THE TIP MODEL
生理学的シンクロニーに基づいた「共感で高い成果を出す」新しい臨床的共感モデル
”共感をもっと感じ、共感をもっと効果的に使う”ことを学ぶトレーニング
米国のonline教育のノウハウを生かしたonline学習、live研修、そして1ヶ月のコンサルテーションより学ぶ
日本の臨床から生まれた問いが、欧米の知見で洗練され、辿り着いた生理学シンクロニーにより確立された【TIPモデル】を学ぶトレーニングです。TIPモデルは、米国のNBCC(世界最大のカウンセラー資格認定団体)が主催する国際学会で発表され認められた、「共感をもっと感じ、共感をもっと効果的に使う」ことで高い成果を出す方法です。
https://sites.google.com/view/tipmodel-jpa (TIPモデル・インターナショナルの日本語ページ)
日時
2024年11月16日(2週間の事前学習スタート)
2024年11月30日-12月01日(2日間のlive研修)
2024年12月08日-12月29日(1ヶ月間のコンサルテーション)
受講料
45000円(シリーズ割)
50000円(早割)10月31日まで
60000円(通常)
申込期限
11月09日
定員
20名
会場
オンライン(googleクラスルーム&zoom)
※googleクラスルームへの参加には、googleアカウント(無料)が必要となります。
THE TIP MODEL とは?
TIP(ティップ)モデルは、生理学的シンクロニー(Physiological Synchrony)で実証される臨床的共感のモデルです。共感を使い、高い治療効果を出すために、より共感を感じ、共感をもっと効果的に使うことを援助する理論と方法論を提供します。米国カウンセラー教育学で博士号を修得したDr. Takaによって開発され、2022年米国カウンセラー認定協会(NBCC)に認められ、全米デビューを果たした最先端の方法です。2024年5月にも米国AHC(Association for humanistic counseling)の学会で発表予定です。
TIPモデルは、技法より圧倒的に効果が高いと実証されている関係性要因の中でも、特に効果が高いことが示唆される共感の力を最大限に生かすことを目指します。その力でPTSDや複雑性PTSDのトラウマ体験の処理や、感情制御の学習、そしてクライアントの秘めた期待を実現することで、非常に大きな成果をあげるカウンセリング/セラピーを提供することが可能になります。心理師(心理士)はもちろん、医師やコメディカルのスタッフ、また教師、ビジネスマン、各種リーダーのパフォーマンスを高めることも期待できます。
TIPモデルの特徴は、実施が簡単で応用の幅が大きいことです。TIPモデルは3つのステップ(持続性シンクロニー、介入、一過性シンクロニー)から成り立ちます。そして、それぞれのステップで実施する具体的な臨床行為(観察、自己開示、沈黙)があり、非常にシンプルです。このシンプルさを持ったTIPモデルは、心理臨床だけでなく、医療や教育、ビジネスやリーダーシップなどの分野でも容易に応用でき、それぞれの分野での成果を高めることが期待されています。
TIPモデルの紹介動画
(日本語訳は字幕ボタンを押してください)
TIPモデルは、共感の社会神経モデル(Decety & Moriguchi, 2007)と構築された感情論(Barret, 2017)を基盤として作られ、生理学的シンクロニーで実証される臨床的共感のモデルです。共感における身体的な処理の結果として映しとられた治療者の身体感覚と、感情が構築される際に重要となるコンテキスト情報により生まれる共感体験を共有することで、深いシンクロニーを作り出します。これにより、強すぎる感情や凝り固まった信念を含むトラウマ記憶を処理したり、適応的な感情制御の学習を促したり、あるいはクライアントの予期に応えることで、高い成果をあげることが期待されます。
理論的・臨床的なエビデンスの他、TIPモデルは現在進行中で、経験的なエビデンスが見出されつつあります。まず、シングルケース・研究法にて、TIPモデルの実践によりシンクロニーが確かに高まることが確認されています(Suzuki, 2022)。次に、録画され、シンクロニーを測定されたセッションの分析により、TIPモデルの3つのステップがシンクロニーを高めることが確認されています(Suzuki, 2021未発表)。そして本格的に実施されたTIPモデルのトレーニング研究より、高い効果量で共感行動が有意に増加することも確認されています(Suzuki, 2023執筆中)。
今後国際的に、さらに質的・量的な研究による経験的なエビデンスの蓄積が期待されます。
”共感をもっと感じ、共感をもっと効果的に使う”ことを学ぶトレーニング
米国のonline教育のノウハウを生かしたonline学習、live研修、そして1ヶ月のコンサルテーションより学ぶ
online学習(レクチャー視聴とテキストのリーディング)、2日間のlive研修、そして1ヶ月のグループ・コンサルテーションを通じて、TIPモデル理論の理解と3つのステップの実践力向上を徹底的に目指します。日米で教育に携わる講師Dr. Takaによる米国の大学教育のノウハウを用いた、体験に基づく学びが展開されます。レクチャー、アクティビティ、実習、そして実習に対するフィードバックからの学びが詰め込まれているトレーニングです。
トレーニング概要
トレーニング内容
online学習:5つのモジュール(テキスト/レクチャー動画/課題)で構成されるTIPモデルの理論
live研修(1日目):online学習の復習、アクティビティの実施、質疑応答、デモンストレーションとデブリーフィング
live研修(2日目):グループ・コンサルテーションの説明と実習&フィードバック
グループ・コンサルテーション:1ヶ月(4回の模擬カウンセリングとコンサルテーション含む)の体験的学習
