12年前の春、埼玉県鳩山町の武田工房で戦死者たちがいまそこによみがえったような作品たちにであいました。息をのむような衝撃でした。
敵の砲弾でなく、飢餓地獄のなかで死んだ兵士たちや、サイパン、沖縄、満州で自死していった母子たち、被ばくした人たち
いまは物言えぬ人々に代わって、その切なる思いを渾身の力で表現した作品群をうずもれさせてはならないと 仲間たちが集まって「会」がはじまりました
以来、武田美通とともに 重い鉄作品を運び、展示し、鑑賞者とともに語り合ってきました
造り主はもういません
しかし、珠玉のような30作品が遺されています
いまも私たち語りかけているようです
彼らを眠らせるわけにはいきません
武田美通の遺志を継いで、活動を続けてまいります。