排泄ケア総合研究所   (排総研)

新刊情報 

排泄ケア経営の試み』 by Amazon

 ~SWOT、BSC等の経営管理手法を用いた戦略的排泄ケアへの挑戦~

 Amazon Services International LLC / Sep 21, 2023

 

排泄ケア経営の試み

~SWOT、BSC等の経営管理手法を用いた戦略的排泄ケアへの挑戦~

 

地域総合サービスセンター 山口勇司

 

経営手法を排泄ケアに適用した理由は、「経営手法が効率的な運営や目標達成に役立つ方法論であり、排泄ケアにも適用可能である」と考えたからです。これにより、資源の最適化、品質向上、スタッフのモチベーション向上などを実現し、充実した排泄ケアの提供が期待できます。具体的な経営手法として、SWOT分析やクロスSWOT分析、バランススコアカード(BSC)等を排泄ケアに活用しました。これらの手法は、現状把握はじめ目標までの戦略立案や合理的運営の評価に役立ちます。

本書では、排泄ケアに経営手法を適用する取り組みを紹介しております。特に、医療や介護・福祉分野における科学的手法の導入の重要性を強調し、経営管理手法の導入により、ケアの質向上が期待されます。そして、「根拠に基づく排泄ケア(EBCC: Evidence Based Continence Care)」と「効果的な排泄ケアの仕組づくり」の一環であると考えています。

本書は学術的な検討であり、実際の現場への適用は未確認ですが、新たな知見を得てヘルスケアの質向上に貢献したいとの願いが込められています。読者からのご意見やフィードバック事例を歓迎します。

 

経営手法の現場応用による排泄ケアの展望

【はじめに】

経営者は経営手法を用いて事業の継続発展を追求しています。しかしながら、現場の職員はケアには真摯な姿勢を持ちながらも、経営手法に対しては理解不足なケースが多く見られます。本書では、現場のナースやケアワーカーが経営手法を取り入れて排泄ケアを捉える際に生じる影響を考察します。さらに、経営者や管理者が経営手法を現場のケアに応用するメリットについても議論します。

 

1.現場の職員による経営手法の応用

経営手法は通常、経営戦略や効率改善を目的として採用されますが、それをケアに応用することはどのような効果があるのでしょうか。現場のナースやケアワーカーが経営手法を理解し、排泄ケアに取り入れることで、ケアの質の向上や効率的なスケジュール管理が期待できるかもしれません。彼らは日々のケアにおいて、利用者や家族のニーズに合わせた最適な方法を選択し、結果として満足度の向上に繋がる可能性があります。

 

2. 経営者・管理者の現場への理解と応用

一方、経営者や管理者が経営手法を現場の理解を得た上で応用することも重要です。経営手法は現場のリアルな課題を解決するためのツールとして活用できます。経営手法を理解し、現場との連携を強化することで、意思決定のスピードアップやコミュニケーションの改善が期待できます。経営者や管理者が現場のケアに対して関心を示し、経営手法を適切に応用することで、より効果的な意思決定と経営戦略の策定が可能となるでしょう。

 

結論

本書では、経営手法の現場適用による排泄ケアについて考察しました。現場のナースやケアワーカーが経営手法を取り入れることで、ケアの質の向上や患者満足度の向上が期待されます。また、経営者や管理者が経営手法を現場の理解の上で適用することで、意思決定の効率化や経営戦略の最適化が見込まれます。しかし、実際の運用においては多くの課題があることも考慮すべきです。今後は、経営者と現場のコラボレーションを強化し、経営手法の応用によるケアの進化に取り組むことが重要となるでしょう。


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社会医療法人 崇徳会 地域総合サービスセンター

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