実施日
googleクラスルームへのアクセス 11/16 2024
live研修の実施日 11/30-12/01 10:00-17:00
グループ・コンサルテーション 12/08-12/29
※live研修・グループコンサルテーションには実習(模擬カウンセリング)が伴います。また模擬カウンセリングの録画とその録画に基づく文書でのフィードバックが、グループコンサルテーションには含まれます。
会場
online学習 Googleクラスルーム(モジュールごとのテキスト、動画と課題)
live研修 オンライン(zoomでのオンライン・カンファレンス)
Gコンサルテーション オンライン(zoomでのオンライン・カンファレンス)
受講資格
※トレーニング内容には多少なりとも心理学的な専門知識が含まれます
【公認心理師】【臨床心理士】【医師】【その他医療系の対人援助職】
【教員】【大学教育者】【対人管理が業務の経営者や管理職】【団体の代表等】
TIPモデル トレーナー
カウンセリング学の日本での発展のために活動をライフワークとする。トラウマ療法Brainspottingのトレーニングを行いながら早稲田大学、杏林大学で教鞭を取るなどの教育、医療機関での心理臨床、そして共感の研究など多岐にわたって活躍。
著作に「脳からトラウマを消す技術」(2022, 講談社)「ブレインスポッティング」(2018, 星和書店)「マインドフルネスのはじめ方」(2017, 金剛出版)「自分を変えれば人生が変わる」(2018, 2022, 金剛出版)など手がける。
受講料
50000円(早割)
60000円(通常)
原則キャンセルによる返金はありません
【開始日の28~21日前】参加費の100%/【開始日の20~14日前】50%/【開始日の13~7日前】25%/【開始日の6日前〜】参加費の0%ご返金
※開始日はgoogleクラスルームをオープンする日を指します
受講者の声
トレーニングの効果について
相手に関心を寄せることの効果ってすごい、と驚く機会になった(医師)
トレーナーからのフィードバックを受けて、起きていることへの観察力が高まったように感じた(医師)
トレーニングを受けて、自分の考えをいきなり提示する(頭ごなしにする)ことは減った(保健師)
プライベートでも対人関係のあらゆる場面において共感は重要で役に立つものだという視点が得られた(心理師・士)
プライベートでも共感をしたいときはTIPモデルを使おうと思う(保健師)
初対面のひととも話しやすさが増した気がする(心理師・士)
トレーニングを受けて、相手の話を聞くことが楽にできるようにになった(保健師)
トレーニングを受けて結構人見知りをするが、怖いと思わなくなった(心理師・士)
傾聴力と返答スキルが鍛えられた。普段の臨床や、(身の回りの人との)会話にも、いい影響があったと思う(保健師)
トレーニングの質について
一貫したフィードバックがトレーナからから直接もらえた(医師)
模擬カウンセリングのトレーナーによるフィードバックが、カウンセリング中の介入ポイントを学べる良い機会となった(心理師・士)
実践とフィードバック、及びグループコンサルもあり学びの視点が多く共有できたことがより多くの学びにつながったと感じる(保健師)
自分のセッションに毎回のコメントをもらえるのはとても参考になると同時に励みになった(心理師・士)
あっという間の研修期間だった。楽しかった。終わった後の喪失感のある研修は初めてだった(保健師)
他の人のセッションを見ることで、客観的に自身のセッションを振り返ることにつながった(医師)
グループ・コンサルテーションを行うことで、TIPモデルへの理解が深まったと思う。他者のものや、自分のものをみることで、他者への気づきが自分の気づきになることが多かったように思う(保健師)
グループ・コンサルテーションでは、良い例、課題のある例に触れられて経験値として活きると感じた(心理師・士)
オンラインであっても仲間意識が深まると思えた。グループの仲間は同級生であり、そのつながりを大切にしていくと全国規模で深いつながりができるのではないかと思えた。 他人の事例をみることで、この部分はまねてみようなど他人から学ぶことができた(保健師)
左図:TIPモデルトレーニングの経過に伴うセッション中の共感行動の推移
TIPモデルのトレーニング効果を確かめるために実施した研究の結果(2023年5月:執筆中)。
トレーニング前後の30セッションを分析したところ、参加者が学びを深めるごとに、セッション内で観察される共感行動の割合が高まったことが分かった(横軸は時間の経過)。
T検定では有意差が認められ、Cohen's dで示される効果量は1.8(大を上回る)が認められた。
参加のご希望は以下のリンクより承ります
本イベントは【心理学教育サイコ.edu】(Dr. Taka代表)の主催で企画及び運営されます。イベントに対するお問い合わせは shinrigakukyoiku.pyschoedu@gmail.comまでお手数ですが電子メールにてお伝えください。
プライバシーの保護に関する取り組み
TIPモデルのトレーニングでは、効果的な学びが実現されると仮定しているため、模擬カウンセリングの実施と、その録画に基づくフィードバック提供を実施しております。そのため録画ファイルはgoogleクラスルーム上で個別に共有されることになります。また各自の録画は最低1回、グループ・コンサルテーションにおいて再生されることになります。そういった学びの過程を踏むため、心理学教育サイコeduでは以下のようなプライバシー保護のための取り組みを実施しております。
模擬カウンセリング上で知り得た個人情報の漏洩防止の呼びかけ
パスワードで保護されたzoom上で作られたミーティングでのコンサルテーションの実施
トレーニング終了後にgoogleクラスルーム上の一切のデータを外付けのusbメモリ媒体への移動、オンライン上からの完全な削除