第3回 理論進化生態フォーラム
The 3rd JAFTEE
~ Diversity of Theories in Ecology and Evolution ~
~ Diversity of Theories in Ecology and Evolution ~
日時:2025年11月6日(木) 〜 11月8日(土)
場所:総合研究大学院大学 統合進化科学研究センター(〒240-0115 神奈川県 三浦郡 葉山町 上山口1560-35)
2025/9/1: 参加登録を開始しました。
2025/10/26: 参加登録受付を終了しました。
2025/11/8: 盛況のうちに、会期が無事終了いたしました!
近年、生態学や進化生物学においてビックデータの活用によるデータ解析がますます盛んになってきました。ビッグデータ解析結果の正しい解釈のためには、統計学や数理モデルなどの理論的背景を熟知することが非常に有効です。しかし、現代の理論研究は高度に発展してきたため、その習得には時間を要する。この背景から、理論研究と実証研究を密に連携させた手法横断的な研究は少ないどころか、理論・実証研究は乖離の一途を辿っているように見えます。多次元かつ階層的な生物システムの理解には、この連携が不可欠です。さらに、理論・実証研究の連携どころか、理論研究者同士の連携も困難になってきているようにも見えます。これは、理論研究者は日本各地に分散しており、理論研究の中心となる研究拠点がないためと考えられます。
そこで、本フォーラムでは、以下を念頭に、現代の理論研究をベースに議論・交流の場を提供することを目的としています。
(1) 理論研究の基盤を発展させる
(2) 現実システムを充分に反映させた理論研究から検証可能な仮説を提案し、理論・実証研究の密な連携を実現する
若手研究者を中心に、理論分野内の多様なトピック・新理論の共有や参加者の交流機会、新規共同研究の開拓の場などを提供することを目指しております。分野・世代を超えた交流を目指しておりますので、生態学・進化生物学の理論(数理生物学 / 生物数学・物理 / データ科学)に少しでも興味のある方は、分野・年齢・役職・性別に関係なく、どなたでも気軽にご参加・発表してください!未完成の研究や新規共同研究の提案など自由に発表してください!!
これまでの発表はこちらから(右写真:第2回の様子)
募集人数【20名】程度
フォーム【登録締切:10/26(日)】登録受付を終了いたしました。
*参加人数が上限に達し次第、受付を終了いたします。
*一部日程のみの参加も可能です。
*参加に際しご不明のある方は、お問合せメールからご連絡ください。
*参加費・食事代は無料です。(2025/11/4追記:予算の関係で、600円/人の追加徴収が必要となりました。ご賛同いただける方は、当日受付でお渡しください。)
*当日はオープンキャンパス中です。会場のある建物(共通棟)内のみご移動ください。
総研大の宿泊施設をご利用いただけます。定員【10名】程度(先着順)
*タオルやドライヤー、冷蔵庫などのアメニティーはございますが、歯ブラシがございません。予めご準備ください。
*部屋数に限りがございますので、基本的には相部屋となります。
*研究費を持たない学生やポスドクを優先とさせていただきます。参加登録後、宿泊者の決定については折り返し連絡を差し上げます。(10月初旬と下旬を目処にご返信いたします。)
*定員を超えた場合や研究費をお持ちの方には逗子駅 / 汐入駅(横須賀方面)周辺のホテルへの宿泊をお願いしております。
*チェックアウトは【〜 10:00 】です。チェックアウト後は部屋に荷物を置けません。小さな荷物は講義室に、大きな荷物はポスター会場に置いてください。
*チェックアウトの際、敷布団と掛け布団、枕のシーツを剥がし、入口付近にまとめて置いてください。
*チェックアウト後、鍵は委員にお渡しください。
参加者の方への旅費支援を受け付けております(先着順)。
*現在、距離に応じて額を変更する旅費支援を考えております。予算や対象者の人数次第では支援額が変更となる可能性がございます。
【(総研大を中心に)400 km 未満:5,000円程度又は実費 / 400 km 以上:15,000円程度】
*研究費を持たない学生やポスドクの旅費支援を優先しております。参加登録後、旅費支援対象者の決定については折り返し連絡を差し上げます。(10月初旬と下旬を目処にご返信いたします。)
*研究費をお持ちの方は自費でのご参加をお願いしております。
ポスター発表・口頭発表参加者を募集しております。
(a) 口頭発表(2日目)【最大 2 名・先着順】
学生・ポスドクの方で口頭発表したい方は、参加登録フォームにて、口頭発表を希望するとご回答ください。発表者の決定については、折り返し連絡を差し上げます。口頭発表の発表者には、後日、要旨を提出していただく予定です。
(b) ポスター発表(1・2日目)
原則、口頭発表をしない方は、ポスター発表をお願いしております。以前、違う研究集会でお使いいただいたものを再利用していただいて問題ございません。また、まだ研究を始めていない学生の方も、ご自身の興味のある分野・現象などをA4サイズで 4 ~ 5 枚程度をつなげて話していただくだけでも歓迎です!
