ばつえいビルッテのオマケテキストです。
全体的にくどいので、気になるところだけ読めばいい仕様。
※主役勢はそれぞれの分岐END後を考慮しております。
種族/吸血鬼
役職/四代目魔帝
性別/両性(吸血鬼・可変型)
特技/努力
魔帝に仕立て上げられた吸血鬼。その身は国のために。その心は民のために。
この旅はビルッテを何も変えなかった。世界を何も変えなかった。故に、この物語の結末は正史となる。
帝国最後の魔帝は今日も、明日も、世界が間違っていると思うまで、不条理を愛し続ける。
種族/半吸血鬼・悪魔(基魔)
役職/元魔帝補佐・ドランティア家のご意見番
性別/無性
特技/努力、文献の整理、複数同時作業
母にとって父が数ある夫の中の一人であったように、彼も多くの子供の中の一人だった。
三人の複雑な関係性は、物心がつく前に彼の家族観を歪めた。兄のロロアが何をしていたか知ったときも、なにもできないことを知っていて、なにもしなかった。その後も、ビルッテのように全てを同情できず、ポルペロのように全てを憎むこともできない、中途半端な魔人となる。
魔力を見ることのできる目も、エルフの恩人から教わった管理能力も、意思がなければ意味をなさない。
魔帝である弟にとって自分はどうあるべきなのか。そもそも、自分は、魔帝補佐であることを、続けたいのか?
アーゼモルネ・ドランティア――四夜見梓は、かつて彼と同じ疑問を胸に抱き、選択し、後悔し、それを彼にぶつけた。それが英雄譚を台無しにすることであろうとも!
結末は別の物語に移り変わり、彼は決心した。
「きっとこの先には、祖先が視ることのできなかった、希望があると信じよう」
末裔マティーニャは今日も星を駆け巡る。
種族/悪魔(淫魔)
役職/元魔物軍大将、元カルーア家六代目家長・吸血鬼ビルッテの付添人
性別/女
特技/復讐のための策略・衣装製作
義父は、彼女を「母と似ている」と言って養子にした。きっと彼は娘だと思ったことは一度もないだろうし、それでよかった。褒める代わりに仕事をくれた。叱る代わりに吸血鬼を語った。それはたぶん、愛だった。
一緒にいた本物じゃない家族も、いろいろなものをくれた。食人木の姉は魔物について教えてくれたし、妙な南瓜は千里眼の作り方を教えてくれた。……あの詐欺師だって、悪人としての振る舞い方を教えてくれた。
それが崩れて、戦争をして、吸血鬼は殺せなかった。義父との約束を、守れなかった。
残っているのは義父が哀れんだ叔父――マティーニャだけだったが、ひとりで死んだクエーグはいいものを残してくれた。
そうだ!私は吸血鬼であるあいつの子を、殺せばいいんだ!
「ううん。あの子とまたやり直せる方法はあるよ。だって、あなたはあなた。したいことをしていいんだよ」
いなくなったはずの、植物族の姉の声が、彼女の耳に届いた。
「そう。私はそれに従っただけ。それをあなたが手に取っただけ」
種族/昆虫族・油蟲(蜘蛛ではない)
役職/元懐剣人
性別/男
特技/空元気・応急手当
彼は、恩人である彼女に尽くした以外の記憶が全くない。正確に言うと、彼女に尽くした以外の記憶を思い出そうと努力している真っ最中だ。
昆虫族に、"蜘蛛"は存在しない。しかし、昆虫とは別格の万能の生物として、彼女はそれを作ろうとした。
兄弟はバラバラにされ、彼の体につながれた。神経は焼き切れ、身体は痛みを忘れた。魔力は狂い、呪いも祈りも彼から去った。彼女は彼を傑作と呼び、褒め称えた。
だが、彼は吸血鬼にも、悪魔にも、エルフにも、彼女の望むものにはなれなかった。
懐剣人を辞め、彼女の姿を追って独り立ちをし、死にかけ、その彼女が死んだあとも、彼はずっと彼女を求め続ける。
「もっと強くなったら、死ななくなったら、優しくなれたら、サトーさんは諦めてくれたかなあ」
種族/軟体族・スライム
役職/元帝国軍人
性別/両性(雌雄同体)
特技/単騎突撃・殿(しんがり)
自分よりも一回りも二回りも大きい種族を飲み込んで、骨まで溶かす危ない方の軟体族。
しかし知能の低いスライムは、危険な魔物でありながら、美味なる食材として狩られる運命にあった。
生きるために全てを投げ打つ彼にとってそれは脅威そのもの。だから狩る側に魂を売った。
