この記事では、授業で使えるMetaMoJi機能について、私の『おくのほそ道』の授業で使った教材と一緒に解説しています。また、この授業はMetaMoJi ClassRoomのホームページでも紹介してもらっています。こちらを見てからの方がよくわかると思います。
『おくのほそ道』言語活動 ⇒ https://product.metamoji.com/education/jugyourei/h3_004.html
今回の授業では、思考ツールを使って、作文を書かせました。「思考ツール」についての説明はこちら(シンキングツール)をご覧ください。MetaMoJiの思考ツールは「ショーケース」から追加するか、インターネットで探して「写真/アルバムから追加」します。
適切な思考ツールを使うことによって、作文の下書きを整理して書けるので、生徒は作文が書きやすくなります。アンケートでも、生徒はそのように回答しました。
また、思考ツールをモニタリングすることで、生徒が何を考えているのか、どこでつまずいているのかを手元のタブレットで見られるので、アドバイスしやすいです。手元で生徒のノートを見て「思考ツールのここに書いたことを、作文に書けばいいんだよ」などとアドバイスできます。さらに、授業終わりに、作文を回収したり、返却したりする作業がなくなるので、とても楽です。
今回授業で使う図録ノートは、岐阜県大垣市の、奥の細道むすびの地記念館が出している『子ども図録ノート』と『図録ノート』です。どちらも、『おくのほそ道』についてわかりやすく解説してあります。子ども図録ノートが子供用で、図録ノートが大人用と私は考えています。この二冊の図録ノートを比べて読み、『子ども図録ノート』の工夫していることを読み取るという活動をしました。
まずは、ベン図を使って、共通点と相違点を整理させます。
次に、キャンディーチャートを使って、工夫を整理させていきます。キャンディーチャートは、左に、片方にだけある特徴、つまりさっき見つけた相違点を書くところ。真ん中に、なぜこうしたかという、メリットを書くところ。最後に、工夫、ここはまとめを書くところ。今回は、このように書かせることにしました。
最後に、文章にまとめます。作文の型を示して、作文させます。キャンディーチャートをもとにして、空欄になっているところを埋めていけば、書けるようになっています。まとめがある程度書けてきたら、「生徒同士で書き込める」「名前を隠す」に設定して、クラスメイトの作文を読んで、自分のまとめを改善したり、クラスメイトの良いところをここに書いたりさせました。
実施したクラスは、自分の考えを言葉で表現するのが苦手な生徒が多いですが、思考ツールを使ったり、できているクラスメイトの作文を参考にしたりすることで、全員が図録ノートの工夫を分かりやすく書くことができました。
授業アンケートでは、すべての生徒がこの作文の仕方に肯定的で、「思考ツールを使ったら作文しやすくなった。」「クラスメイトの考えを知られてよかった。」などと回答していました。
この授業はロイロノートでも実践しています。詳細はこちら(ロイロノート)。