悪魔のリモコン
ドコヘスターウイルス
悪魔のリモコン
ドコヘスターウイルス
メインの登場作品 「キミこそ虹のヒーロー!」
「このウイルスには、明確な『知能』がある。」
ー とある細菌学者
正式名称 Dokohe-star oxidation dissolution invasion virus
有機生命体全般に感染し、重大な社会崩壊を引き起こす、接触感染型のRNAウイルス。
「Dウイルス」「ディザスターウイルス」「悪魔のリモコン」等、様々な呼び名で呼称されます。
感染した場合には「ウイルスの気分」によって症状が分岐し、潜在的な脅威になります。
※現在「ドコヘスターウイルス」が公開された作品がないため、設定開示のみとなります。
ドコヘスターウイルスは人類に限定されず、植物を含むすべての有機生命体に感染します。
最大の特徴は、ウイルスがそれぞれ接続し合うことで「ニューラルネットワーク」を再現し、「仮想脳」の行使が可能であること。
ウイルスそのものが思考し、「歓迎されていない存在」であることを理解し、社会に潜伏する仕組みを確立しています。
ドコヘスターウイルスは「服従」「命令」「愛情」「創作」「学習」という極めて高度な信号を理解し、それを実行、応用する力を持ちます。
また、この「知能」を活用し、「自ら」にとって都合のいい宿主の選別を行うことも大きな特徴です。
ドコヘスターウイルスの感染経路は接触感染のみであり、比較的封じ込めは容易です。ドコヘスターウイルスの感染力はかなり弱く、一定量のウイルスをうつさなければ効果はありません。飛沫感染ではドコヘスターウイルスは極めて微量であり、また何かに感染しなければ数を増やすこともできないため、数の少ないウイルス自体は脅威ではありません。
しかし、ドコヘスターウイルスはあらゆる殺菌行為においても浄化できず、一定数のドコヘスターウイルスが体内に入り、感染が成立してしまった場合の対策は存在しません。
全ての感染者は、共通して「ドコヘスト」と呼ばれます。
感染が成立した後、ドコヘスターウイルスは血流を伝って脳細胞に入り、信号を取得します。
宿主の得意なこと、今までの経験、現在生命の危機に瀕しているか、宿主の性格、などを学習したドコヘスターウイルスは、総合的な判断を下したのち、全身の細胞でウイルスを製造し、発症に移行します。
感染してから数分で発症が始まり、宿主に変化をもたらします。ドコヘスターウイルスは持ち前の知能を使い、宿主が、自分たちにとって都合のいい「倫理観の欠如した存在」であるかどうかを判断し、症状を変化させます。
ドコヘスターウイルスが「認めた」感染者は、ウイルスによって身体細胞が強化され、急激な筋力の増加、熱源探知能力、五感の増強といった恩恵を受け、ウイルスは感染者に「服従」します。ウイルスはその存在に身を委ねることで、自分たちよりも質の高い活動、感染拡大ができることを理解しているためです。「服従」したウイルスは、感染者の脳波を察知し、必要な場合に限り、大量増殖によって「触手」を生成します。
優しい性格、正義感が強い、ドコヘスターウイルスの知識があるなど、ドコヘスターウイルスにとって「都合が悪い」と判断された感染者は、「周りへ『眠い』と伝えてからベッドへ向かわせる」、「酒を購入し、それを握らせて道端で眠らせる」など、周りの人間に怪しまれない行動へ誘導され、昏睡、重度の多臓器不全によって命を落とします。
その後、破壊された臓器はウイルスによって修理され、感染者のニューロンはウイルスに置換、自我はウイルスの仮想脳の中にコピーされます。この状況で、身体をウイルスに乗っ取られたドコヘストは「ランブルデッド」と呼ばれます。
「起床」したランブルデッドは、自らを「生きている、日常が壊れることは起きていない」と認識し、日常生活を続けます。
その後も、ドコヘスターウイルスは脳としての役割を全うしながら、周囲の状況を監視し続けます。
日常を過ごしている中で、周囲に誰も居ない、非感染者が目の前にいる、自分がランブルデッドであると判明していない、など
「感染を拡大できる状況」に至った時、ウイルスは感染者の意識を奪い、「覚醒状態」へ移行させます。
「覚醒状態」になったランブルデッドは、周囲の非感染者に対し、串刺し、斬りつけ、吐しゃ等の暴力行為を行い、感染の拡大を試みます。
狩りが終了した、または増援によって危機的な状況に陥った時、ウイルスは感染者を逃走させ、目撃者がいない場所で修復の実行、証拠隠滅、日常生活への帰還を行います。
ドコヘスターウイルスの弱点は、「無力化が容易であること」と「感染力が低いこと」です。
ドコヘスターウイルスは宿主がいなければ、自らを増やすことができず、飛沫感染すらできないほど感染力が低いため、感染者を見つけては隔離地域に閉じ込めるか、感染が広がった街に爆弾を放つ「滅菌作戦」により簡単に無力化することができます。
ドコヘスターウイルスの最大の脅威は「狡猾な知能を使い、人間の倫理観に漬け込むこと」、「感染が完了した後であれば圧倒的な暴力性と知性を誇ること」、「ウイルスの範疇を逸脱した活動によって、正しい知識を広められないこと」、
そして「ドコヘストとランブルデッドの判別ができないこと」です。
「ランブルデッド」はまさに「人狼」のように社会に溶け込み、常人を演じます。そして感染していることが判明した場合は「ウイルスに侵されてしまった可哀想な被害者」を演じ、更に多くの人間に感染させられるように、集団の懐に入り込みます。
自らの置かれた状況を理解し、必要であれば他のドコヘストを容疑者に挙げる、集客活動で非感染者を集める、工房で体内のウイルスを詰めた感染拡大爆弾を作るなど、高い知能によって身を潜めながら感染を広めます。
ランブルデッドの覚醒状態は極めて戦闘能力が高く、多数に生えた触手による広範囲の破壊、増強された筋肉による暴力によって、非感染者を無力化、感染拡大、目撃された際の口封じを行います。
一方「ドコヘスト」は、ドコヘスターウイルスに感染さえすれば誰でもなる存在であり、病気にかかっている人間と全く変わりません。
滅菌を担当する人間は、「同じ人間の命を奪うのか?」という倫理的葛藤に苛まれ、ウイルスに付け入る隙を与えてしまいます。
「ランブルデッド」は見た目で判断できないため、「ウイルスが"在る"」という事実によって、一切感染が広がっていなくとも、
差別や不和が伝染、さらにこれがウイルスに付け入る隙を与えます。