同じ釜の飯を食った家族を売って寿命を伸ばし、隣の砂漠に住んでいた魔物の首を並べて、彼はいつしか軍人となった。
女性の口調で話すのはそのほうがナメられないから。わざわざ危険な単騎突撃と殿を得意とするのは全部とかしてしまえばいいから。生きるためならなんでもする、孤高の魔物であった。
しかし、仲間を得て、知を磨き、地位を保証された彼は今更思う。
「魔族の奴らは何故他人のために生きるのかしら?あたしにない愛があるとでもいうの?」
「闇夜あれと天帝は申された!」
「然らば今宵は個々なる未知を此処なる道としよう」
「白中夢の幽世に外鳴る現を写すとしよう」
「一つの赤月は天と点を表し」「二つの赤月は千と線を表し」「三つの赤月は免と面を表す」
「絶離境界七五三場雲城神域」
「域は酔い宵」「還りは畏い」
「道祖神は総てを観ている」
種族/元は本当にただの人間ですよ、ええ。
役職/現在は詐欺師
性別/現在は女の体を使用中……?
特技/媚び諂い、何としても生き抜くこと
道に数十年前から住んでいる人間。と言っても、道の大半の連中は彼女を植物族か悪魔と思っている。
無法地帯の道に、冷酷な始末屋の制裁と無慈悲な審問官の断罪を"合法化"させた。前魔帝の暗殺事件についてロロアをそそのかし、グラッパに暗殺を頼んだ張本人。戦争時はこっそりポルペロに情報を流していた。
悪魔と長年いたため簡単な魔法は使えるが、殺せば死ぬ、か弱い生物である。そのためか、通常は強くて賢い影の英雄のそばでじっと身を潜め、たまに周りを騙して手柄だけ頂戴している。
反乱や革命、騒動まで、迷惑ごとなら大歓迎だが、小心者で飽き性なので彼女が世界を敵に回す日はやってこない。
――完全なる不老不死にでもならない限り。
種族/エルフ
役職/始末屋
性別/女(元男)
特技/ほどほどに手を抜くこと・複数同時作業
妹の右腕と引き換えに自分の魂を悪魔に売り渡したエルフ。
代償として彼は不本意ながら女になってしまった。すでに道の環境と女の体に慣れているあたり、順応性が高い。本人は納得してないが。
基本的に誰に対してもお節介焼き。口も態度も悪いが、仕事はなんであろうと十二分にこなす。
本来、最も力を発揮できるのは弓を使った暗殺なのだが、その器用さで軍師として抜擢されることになり、戦争時には帝国軍特別部隊の隊長として魔物側に恐れられた。また、当時は複数のエルフと体の関係を持っていたが、妻にするなら自分より出世するタイプがいいらしく、結婚まで至ったことはない。
持ち前の魔銃はその時愛用していた弓をベースに、ウィスプが独自開発したものである。通常は編隊を組んで使うマスケットで百発百中とかこなす変態。ノットリロード。しかも無音。
種族/(前時代の)悪魔、天使、神
役職/始末屋
性別/両性(器適応型・概念両性)
特技/調教・矯正
無邪気で無垢な子供を装った、激情の神、色欲の悪魔、純潔の天使。
あらゆる"一度きり"に関するエキスパート。存在している七つの悪魔の中ではもっとも力が強く、世界を滅ぼすこともできる。でもしない。もうやったから。
自分が見込んだ人間が矯正によって"正しい"廃人となることに快感を覚えており、彼に好かれた者はすべからく一度は堕落する……のだが、彼は発破を堕落させることはできない。なぜなら発破の魂は彼ではなく、彼の悪友、サソウの兄が持っているからである。そのため、導火は発破とだらだら始末屋を続けている。
種族/ハイパーボリア人
役職/道の権利者・マイナデス家名誉家長
性別/男
特技/拷問・尋問・月齢術
大神官モルギとは昔の名。
地球が氷に覆われる前に別の惑星に宿敵を追いかけていったところ、結局地球に帰ってきてしまった。
建国当初から、ずっと実在しない幽霊どもの長として、西の地域を治めている。なお、マイナデスとして帝国に顔を出したことは一度もない。
一見短気だが、本質は粘着質で好奇心旺盛。良心や同情は欠片も持ち合わせておらず、彼の下では彼が法にして秩序。それでも全盛期と比べてだいぶ丸くなった。
すでに神に等しい力を持っているのだが、数億年ほど同じ神を信仰し続けているため、ずっと最強の異端審問官のままである。
種族/おじいちゃん
役職/おじいちゃん
性別/おじいちゃん
特技/できる限り、孫が望むことならなんでも!
