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今回の仮想投票は、実際の選挙結果を予測するものではなく、市政や地域の未来について考えるきっかけをつくることのほか、通常の選挙では透明化される17歳未満の声を新宮市政に届ける一助となることを目的に行いました。
質問内容は、
①年齢
②居住地
③投票先(選択)
④政治への興味を教えてください (1~5)
⑤投票先を決めた理由を教えてください (自由回答)
の5つとしました。
参加者はSNSや口コミで任意に募った方々であり、新宮市の学生全体の母集団を代表しているとは限りません。本稿で示す傾向は「今回の回答者に見られた傾向」にすぎず、統計的な意味での有意差や一般化を意図するものではないことに留意してください。
ただ、そうした前提を踏まえた上でも、若い世代が何を重視し、どう政治を捉えているのかを読み取る材料としては、興味深い示唆を含んでいると考えます。
全27票のうち、野中あきのぶ候補を支持したのは 18票(約67%)、上田かつゆき候補を支持したのは 9票(約33%) でした。
支持者の年齢の中央値は、野中支持者が 16.5歳、上田支持者が 18歳。
「政治への興味」を1〜5の尺度で尋ねたところ、野中支持者の中央値は 3.44、上田支持者は 2.77 でした。
~17歳では12名が投票しており、うち9名(75%)が野中氏に投票していました。他方で18~22歳の新宮市近辺以外に居住している方(=新宮市出身の大学生?)8名においては4名(50%)が上田氏に投票していました。それ以上の年齢の方4名は全員が野中氏に投票していました。
野中候補
・公約に惹かれたから
・誠実さ、選挙の戦い方(SNS等)
・構想型でいいと思ったから
・政策・人柄・SNSの発信・ビラの文言・相手を貶める発言が無いか・どんな人達が応援しているか
・制作分析を拝読した結果、野中候補に新宮市の未来を託したいと考えたから。
・野中さんの公約は上田さんの公約より、若い世代に関するものが多いと感じました。その分、長期的なものであるのは仕方がないと思います。しかし、これを達成すれば新宮市にとても良い影響を与えると信じています。達成しにくいものではありますが、その中でも達成しやすい部類なのではないかと思いました。
・名前が覚えやすかった。
・1番目にするから
・より市の将来を見据えた政策だと感じたため。
・公約を達成してくれそうだから
・一貫性を感じたから。
・観光面の公約がいいと思ったから
・大学作るらしいから
・どちらの候補も、市民に対し、祝い金や補助金などでお金を配布するという点を、公約に挙げているが、そこまで市の財政が持つのかという点に疑問が残る。上田氏は現在の状態とそこからの延長線上を重視しており、野中氏はより未来に向けての賭け的な投資を行っていくという印象を受けた。野中氏の掲げることができるかどうかはわからないし、政治経験は上田氏のほうが多い。そのため、上田氏が市長になったほうがことが簡単に進むかもしれない。しかしながら、野中氏の唱えることが、もし成功すれば、新宮市がより活発化するかもしれない。少し博打的な考えかもしれないが、これらの件を踏まえ野中候補に投票したいと考えた。
・知り合い
・熱を感じた
・正直どちらにも課題はあると思う。ただ財源構想等がこちらの方がまとも。
・新宮のことを本気で考えてそうだから
上田候補
・公約の内容が現実的だから
・上田氏のできることをやる、のほうがましかなと、消極的理由かもしれないが、野中氏の政策には理想のようなものが多く、それだとやれる政策もぼやけるので、実現性を期待できないため。
・政策に現実性があり、新宮市議会での経験などもあるので、公約を実現できそうだから。また本団体は縁故中心の投票に反対だが、縁故がない、つまり周りとのコネクションがないのはそれはそれでどうかというので比較的周りとの繋がりがある上田氏を選んだ
・田岡市長が引退し、新たな新宮市の時代が始まろうとしている今こそ、新宮市の現状を改めて見直す契機であると思う。
・両者共に子育て支援やサービスの方向性が共通している以上、やはり注目するべきはその実現可能性だと考える。実現できれば野中候補も悪くは無いが、やはりどんな理想も実現できなければ難しいところだと思う。基盤が整っていればそうしたチャレンジもしやすいものだが、やはり新宮はまず既存の制度を拡充させるところからしていくべきなのでは無いだろうか。
・自分自身地域行政の変革に興味があるだけに、今期の野中氏の改革は同氏の政治経験の無さからうまくいかないと予想し、その場合地域の改革を疎む風潮が次期以降の地域変革の際に悪影響を及ぼすと考えたため、ポピュリズム色が強いとはいえ「手堅い」上田氏を選択した。
・現実的だったから。ただし、ゴミ袋半額には疑問。一定数は無料で配布しているのだから、環境保全といった点からも市民には無料枠で収まるようゴミ削減の努力をしてもらった方が良いのでは。また、速玉大社所有森林の伐採疑惑も記憶に新しい。市長として誠実さや慎重さ、文化・環境保護の意識も求められるのでは。
・よく活動をしているから頑張って欲しい気持ちを込めて
・政治経験があるから。人件費削減や事業の見直し等で財源を確保しようとしていて、実現性が高いと思ったから。
回答を読むと、「誠実さ」「一貫性」「長期的視点」といった言葉が頻繁に登場します。単なる人気投票ではなく、政策の中身を見て判断しようとする意識が強く感じられました。
特に野中候補を支持した層からは、大学誘致や若者向け施策といった「未来志向の政策」への期待が多く寄せられています。
一方で、上田候補を支持した層には「現実的」「実行できそう」といった冷静な評価が目立ち、将来像よりも実現性を重視する姿勢が読み取れました。
また、上田候補を選んだ人たちの回答は、「政治への興味」が野中氏よりも低いにもかかわらず長文のものが多く、数字上の印象よりも政策内容そのものを冷静に比較している印象がありました。
全体を通して感じられたのは、若年層の中にある静かな誠実さです。
多くの回答が、感情的な批判や揶揄ではなく、候補者の発信・政策・言動を丁寧に比較した上での意見でした。
特に、単純な支持・反対を超えて、両候補の長所と課題を冷静に評価している回答が少なくなかった点。この点は、特定の候補を無条件で支持するのではなく、あくまでも政策本位で自分たちの頭で考えたいという姿勢の表れだと言えるでしょう。
本調査はあくまで一つの実験的試みであり、数字そのものに過度な意味を持たせるべきではありません。
27名という少数のサンプルであり、回答者の多くはインターネットを通じて接触できる層に限られています。
しかし、そこに現れた「考える若者たちの声」は確かなものではないでしょうか。
今回の仮想投票を通じて、若い世代がまちのことを考えるきっかけを作れたことは、私たちにとって何よりの成果でした。
アンケートに参加してくださった方々、そして関心を持って読んでくださる皆さんに改めて感謝いたします。
今後は、さらに多様な世代・立場の方々にも参加してもらえるよう取り組みを重ね、またさらに多くの市政の情報を発信することで「一時的なイベント」ではなく、「若者とまちの対話」として継続していく予定です。
今回の一連の企画はお世辞にも大成功とはいえない内容に終わりましたが、「政治を遠いものにしない」「地域を自分たちで考える」―この姿勢を次の一歩につなげていけるよう、今後も丁寧に活動を続けていきます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。本活動にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。