※一覧はこちらをご覧ください。変更があった場合には随意更新していきます。(1/23に変更がありました)
13:40〜14:40 ショートプレゼン
14:40〜15:30 口頭発表①(ブレイクアウトルーム)
【ルームA1】
○14:40〜15:05
韓国ドラマを通した言語の習得方法について
岡井菜実、大西菜結、柳瀬奏(神奈川県立相模原高等学校)
コメント:浅川哲也(日本語教育学)
[要旨]
ドラマで使用される言語の特徴を分析し、読む・話す・書く・聞く能力習得に最適な方法を導き出す。
○15:05〜15:30
通常学級におけるインクルーシブ教育の実践(発表スライド)
片山まこ(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:板倉孝信(大学教育センター/代読)
[要旨]
近年、インクルーシブ教育という言葉が注目されている。インクルーシブ教育とは子どもたちが一般教育から排除されず、多様なニーズに応え学校教育をより良いものにするためのプロセスである。しかし現在、障害や学習面に困難を持った子どもと持っていない子どもがただ同じ空間にいるだけという状況でインクルーシブ教育を謳っていることがある。 子どもたちが一般教育から排除されないためには所属する学級への安心感、居心地の良さが必要不可欠である。本論文では、具体的な実践例を交えながら子どもたちが安心して過ごせる学級とは何かをインクルーシブ教育の観点から考える。
【ルームB1】
○14:40〜15:05
リビング学習は個人部屋での学習と同様の効果、 またはそれ以上の効果が期待できるのか(発表スライド)
松村成海(東京都立八王子東高等学校)
コメント:井上和哉(心理学)
[要旨]
現代の日本の課題として教育格差が挙げられる。この原因の一つとして、勉強部屋の有無が挙げられるといわれている。そこで私は、リビング学習が勉強部屋で学習する場合と同様の効果が得られるのであれば、リビング学習を活用することで教育格差が少しでも解決できるのではないかと考えた。昨年度行った探究の結果用いて仮説を立て、この仮説を立証するために実験を行った。この結果を元にリビング学習の効果について発表する。
【ルームC1】
○14:40〜15:05
平行板コンデンサーの自作~原理明瞭かつ電荷を保持し続ける平行板コンデンサーを作成するには~(発表スライド)
天沼快斗(東京都立立川高等学校)
コメント:内田諭(電子情報システム工学)
[要旨]
一般的なコンデンサーには、蓄えられた電荷が時間経過や高電圧によって失われるか、充電の構造が覆われているという問題点がある。本研究では、それらを解決するために、平行板コンデンサーを自作し、条件を変えて電気容量や電圧、電流を測定して、公式通りの結果を示すにはいかに条件を設定すれば良いかを模索した。実験の結果、現時点で、自作した平行板コンデンサーにおいて、電気容量が極板面積に比例し極板間距離に反比例すること、表面全体をセロファンテープで覆えば、充電後の極板間の電圧の値が安定することが確かめられた。
○15:05〜15:30
色彩・明度・彩度を利用して多くの人が安全に扱えるものを作るにはどうすればよいか(発表スライド)
岸美心(東京都立八王子東高等学校)
コメント:笠松慶子(インダストリアルアート)
[要旨]
カラーユニバーサルデザインを考える上で大切なことは何か。近年、様々な場所でカラーユニバーサルデザインが取り入れられている一方で、本来危険である物がデザイン性を重視したことによって安全であるかのように捉えられてしまうことがある。本研究では人々が物を安全に扱えるような色彩・明度・彩度の最も良い組み合わせを検討した。本研究では文字や矢印、記号などを考慮していなかったため、カラーユニバーサルデザインにおいてのそれらの必要性も踏まえて検討することが望ましい。
【ルームD1】
○14:40〜15:05
植物による乳化作用と石鹸への応用(発表スライド)
森下華、大島歩、髙橋芙美、西國美月(神奈川県立厚木高等学校)
コメント:乗富秀富(環境応用化学)
[要旨]
自然由来の物質の乳化作用に着目し、界面活性剤として働く物質を含む大豆とジャガイモを使用して、「植物による乳化作用と石鹸への応用」というテーマで研究を行った。また、石鹸の乳化安定度と洗浄力の関係に着目した。実験では、乳化安定度と石鹸で洗浄した布の明度を測定し、洗浄前後の明度の差を洗浄力の値として定義することで界面活性剤の質量と洗浄力の関係を調べた。
○15:05〜15:30
尿素水溶液に糖を溶かす~尿素の濃厚水溶液には水より多く糖が溶ける~(発表スライド)