ソゾロおじいちゃんは、おじいちゃんゆえにおじいちゃんである。
白の策略による孫のためのおじいちゃんであり、それ以上でもそれ以下でもない。
おじいちゃんはおじいちゃんゆえに、あくまで目の前の孫と白の願いしか叶えない。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ キ リ ト リ _ _ _ _ _
種族/半神
役職/西の始終者
性別/無性(自己認識は男性寄り)
特技/島国統治、妖怪退治、恋文制作
西のそぞろ神、道祖神。かつて人間がいた頃の一神。もはやひとならざるもの。
白紙の妖怪に惑わされ、その力を存分に使いながら滅びなかった元人間。……人間?これが?
布留部という土地を統治したのち、白紙の君の化身ともうけた子孫を見守る存在となる。
おじいちゃんとかいうふざけたキャラを使うようになったのは、愛する者の「その口調兄さんと似ててイライラするから僕みたいな口調にして」というリクエストによるもの。未だに慣れていない。
種族/よくわからないなにか
役職/西の旧支配人
性別/いろいろ
特技/ゆめみること
ひがしのかみさま『白なんぞ適当な名前を付けおって。折角全てを統べる夢見るものとしての名前を、我が千ほど付けてやったというのに。ニンゲン形態には発音できない?ではニンゲン形態をやめてしまえばいい。弱い格好をしているから、道を盗人ごときに支配されてしまうのだ。然しあの阿呆が、この星を面白可笑しく引っ掻き回しているのには感謝しよう。下等生物が我を崇め、讃え、何時か叛逆の限りを尽くす様には、感動すら覚えるからな。ところで、其方、我が床に来る気はないか?そうなれば奴も我が手に戻ると思うが。どうだ?ん?』
もとはひとのこ「遠慮させていただこう」
「屍の頂に住むは慈悲深い我が主」
「死するものに憤怒はなく」
「死するものに暴食はなく」「節制して死ね」
「死するものに傲慢はなく」「謙虚に死ね」
「死するものに怠惰はない」「勤勉に死ね」
「欲の成れの果てたる生き物よ」「雪に埋もれて」
「人ならざる人型どもよ」「毒に溶けて」
「蜜となり蛆共の贄となれ」
種族/昆虫族・水黽
役職/ここじゃ書ききれないわ
性別/女
特技/後輩指導・内部手術
自分の肩書に誇りを持つ秀才。昆虫族ではあるが、出身は北ではないため、名前は水生族としてのもの。
その実力と名声は、水生族の貴族エスト家の指揮していた水生騎士団の副団長から、帝国で最も名高い銘柄の酒の製作者など多岐にわたる。
地位を上げるためならば、彼女は何でも利用した。成功率1%の手術をするなら百人ほど自分の子供を犠牲にしたし、高い役職につくためなら懐剣人であることすら捨ててしまった。当初の目的は、歪みきって、手に負えなくなってしまった。
彼女は正式に懐剣人となる前夜、一人の孤児を救ってやった。孤児に対して彼女は全てを捧げ、全てを望んだ。幼いころの環境が似ていた二人は互いに依存し、自分たちを傷つけた。
彼女が「もう、やめにしましょう」と言うまでは。
種族/獣人族・肉食系
役職/懐剣人
性別/女
特技/高速精密治療・第六感による心理の感知
不幸なことに、彼女は恵まれた知能を持って生まれてしまった。魔物の中では賢すぎる彼女は、魔族の中では愚か者であり、帝国に彼女の居場所などなかった。
その知能を「ものやみ」と診断された彼女は、病棟リタヌイドで暮らすうち、魔物特有の感覚と精密な動作を評価され、史上初の魔物の懐剣人となる。それは彼女が本来求めていたものとは違っていたが、本物の悪魔の長に愛された身としては、もう逃げ場などない。
懐剣人たちからはペットのように扱われている。犬か猫かで言えば外見は猫。でも性格が犬。わんわん。にゃんにゃん。
種族/(前時代の)悪魔
役職/そういうのはもう勘弁してくれ……
性別/両性(器適応型・概念両性)
特技/金銭管理・財務調整
だまされ続けて数千年。今回はしばらくぶりに休暇が取れるかな、と思ったらそんなことはなかった。
