バッハからベートーヴェンまで
バッハからベートーヴェンまで
日本テレマン協会第325回定期演奏会
テレマンの街ハンブルクから 中之島をウィーンに!
日時 2026年4月17日(金)18時開演
会場 大阪市中央公会堂中集会室
ヴィヴァルディの名前を聞いてまず思い浮かぶのは「四季」でしょうか。「四季」は春夏秋冬の4曲で完結したセットのように思われがちですが、実は12曲の協奏曲から成る曲集「和声と創意への試み」作品8の最初の4曲です。
A.ヴィヴァルディ:和声と創意の試み op.8
ヴィヴァルディの生前に出版された作品
ヴィヴァルディの生前に出版された曲集は全部で13あり、それぞれヴァイオリン・ソナタやチェロ・ソナタ、トリオ・ソナタ、ヴァイオリン協奏曲、フルート協奏曲、合奏協奏曲で構成されています。
作品1 トリオ・ソナタ集
作品2 12のヴァイオリンソナタ
作品3 調和の霊感
作品4 ラ・ストラヴァガンツァ
作品5 6つのソナタ
作品6 6つのヴァイオリン協奏曲
作品7 12の協奏曲
作品8 和声と創意の試み
作品9 ラ・チェトラ
作品10 6つのフルート協奏曲
作品11 6つの協奏曲
作品12 6つの協奏曲
作品番号無 6つのチェロソナタ
「四季」に次いで有名な曲集が「調和の霊感」全12曲。合奏協奏曲とヴァイオリン協奏曲を集めた曲集です。主役となるのは4つのヴァイオリン、2つのヴァイオリン、独奏ヴァイオリンの3種類となっています。
協奏曲の楽章形式
ところで、交響曲と言えば4楽章形式、協奏曲と言えば3楽章形式のイメージがありますね。例えば「四季」よりヴァイオリン協奏曲「春」は3楽章形式です。
A.ヴィヴァルディ:「四季」より「春」
楽章の組み合わせは急-緩-急となっており、古典派からロマン派へと受け継がれています。しかし、同じ協奏曲でもヴィヴァルディの初期の作品や、その少し前の時代のコレッリでは様子が違い、もっとたくさんの楽章があります。
A.コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 op.6-1
ヴィヴァルディはコレッリの様式を受け継ぎつつ、新しい様式の協奏曲を書きました。
今回取り上げる「調和の霊感」にはこの新旧の様式が混在しています。もう少し後の時代の曲集になると3楽章形式のものばかりになりますし、独奏楽器にここまでバリエーションがあるものとなると「調和の霊感」のみとなっています。人気が高いのはこういった部分からでしょうか。
ピエタ修道院
ところで、ヴィヴァルディは作曲家として有名ですが、カトリックの司祭でもあり、ヴェネツィアのピエタ修道院付属音楽院でヴァイオリンの教師をしていました。この時の教え子たちにたくさんの曲を書いており、「調和の霊感」もその一つとなっています。その辺りのストーリーは大島 真寿美さんの小説「ピエタ」が面白いので、ご来場前にご一読されるのも良いかもしれません。
調和の霊感 第6番 イ短調
「調和の霊感」と言えば、第6番がヴァイオリン学習用の教材となっていることでも有名です。
A.ヴィヴァルディ:調和の霊感 第6番 イ短調
ヴァイオリンをされていた方、またはお子さんがヴァイオリンを習われていた方はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。「学習用」のイメージが強いせいか、残念ながらあまり演奏会で取り上げられることのない作品となってしまっています。今回の公演ではバロック音楽の専門団体として、この作品の芸術性をしっかりと感じて頂ければと思います。
「調和の霊感」の構成
全体の構成としては独奏ヴァイオリンが4つ→2つ→1つという順の組み合わせが4セットあり、ほぼ長調→短調の順となっています。最後の曲である第12番が独奏ヴァイオリンのための協奏曲となっており、実際の演奏に際しては4つのヴァイオリンのための協奏曲で終わる方が華やかな印象になるため、番号順ではないことも。
日本テレマン協会としては2024年4月の定期演奏会東京公演で同曲を取り上げました。その際はドイツから首席客演コンサートマスターであるU.ブンディース氏を招き実施しましたが、今回は既存の楽団員のみでの試みとなっています。ヴィヴァルディは「四季」やチェロ協奏曲、シンフォニアなど、指揮者延原武春と楽団にとって非常に得意とする作品が多いため、演奏内容は期待大ではないでしょうか。
全曲を通して、しかもバロック楽器による演奏で鑑賞できる機会はあまりありません。中央公会堂という素敵な空間で、ヴィヴァルディの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来場をお待ちしております。チケットのご購入はこちらから!
一般社団法人日本テレマン協会
〒530-0002大阪市北区曽根崎新地2-1-17
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