今回の御話は私、鈴音麻依の持病(?)がこの作品に与えた影響です。
(持病と言っていいのかは微妙なラインなので(?)扱いとなっています。)
私のプロフィールのページを見て頂いた方、或いはパロコラでの活動を知る方は知っていると思いますが、私は社会人になって間も無い頃に、
「適応障害」及び「鬱病の疑い」の診断を受けています。
自分で言うのもアレですが、私は「真面目過ぎてどんな事にも真剣に取り組んでしまう」と言う諸刃の剣と呼べる特性の持ち主なのです。
この特性が見事に仇となり、小さなミスや失敗を恐れて常に気を張り続ける日々を送っていました。
「新人だから甘えてはならない」「一歩外に出れば会社の顔だ」自らを戒めて日々の業務に当たり続けました。
(その前に「この会社は自分に合わないな」とも思っていましたが、だからと言って即退職出来る程の余裕も無かったので……。)
すると入社から1ヶ月が過ぎた頃から身体に異変が起き始めました。
食欲の低下、突然の動悸、記憶力と思考力の低下、ミスの増加、極度の抑うつ状態……。
「これはまずいぞ」と早々に思った私は心療内科を受診。
結果は前述の通り「適応障害」と「鬱病の疑い」でした。
想定の範疇とも言える診断結果に「ああ、やっぱりか」と思いつつ
「休職なんて会社に迷惑かけてしまうなぁ」なんて事を考えながら7月に1ヶ月の休職期間を経験する事に。
この時はまだ良かったのです。問題は復職後及び2度目の休職。
復職後、これまで休んでいた分を取り返そうと必死に働いた私は再び適応障害を発症。
しかも今回は「趣味への無興味」と言う最悪の事態にまで発展してしまっていました。
それによって10月半ばから再び休職。
これは私の創作活動にも大きな影響を及ぼしてしまい、休職2ヶ月前程から創作活動への意欲を失い、徐々に嫌悪感を抱き始める程に。
しまいには約1ヶ月間、プライベートのパソコンを開けない日々が続くという危機的状況へ。
(多忙と疲労と抑うつが重なって見事に気力を削がれていました。)
「ああもう駄目だな」「創作活動やめて、仕事に専念しようかな」「夢とか全部諦めようかな」
絶望の淵に立ち尽くした私。
そんな私を救ってくれたのは【彼ら】でした。
そう、今まで私が愛情を注ぎ続けた【彼ら】。
親友、家族、兄弟、親子……それら全てであり、どれにも該当しない【彼ら】。
特に大きかったのは【The Last Sacrifice】の主人公、【ユーレン・ガランサス】。
ある夜の夢に彼が出てきたのです。
それはまるで「創作を続けていいんだよ」と背中を押してくれたかのように思えた夢でした。
その後も何度か【彼ら】に関する夢を見る事になった私は諦めかけた夢を、【希望】を掴み、再び創作活動へと身を投じたのでした。
「誰かの【希望】になれる作品を作りたい」
あの日の約束を守るべく、私は今も描き続けるのです。