同僚にサボるなと無理矢理起こされ、サービス残業続きの毎日である。欲と無縁の聖人(木)として暮らせると思ってたのに。
今回は相棒のところに殴りこもうと外を出歩いて、迷っていたところを主人公に助けられる。結果、無事に道にたどり着いたが、そっちにも別の同僚がいたし、相棒は何も反省していなかった上に、よりにもよってあの子の姿を借りやがった。
名も無き悪魔の不運はまだまだ続く。
種族/(前時代の)悪魔、天使、神
役職/北の始終者・懐剣人総締め
性別/両性(器適応型・概念両性)
特技/食事と仕事の後始末
繁栄の神の片割れ、暴食の悪魔、節制の天使。
ちなみにもう一人の繁栄の神である彼の兄(姉)は、怠惰の悪魔であり、勤勉の天使である。
今は力をなくした元同僚の黒をトップに据え、懐剣人たちの面倒を見てやっている。
昆虫族という種族そのものを創造したのも彼であり、彼らが通常の魔物の五倍ほど長く生きるのは彼の「患者より先に死ぬ医師なんざ死体に集る蛆と大して変わりゃしねえ」というポリシーゆえ。
西にトンデモ半神、東に神堕ち同僚と、さまざまな気苦労をしているが、食事をしているときに限りそのことを忘れられる。甘いものってすごい。
種族/(前時代の)悪魔
役職/北の旧支配人
性別/両性(器適応型・概念両性)
特技/おとなしくするのは得意だ
にしとひがしをひとつめでみるもの「仲良くしろとは言わんが、あの二人は、俺の支配しているところの隣と隣で喧嘩しないでほしい」
「蛇は火神」「山羊は雷神」
「生贄を捧げろ」「祈祷を捧げろ」
「奴らは分身」「奴らは他人」
「床で春を待つ」「古都で晴を待つ」
「天の邪鬼」「至って素直」
「蒼く廻れ」「翠を輪姦せ」
「敬え尊べ天を見上げよ」「産めよ増やせよ地に満ちよ」
「これは戯言」「所詮虚言」
「「神を語るにゃ誰もが愚かだ!」」
種族/エルフ
役職/精霊樹管理人
性別/女
特技/頭を空っぽにして、身体に蛇を飼うこと
生まれながらの殺戮者。
戦場で彼女に出くわして生還した魔物はいない。出合い頭に足を奪われ、核となる部分を叩き割られ、首があれば落とされるからである。勿論、この方法を教えてくれたのは彼女の兄、ツァガーン・アルヒだ。彼女にとって、兄とアシレト神だけが信じるものだった。
彼女は終戦直後、呪いにより右腕をなくしてしまったが、ある日彼女が目を覚ますと、そこには昔以上に殺戮できる腕があった。代わりに兄は消えてしまったけれど、あの日から彼女は勤勉の天使に見守られている。
その後、兄の後を継いで精霊樹の管理人になったはいいが、書類管理に苦戦している。先月も帳簿が合わなくて怒られた。精進、精進。
種族/よくわからないなにか
役職/東の旧支配人
性別/いろいろ
特技/神様っぽく振舞うこと
しんゆう「アシレトなんて神様気取っちゃって、兄弟という存在概念として恥ずかしい限りなんだけど。住んでた床も僕の知らぬ間に焼かれちゃったし。ざまあみろ。魔人を舐めてるからそうなるんだ。でも、兄さんがこの世で一番酷いのは、白痴の僕でもわかるから、しばらく東はそのままだと思うよ。しかしまあ、なんでまだこの惑星にいるんだろうね。僕はもう子供じゃないんだから、兄さんに面倒見てもらわなくたって、星一つくらい治められるのに。君もそう思わない?ねえ、親友」
えいゆう(無理だと思うが……)
「生死のみに日常を費やすことはなく」
「良くあろうと規則を守り」
「さまざまなものが自由に生きている」
「実に愚かで尊い星の国」
種族/悪魔(幻魔) ……あっ、これ他の奴らには内緒ね。
役職/だいたい世話する職
性別/女
特技/掃除・炊事・演奏
とある没落貴族のメイド兼門番だった彼女は、帰ってこない坊っちゃんの亡骸を求めて戦場に降り立った。
周りを見渡せば汚い魔物が湧いているではないか。探しものついでに掃除をしてやったら、最終的に特別部隊の衛生長になっていた。
……彼女はイマイチ理解していないが、空を高速で飛ぶ物体が四方八方から魔力を打ち出すなど、魔物側からすれば地獄の具現化である。
