「向田」は村の向かいに当たる田の意味。
旧字は多く、「糀ヶ淵」「川中」「桜木」「瀬戸」「浅間」等。「糀ヶ淵」は扇川の糀ヶ淵に近い田の事。糀ヶ淵とは黄に赤みを帯びた色を糀色といい、その色の深いところを指す。「川中」は扇川の中を意味する。「桜木」は桜の樹が生えているところ。古い時代では墓場に桜の樹を植えた。善明寺の墓場であった。「瀬戸」は扇川の岸が狭くなったところ。「浅間」は浅間社のあるところ。現在の本川浅間神社は鳴海駅北部の開発に伴い令和2年頃東に約200m移転したものであり、旧浅間神社には大きな黒松があった。跡地ではみどり市民病院の移転計画を進めており、2030年に完成する予定。
参考文献
名古屋市ホームページ「地区防災カルテ」2025年1月3日閲覧
榊原邦彦(2000)『緑区の史蹟』 名古屋市 鳴海土風会
愛知県ホームページ『名古屋市立大学医学部附属 みどり市民病院 公的医療機関等2025プラン」2025年1月12日閲覧
名古屋市ホームページ『令和6年度みどりっちプラン(緑区区政運営方針)(案) に対する意見募集の結果について』2025年1月12日閲覧