課題を見いだし,仮説の設定,検証,評価を行う一連のプロセスを身に付けることで,主体的に課題を解決できる能力を身に付けることが出来る。特に,本科目においては課題を設定し,研究を行い,科学論文にまとめて発表するまでの基本的な流れや考え方を理解するとともに,論文の構成,書き方を学び,課題研究を論文の形でまとめるための基礎を身に付ける。
また,科学技術と社会との接点を学び,また,先端の科学技術や社会の実情に触れることで,科学的な探究心ならびに倫理観を養う。
グループごとにお茶の水大学の理科自由研究データベースにアクセスし,データベース内の過去の自由研究の入賞作品の中から課題を選ぶ。グループごとにその課題を再実験するために実験計画書を作成し,必要な道具の調達などの準備を再実験の授業までに各グループで行う。再実験の後,さらに独自の着想を加えた課題や仮説を設定し,改めて実験計画書を作成してから実験する。実験結果はSSHセミナーⅠにおける成果発表会で発表する。
最先端の研究や技術開発を実施している研究者や技術者から講義を受け,最先端の科学的な識見を得る。また、実際の現場を見学するために研究所や大学を訪問し,直接研究者や技術者と交流を行う。事前準備・事後学習を授業内で実施する。
素朴な疑問発見講座で得られた知識・技能等を活用し,各生徒が課題を設定し,課題を解決するための一連のプロセスを体験し,研究できる。