量子多体系の熱力学 --数理の発展と展望

2020年9月14日-15日

開催場所: zoom

研究会趣旨

量子多体系をデザイン・制御する近年の実験技術の発展により、その熱力学が改めて注目を集めています。孤立量子多体系の熱平衡化の機構の解明にとどまらず、多体局在(MBL)状態や量子多体傷跡(scar)状態のようにエルゴード性の破れた状態の重要性が明らかになってきました。また、情報スクランブリング(scrambling)のようなブラックホール物理に由来する概念や、量子ランダムネスやリソース理論など量子情報・量子計算の概念との関連も明らかになりつつあり、分野を超えた研究領域を形成しています。本研究会では、このテーマの主に数理的側面に着目した研究成果発表を行います。とくに、関連した基盤研究(A)「孤立量子多体系における熱力学第二法則」(代表:沙川貴大)が最終年度を迎えるにあたって、そのメンバーと共同研究者によって5年間の研究成果の報告を行う予定です。さらにそれにとどまらず、外部の研究者もお招きして最新の研究成果について講演していただき、 今後の展望について議論する機会にしたいと思います。


招待講演者(敬称略)

桂法称(東京大学

桑原 知剛(理化学研究所

白石直人(学習院大学)

田島 裕康 (電気通信大学

辻直人(理化学研究所

中田芳史(東京大学

濱崎立資(理化学研究所

御手洗 光祐 (大阪大学

森貴司(理化学研究所

山崎 隼汰(東京大学

吉村賢人(東京工業大学

参加登録

時間の制約のため、一般講演やポスターセッションを設けることは出来ませんでしたが、この分野にご興味をお持ちの皆様のご参加を歓迎いたします。参加ご希望の方は、以下の参加登録フォームからご登録をお願いします。登録されたメールアドレスに後日ZoomのURLを送付します。所属機関の公式のメールアドレスでの登録をお願いします。
登録締め切り:2020年9月6日

世話人

伊與田英輝(東海大学

齊藤圭司(慶応大学)

沙川貴大(東京大学

田崎晴明(学習院大学)

藤井啓祐(大阪大学

連絡先

tdqmbsworkshop[at]gmail.com

[at]をアットマークに変えてお送りください

文部科学省 科学研究費補助金
基盤研究(A) JP16H02211
「孤立量子多体系における熱力学第二法則」