菊池遥香、中村日翔(東京都立立川高等学校)
コメント:池谷鉄兵(化学)
[要旨]
本校の先輩の研究より、グルコースは水よりも飽和尿素水溶液によく溶けることが分かった。本研究は、他の糖でも同様に水よりも飽和尿素水溶液によく溶けるのかを研究・考察することである。結果、どの糖も水より飽和尿素水溶液によく溶けることが分かった。その理由として、尿素水溶液中では尿素のアミノ基やカルボニル基が水分子と水素結合を形成し、糖が加わると尿素のアミノ基やカルボニル基が水分子に代わって糖のヒドロキシ基と水素結合を形成し、溶媒の役割を果たしていると考えられる。
【ルームE1】
○14:40〜15:05
衝撃吸収材のセルの形状による衝撃吸収の変化(発表スライド)
多久島良平(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:北薗幸一(航空宇宙システム工学)
[要旨]
本研究は、交通網が整備されて衝撃に弱いものでさえもトラック運送するようになり、需要が高まってきている衝撃吸収材について、異なる材質の既存の製品3種(気泡緩衝材・クッションシート・新聞紙)とケント紙で作成した異なるセルをもつ構造3種(三角波型・矩形波型・sin波型)を用意し、最大衝撃力、何度も復元できるかと言う観点で比較し、考察するものである。
○15:05〜15:30
軽石から船を守るフィルターの作成(発表スライド)
早川元貴、竹内碧海(神奈川県立相模原高等学校)
コメント:筧幸次(機械システム工学)
[要旨]
沖縄の海底火山噴火により発生した軽石について、船への影響を改善するフィルターを3Dプリンターを用いて製作し実験を行った。
15:30〜15:40 休憩・移動
15:40〜16:30 口頭発表②
【ルームA2】
○15:40〜16:05
生徒及び教員の「代弁者」としての生徒会イメージに関する歴史的研究(発表スライド)
佐藤空生(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:板倉孝信(大学教育センター/代読)
[要旨]
高校生徒会活動に関し、自身が参加した経験をもとに、どのようにして生徒からのイメージが形成されていったのかを研究した。
本論第一章では法令や最高裁判例などをもとに生徒会活動の定義について確認し、ニュージーランドの例や、進んだ制度を取り入れている高校の例もとりあげた。本論第二章では在籍している南多摩中等教育学校・高校の生徒会会報をもとに、生徒からのイメージの言説研究を行った。最終的には生徒会が今後求められる姿という、提言型で結論をまとめた。
○16:05〜16:30
自主夜間中学の生徒とスタッフの経済的負担の減らし方とは何か(発表スライド)
古谷えりな(東京都立八王子東高等学校)
コメント:板倉孝信(大学教育センター/代読)
[要旨]
夜間中学は、戦後の混乱期に義務教育を修了出来なかった人々に向けて設立された。近年、教育機関の充実により夜間中学の需要や生徒数が減少している。そのため、市区町村からの助成金は減少し、生徒が教材費や給食費等を負担している。私は、運営資金を増やすことで生徒への負担が減り、より多くの人が通いやすくなるため生徒数が増加し、それによって認知度が高まることで支援を充実させ、更なる負担軽減が出来ないかと考えた。
【ルームB2】
○15:40〜16:05
人々の難病に対する理解を高めていくにはどうすればよいか〜パーキンソン病を例にとって〜(発表スライド)
三浦早百合(東京都立八王子東高等学校)
コメント:石橋裕(作業療法学)
[要旨]
本研究では、周囲からの誤解や偏見などから生きにくさを感じる難病患者への理解を高めることができる社会の実現を目標とし、パーキンソン病に焦点を当てて、現在の課題の分析からプランの提案を行った。文献調査や、大学の公開講座への参加で、患者が社会に参加していく上での弊害や、患者とその周りの地域との結びつきについて調査・分析を行った。結果として、相互理解を得るために、患者とその周りの人との交流の場の提供をプランとして提案する。
○16:05〜16:30
ゲームと子どもと学力の関係性(発表スライド)
渡部雅哉(東京都立町田高等学校)
コメント:伊藤祐子(作業療法学)
[要旨]
ゲームをすることで生じる脳への影響を検証し、ゲームにおけるメリットを知ってもらうことをテーマとしました。この研究の結果が、自分達が子どもをもつようになった時に、ゲームが勉強の妨げになるのか、脳の発達につながるのかというジレンマへの判断材料になるのではないかと考えました。 アンケート調査の結果に基づいた現時点での結論と、今後の展望や課題などについて述べていきます。