*聴講のみの参加も可能です。ご相談ください。
*ポスター発表の前に、フラッシュトーク(1分程度)を行います。簡単な自己紹介・研究紹介について口頭での発表をお願いします。
懇親会(2日目晩)とお食事(1日目晩 / 2日目昼) をご用意しております。アレルギーなど食べられないものがある方はご連絡ください。ただし、全てに対応しかねる可能性があり、運営委員は責任を負いかねます。
貴重品の管理は、自己責任でお願いいたします。運営委員は責任を負いかねます。
P01:渡邊 太郎さん「Lévy walk が個体群動態に与える影響」
キーワード:Lévy walk、個体群動態、共存
P02:入江 祐眞さん「摂動展開による弱選択変異の固定時間分布の導出」
キーワード:中立進化、固定時間、進化生物学
P03:冨塚 暖史さん「個体群動態はベイツ型擬態の存続と喪失を方向づける」
キーワード:生態進化ダイナミクス、擬態、信号検出理論
P04:下平 剛司さん「文化の伝達経路が教示行動の進化に与える影響」
キーワード:教示行動、文化進化、斜交伝達
P05:一色 竜一郎さん「傍観者効果は直線順位制を形成させるか?」
キーワード:社会構造、進化生態、動物生態
P06:中野 来喜さん「言語進化速度の基礎理論の構築:集団遺伝学的アプローチ」
キーワード:言語進化、文化進化
P07:藤原 杏吏さん「微生物群集におけるアリー効果と多様な安定パターン」
キーワード:個体群動態、微生物群集、アリー効果
P08:工藤 秀一さん「数理モデルと深層学習で迫る"匂い"を介した植物内シグナリングの進化」
キーワード:BVOCs、最適化、遺伝子発現予測
P09:北條 拓也さん「分裂酵母Schizosaccharomyces pombeの非対称な交配相手認識精度の進化的形成を探る」
キーワード:適応進化、分業
P10: 新美 倫太郎さん「変動環境下における栄養利用戦略の集団動態」
キーワード:集団動態、ジェネラリスト、スペシャリスト
P11: 森田 慶一さん「雑種形成する近縁種における空間スケール依存の共存メカニズム」
キーワード:繁殖干渉、集団遺伝学、群集生態学
P12: 赤尾 マルワさん「ecDNAの不均等分配が細胞集団の進化に与える影響の定量解析」
キーワード:ecDNA(染色体外DNA)、細胞、シミュレーション
P13: 工藤 達実さん「繁殖干渉による性の維持メカニズム」
キーワード:有性生殖、ベイズ推定、個体群動態
P14: 遠藤 千晴さん「なぜジェネラリストは多様であり続けるのか? ― 制約と柔軟性のはざまでみる淡水魚カマツカの連続的多様性」
キーワード:連続的多様性、制約と柔軟性、ジェネラリストの適応戦略
P15: 久保 日嵩さん「オスの羽化パターン二型の進化動態」
キーワード:プロタンドリー、Adaptive dynamics、進化的分岐
P16: 林 玲奈さん「ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんの発症:自然治癒を考慮した数理モデル」
キーワード:数理生物学、感染症、ベイズ推定
P17: 坪内 秀人さん「Coming soon...」
キーワード:Coming soon...
P18: 甲斐 光さん「被食捕食系における糸状性シアノバクテリアの進化的分岐」
キーワード:Adaptive dynamics、構造化個体群モデル、多細胞化
P19: 末永 晴菜さん「メソスカベンジャーリリースの数理モデル」
キーワード:腐食連鎖、天敵リリース仮説、個体群動態
これまでの発表はこちらから
受付は、11/6 (木)13:00 からセミナー室 (教室103, 104) 前にて開始します。
ポスター発表 (教室101, 102) について
ポスター発表では、A0 の大きさのポスターを事前に印刷してご持参ください。A0 ポスターの印刷が難しい方は、A4 × 8枚でも問題ございません。議論に十分な資料をご用意ください。ポスター発表の前にフラッシュトーク(1分程度)を行います。簡単な自己紹介・研究紹介を口頭で発表してください。
本発表会についてのお問い合わせは以下のメールアドレスへお願いいたします。
理論進化生態フォーラム 実行委員会 宛
件名:冒頭に、「【理論進化生態フォーラム】」を加えてください。
theor.ecol.forum(at)gmail.com
*(at)の部分を@に変えてください。
*数日経っても返信がこない場合、以下のメールアドレスにお問い合わせください。
代表実行委員・森田慶一 宛:key1morita(at)gmail.com
※お問い合わせへの返信は“theor.ecol.forum(at)gmail.com”から行っています
※当該アドレスからの返信メールが、迷惑メールなどに振り分けられていないか設定をご確認ください
代表
森田 慶一(理化学研究所 iTHEMS・総合研究大学院大学)
委員
明石 凉(北海道大学)
中野 来喜(総合研究大学院大学)
北條 拓也(東京大学)
上坂 真裕子(東京大学)
甲斐 光(東京都立大学)