この記事では、「NHK for School」を使った学習について紹介しています。この記事では、僭越ながら、私の授業実践についても記載いたしました。アンケートでご助言をいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
似た学習活動として、「NHK高校講座」を使った学習(編集中)についても紹介しているので、こちらもぜひ見てみてください。
下のアンケートでは、この記事の評価や質問、感想をぜひ教えてください。ご感想は、今後の活動の参考にしていきます。ご質問は、このページにて回答していきます。
「NHK for School」では、「国語」「社会」「数学(・算数)」「理科」「英語」「総合」などの教科の映像教材を視聴することができます。「国語」でいうと、「10min.ボックス現代文」「10min.ボックス古文・漢文」の映像教材があり、有名な現代文・古文・漢文の説明を10分でまとめてあります。映像画面の右手には、「🈩ないようを読む」というボタンがあり、そこを押すと動画の内容がテキストで表示されます。「理科」と「社会」の映像教材が非常に多く、数学はかなり少ないです。理科や社会の先生で、NHK for Schoolをよく活用している先生がいらっしゃったら、ぜひ授業方法を伺いたいです。
NHK for Schoolの動画教材の優れている点は、教材についての内容が端的にまとめられているということです。導入からまとめまで様々なタイミングで活用できるうえに、生徒にわかりやすく内容を教えることができます。一からのプレゼン資料の制作は非常に大変ですよね。特に、自分の詳しくない教材や分野の説明はとても難しく、資料の作成だけに何時間も費やしてしまうことがあります。でも、この動画教材があれば、その時間を短縮できます。短縮できた時間で、先生が教材の内容を深く学習したり、生徒のノートをチェックしたりできるようになります。また、生徒にサイトを教えておけば、生徒は復習や自習などにも動画教材を活用することができます。(サイトの教え方には様々な方法があります。)
ここからは、NHK for Schoolを使った私の授業について簡単に記載します。
俳句の授業の導入部分で、まずは生徒に俳句に興味を持ってもらおうと思って動画教材(10min.ボックス現代文「俳句」)を使いました。この映像教材は「正岡子規」にスポットを当てて俳句を紹介しています。(私の授業も正岡子規の俳句を紹介していたので、よくマッチしていました。)この動画の中で紹介される俳句を取り上げて、俳句と作者(主に子規との関係)についての説明をしました。そのあとに、この中から気に入った俳句を考える活動をしました。
2020年の4月・5月は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、生徒は自宅学習となりました。これは、その期間に、私が生徒に出した課題です。
それは「10min.ボックス現代文」「10min.ボックス古文・漢文」の動画を見てレポートを作成しなさいというものです。視聴した番組の名前(作品と作者)と、作品(動画)の内容のまとめを書かせました。
学習プリント(レポート付き)に、NHK for Schoolの「10min.ボックス現代文」「10min.ボックス古文・漢文」のQRコードを貼り付けて郵送しました。いつも授業にあまり興味を示さなかった生徒が、いいレポートを提出してくれました。(余談ですが、『たけくらべ』は原文で読もうとするとかなり苦労するので、こういった映像教材で簡単に内容を知られるのはとても便利だと、課題づくりのときに思いました。)
この記事ではNHK for Schoolの映像教材を使った学習を紹介しました。国語の事例として、私の実践(導入と休校期間中の課題)を紹介しましたが、他教科での活用事例がありましたら、ぜひ下のアンケートから教えてください。「こういうことをしている先生の話を聞いたことがあるよ!」といったご意見でも結構です。よろしくお願いいたします。
たるみん(Twitter: @tarumin_2130)
岐阜県民。先生方の教材研究やICTを活用した授業に役立ちそうな情報を発信していきます。正岡子規が好き。(この人が書いた記事の一覧はこちら)