【ルームC2】
○15:40〜16:05
2050 年の食糧飢餓の世界-私たちにできることとは-(発表スライド)
越後文馨(東京都立町田高等学校)
コメント:河西奈保子(大学教育センター/代読)
[要旨]
世界では約8億人が飢餓に苦しんでいる一方で先進国では飽食を謳歌している現状にある。この資源の偏りを解消し飢餓問題を解決することを目的として探究活動を行った。研究から、食糧飢餓を進行させる大きな原因は先進国の肉の消費にあると分かり、人工肉などを普及させることが課題であった。また先進国では飢餓の影響を全面に受けていないため飢餓の実態を理解できていない。そこで知識の普及と身近な対策を実践することも重要である。
○16:05〜16:30
野菜を加えたメタン発酵によるメタン生成(発表スライド)
蛯名了一(東京都立八王子東高等学校)
コメント:渡辺恒雄(高大連携室)
[要旨]
日本は、エネルギー、食糧共に大部分を輸入に頼っている一方世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2020年での年間約420万トン)の1.2倍の食品を廃棄している。また災害が頻発する日本において、災害に対応した発電装置の必要性が高い。このような問題を食品ロスの二次利用によって解決できないか考える。そこで本稿では、メタン発酵を用いたメタン生成の野菜を加えた際の効果について、また災害時に雑草からメタンを発生させエネルギーとして用いることについて、実現可能性、実用性はあるのか実験に基づいて考察する。
【ルームD2】
○15:40〜16:05
トマト由来トマチンの農薬利用への検討(発表スライド)
紅葉あすか、三田さくら(神奈川県立厚木高等学校)
コメント:岡本龍史(生命科学)
[要旨]
我々は、トマトから得られた成分が持つ効果について研究した。本研究の目的は、トマトの廃棄部分を活用して、環境に優しい農薬を作ることである。今回は、水とエタノールを利用し、トマトの非可食部から2種類の方法でトマチンの抽出を行った。これらの溶液をペーパーディスク法を用いて検証した結果、水で抽出したトマチン溶液に抗菌作用があることがわかった。
○16:05〜16:30
ホウネンエビの孵化条件(発表スライド)
青山夏月、鈴木麻琴、宮下玲綺(東京都立立川高等学校)
コメント:江口克之(生命科学)
[要旨]
関東地方の水田に生息しているホウネンエビ(Branchinella kugennmaesis)は、初夏に卵を産み、土の中で休眠し、翌春、水田に水が入ると孵化することが知られている。土の中で本研究は、ホウネンエビが孵化する環境要因を実験的に調べ、明らかにすることを目的としている。低温の経験、光の有無、泥の湿り気の3つの条件を変え、対照実験を行った。その結果、ホウネンエビの卵は、乾燥し、低温を経験し、光にさらされると孵化することが分かった。
【ルームE2】
○15:40〜16:05
残堀川の流路変遷について(発表スライド)
百瀬ことみ、土井郁子、秋野一樹(東京都立立川高等学校)
コメント:白井正明(地理環境)
[要旨]
残堀川は、立川段丘面を流れる川である。文献によると、残堀川はもともと立川断層に沿って流れていたが、その後何度も流路が変更された。そこで本研究では、残堀川の流路がどのように改変されて現在の流路になったのかを、古地図や3D地図を用いて調査・考察した。その結果、残堀川の流路の変更はおおむね人為的なもので、変更後の流路は、微小な起伏などの地形を反映していることが分かった。
○16:05〜16:30
東京ディズニーシーにおける空間デザインの課題(発表スライド)
増田千夏(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:岡村祐(観光科学)
[要旨]
私はTDSが好きでよく訪れるが、場所や時間帯によって混雑している箇所があると感じることがある。来園者の混雑や滞留の原因を突き止め緩和させることができれば、よりよいテーマパークになるのではないかと考えた。そこで、東京ディズニーシーを、「空間構造の把握」、「回遊行動の分析」、「滞留施設の分析」という3軸で調査し、現在の東京ディズニーシーの空間デザインにおける、具体的な問題点を3つ提案する。
16:30〜16:40 休憩・移動
16:40〜16:50 閉会式(講評・表彰式)
16:50〜 アフターセッション(希望者のみ)