彼女はある悪魔の子孫であったり、特別な機械を埋め込んでいたりと明らかに一般の悪魔ではないのだが、わざわざ英雄になるつもりはないらしく、今は仲間とつるんで毎日を楽しんでいる。
実は生きてた坊っちゃんと結婚しているが、音楽性の違いにより毎日が離婚寸前。
種族/軟体族・ミミック
役職/……宝箱、トカ?
性別/両性(上半身を女性にしていることが多い)
特技/財宝鑑定・擬態
容器から飛び出して、相手を引きずり込み血肉を貪る、物騒な方の軟体族。
おちゃらけた性格だが、かつてマイナデス家の幻の財宝をいただこうとしたところ、象牙に見つかって百年ほど閉じ込められたため、それから一切ミスはしていない。誰とでもフレンドリーに接し、魔物だろうが魔族だろうが友人になる。特にティフィーとは(物理的に)交わった仲。そこに計算や策略は一切ないが、自分のためなら平気で裏切る。腐っても欺属性である。
大陸一の物の価値を知っているため、自作の発明品や形見の品を彼の住処に放り込む輩が後を絶たない。正直迷惑なのでやめて欲しいらしい。
種族/魔人導兵器:キョンシー
役職/XXXX?(なにそれ?)
性別/無性
特技/XXXX!(おもいものなら もってあげる!)
カルーア家の三代目家長チュモカといえば、魔人導兵器についての発案者・実行者としてあまりにも有名である。
彼は魔人導兵器の中でも、キョンシーと呼ばれる種類のもので、ゴーレムと違い、痛覚遮断や再生能力に特化している。
ただ、その力を彼の主人であるチュモカは最後の時まで使わなかった。それどころか、巨大な兵器と食事をしたり散歩をしていた、晩年のチュモカは、気が触れたとされ、やがてだれも寄り付かなくなった。
その後、シャオタイは製作者であるチュモカの自殺援助に使われ、とある"機械"を壊したことで、クエーグに使われるまで封印されていた。
彼は何も感じないが、理解はしている。
主人を壊してしまったことを。
第二の生が許可されたことを。
それらは全て運命だということを。
種族/吸血鬼
役職/ドランティア家三代目家長・魔帝補佐
性別/両性(吸血鬼・可変型)
特技/努力
彼は、長く生きた彼の親とは対照的に、燃え尽きるような人生を過ごした。
吸血鬼にふさわしい冷酷さも、無限に湧き出る魔力の兵器としての使い方も、全て取り繕うように必死に努力した。それに慣れてきた頃には既に心はボロボロで、そんなときにメワレモという少女に出会ってしまったのが運の尽きだった。
愛そうと誓った妻は実子に殺され、守るはずだった彼女との子供は見たくないものまで見なければならない。
それでも彼は努力した。戦争の和平を交渉し、妻のもう一人の息子(ロロア)が望んだであろう、平等な帝国の礎を作った。
だが、ポルペロ――彼女の恨みは努力でどうにもならない。自分が生きている限り、彼女は全てを許せない。
そう知った彼は、死にながらも逃げるように子(ビルッテ)に呪いを宿す。
どうか、この子が、あの憎悪の残骸を、そして、私のことを、許してくれますように。
種族/悪魔(基魔)
役職/カルーア家五代目家長
性別/無性
特技/文献の整理・読み聞かせ
愛に生きるメワレモに、無性であるがゆえの愛憎をもっていた彼が信頼した、唯一の魔人クエーグ。
たしか、吸血鬼は死ぬときのみ自分の子を残すという。クエーグが魔帝補佐でいる限り、魔帝である母親は清く美しく、愛のみで構成される。かつて彼を褒めてくれた、あの母親の理想のままでいる。
だが吸血鬼は、裏切った。 よりにもよって、子供を作るという形で。
気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、信じてたのに、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、吸血鬼なのに、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い、気色が悪い!!!!!
