この記事では、坂本健悟先生(福岡工業大学附属城東高校)の【高2 数学】三角関数演習・指数関数の小テストの授業について解説しています。
坂本先生はこの授業の中で2回小テストを実施しています。
1回目は授業の最初、三角関数の値のテストです。こちらは、クイズアプリ「kahoot!」を使って実施されました。カフートはゲーム感覚でクイズをしながら楽しく学習できるアプリです。
2回目の小テストは、授業の最後にMetaMoJiで実施しています。MetaMoJiのモニタリング機能で、つまずいている生徒をすばやく見つけ、個別でヒントを出しています。
一つ目の三角関数の値を答える小テストでは、選択問題に有効で、楽しくクイズできる「kahoot!」を使い、二つ目の指数関数の小テストでは、記述問題に有効なMetaMoJiを使う、というように、解答の仕方に合わせてアプリケーションを使い分けているところも、坂本先生の工夫です。
【小テストの仕方についての質問】タブレットで小テストをすると、インターネット検索でのカンニングが心配じゃないですか。 ⇒ カンニングの恐怖は否めないので、タブレットでの小テストは、あくまで生徒の理解力を図るものとして、評価の対象にしていません。小テストは紙で配布したもののみを評価の対象としています。
【アイテムについての質問】MetaMoJiのホームページに、2回目の小テストのとき、事前に解説や公式などを準備して、つまずいている生徒にすばやくヒントを出したとあったので、これはどういうことですか。 ⇒ 単位円や三角関数の代表値の表などを「アイテム登録」しています。(坂本先生のマイアイテムを特別にいただきました。)
この授業は、様々なICTを活用した授業です。まず、授業前に「Microsoft Stream」で、特定の生徒に解説動画を限定公開しています。動画は「Good Note」の画面を、iPadの画面録画で撮影し、「iMove」で編集しています。
また、授業最初の小テストでは、クイズアプリ「Kahoot!」を使っています。「Microsoft Forms」で小テストをすることもあるそうです。その他、授業中に生徒の声を拾う「Mentimeter」というサイトを使用しているそうです。
また、この授業は公開授業です。会場後方のスクリーンに先生のモニタリング画面が映されて、見学に来たの先生が坂本先生の作業(モニタリングなど)を見られるようになっていたそうです。今後、ICTを活用した公開授業や操作方法の説明会などを企画する際には、非常に参考になる方法ですね。