後に、あるいは同時に、その作品を論じた批評等をセットにして受容しているために、★同じ作品★を扱ったレポートの多くが★同じ視点★をとってしまう。②サブカルチャーの作品を論じる学生は、サブカルチャー★しか★知らないことが多い。もちろん例外もあるでしょう。しかし、私が読んだレポートで判断する限りは、例外は非常に少ない。その作品の境界線の内側で詳細な指摘はできるが、それを外側から眺めることができないので、★細かいのに浅い★ということになってしまいます。■ヴィジュアル・イメージを論じているのに、画像が一点も掲載されていないレポートが多かったのも今年の特徴です。しかしそれとは逆に、ヴィジュアル・イメージが列挙されているだけというレポートも数点ありました。論じる力がないのですね。■上に挙げたレポートは、発想がある程度オリジナルで、具体的な実例が挙げられ、論理展開に飛躍が少なく、私の脳波を乱さない日本語でつづられていました。
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2011年度前期
■■■複合文化学特論 17■■■
【最優秀レポート】
― 法学部4年生:《私》はどこへ行った? ―「がらんどうの《私》」と「生きづらさ」の受容―
― 教育学部4年生:江戸時代を通して見える私
【優秀レポート】
― 教育学部5年生:自傷行為から≪私≫を考察する
― 人間科学部4年生:《私》の差異化が生む悲劇-映画 『ブラック・スワン』より-
― 文化構想学部4年生:他人を着る Being John Malkovich
― 教育学部2年生:『オペラ座の怪人』に見るナルキッソス ~仮面というメディアの視点から~
― 教育学部2年生:ヒット曲に見る<私>
― 教育学部2年生:インターネットメディアにおける《私》の変遷
― 教育学部2年生:「ぼくらの」と「セカイ系」
― 教育学部2年生:「私の知らない私」ってだれ?
― 教育学部2年生:変化する《私》の個数
― 教育学部2年生:後からインストールされた超自我
― 文化構想学部2年生:ゲッペルドンガーにおけるナルシシズム
― 文化構想学部2年生:別階層の私と心象表現としての私室
■■■複合文化学の建築物 II■■■
【最優秀レポート】
― 法学部4年生:《私》はどこへ行った? ―《他者》に感染した《私》―
【優秀レポート】
― 教育学部2年生:実体のない感染
― 教育学部2年生:アメリカの<感染>表象
― 教育学部1年生:感染する悪魔
― 教育学部1年生:『鉄男~TETSUO THE IRON MAN~』における感染
■■■複合文化学テーマ演習 I-B■■■
【最優秀レポート】
ナシ
【優秀レポート】
― 教育学部1年生:2011年 新聞・テレビ消滅!? ~世代別にみるマスメディアの利用率~
― 教育学部1年生:ディズニーランドからディズニーシーへ
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2010年度後期
■■■身体表象論■■■
― 社会科学部一年 誕生日を迎えられない少女
― 教育学部二年 ピノッキオとデイヴィッド―無機物から有機物へと近づく機械たち―
― 社会科学部二年 私が私を私のヒーローにするとき―交差するキカイダーとキック・アス―
― 法学部三年 自己表現の変化
― 教育学部三年 「変身」は《私》を変えるか―『仮面ライダー555』を対象として―
― 教育学部三年 『シモーヌ』が凡作になる日
― 政治経済学部四年 「我々に見せる技術」から「我々を見る技術」と「我々を変える技術」へ(kinect、プロジェクターアートを例に)
■■■表象とメディア■■■
― 文学部一年 世界の「終末」と「始まり」を望む人々 ―Perfume『コンピューターシティ』とthe pillows『カーニバル』の考察から―
― 文学部一年 ドラマ“Q10”を通して考えた世界とメディアの存在
― 文学部一年 『アルマゲドン』、『アルマゲドン2010』からみる、アメリカの世界没落の表象
― 商学部一年 世界の終末の表象 ―「普通」の現代人の考え―
― 法学部三年 ”ドラゴンクエスト”と世界の没落の表象
― 人間科学部四年 アニメ「serial experiments lain」に見る世界の没落の表象
■■■複合文化学の建築物 IV■■■
― 教育学部一年 エンゼルメイクとメディカルメイク
― 教育学部二年 「わき毛」は自然か
短評:今年もあいかわらずサブカルチャーのメジャーな作品を例にとったレポートがインフレーションをおこしていました。素材で言えば、『攻殻機動隊』、『鋼の錬金術師』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『マトリックス』、『ラブプラス』、Perfumeなどです。私はサブカルチャーを排除するつもりはまったくありません。ただし、サブカルチャーは参入障壁が低いので、よほどオリジナリティのあることを言わないと、既視感(「あれ、これさっき読んだぞ」)ないし既読感(「あれ、これってあのチョー有名なサブカル評論家の言説まんまだよな」)が出てきます。若い人たちの手垢や、評論家や大学教員の言説の垢がついた上述の作品を扱うためには、たとえば、同時代の同種の作品と比較したり、過去の先取り的な作品と比較するのは、悪くない。このやり方は初歩的ですが、それなりにオリジナリティのあるレポートを作成するために有益です。