どうして。
もはや彼の心には憎悪しか残されていなかった。
種族/悪魔(淫魔)
役職/カルーア家四代目家長・三代目魔帝
性別/女
特技/言いくるめ・押し花作り
カルーア家の初代家長ように豪快で、二代目家長のように鋭く、三代目家長である彼女の父親のように慈愛に満ちていた、元・四代目家長。
父親の推薦により魔帝に選ばれた彼女は、「親の七光り」と呼ばれながらも帝国を治め、税制の改革や、平民の意見を取り入れるため各地域ごとの代表者を集めて国政を行うなど、斬新な政策により人々の人気を博した。
しかし、魔帝ではなく一人の魔人として、平等の愛に生きた彼女は、愛によって命を落とすこととなる。
「ようこそ」「そしてさようなら」
「茶と菓子ならいくらでもあるが」
「汝の望むものはここにはない」
種族/ハイパーボリア人
役職/南の始終者・帝国大学校の七不思議
性別/男
特技/言語翻訳・魔術全般
魔導士エイボンとは昔の名。
地球が氷に覆われる前に別の惑星に逃げたところ、結局地球に帰ってきてしまった。
一応南の始終者ではあるが、めったに島にやってこない。
彼が入り浸っている帝国大学校の生徒からは、学校七不思議の一つ「どんな試験の問題でも見通す、喋る不正行為、歩く模範解答」として知られている。それもそのはず、教授の大半が彼の末弟子である。ついでに七不思議の大半も彼が原因。
冷徹に見えるが温厚であり、思慮深そうに見えて大雑把、臆病ながらも打算的。厄介なことに、焦るほど余裕ぶる癖がある。例えば、信仰する神の神託を聞き違えた時とか。
種族/原始の魔人
役職/南の旧支配人・初代魔帝補佐
性別/忘れた
特技/努力
「昔の話をしてやろう」
「布留部と呼ばれる地域には、魔力を操る者がいて、力でニンゲンを支配しようとしていた」
「その支配計画の最終的な完成品となった"吸血鬼"は、不老不死の力を得た」
「その後ニンゲンはほとんど滅んでしまったが、吸血鬼は死ねなかった。ニンゲンではなかったから」
「残された魔人たちは瞬く間に繁栄し、文明を作った」
「しかし、それは、とても、とても拙いもので」
「それを許せなかったアーゼモルネは、勝手に魔人を統治した」
「統治に不満などなかった。あったら殺す、暴君だ」
「それが続いた後、アーゼモルネは、死にかけていた、唯一のニンゲンの生き残りを見つける」
「それが魔帝ミニニビリ。二人は今でも幸せに暮らしている。片方が石となって、片方が概念となってしまっても」
「なあ、教えておくれ、”ばつえい”よ。二人じゃなくて、三人だったら、そうはならなかったのか?」
種族/どこからかがなにかで、どこまでかがなにか。すべてが中途半端。
役職/初代魔帝
性別/ないらしいね
特技/触手をのばす
「相変わらず難しいこと考えてるなあ」
「ま、付き合ってやりなよ」
「どう答えても、きっと上手くやると思うからさ」