STORY
STORY
世界は、きらきらで、ぴかぴかの、
魔法のちから「マチカ」に満ちていました。
人、地、物、この星の世界すべては
マチカによって存在し、かたちを作るのです。
マチカは気まぐれで、日夜天変地異を起こし、
見たことのない場所、動植物や道具たちを
造り出し続けています。
この世界に魅入られ、冒険する者たち。
それが「探鍵家」です。
彼らの一部が特にマチカの強く不安定な地を囲い、
「箱庭」と名付け管理をはじめました。
世界中にとびらをつくり、特別な鍵をつかって
箱庭の間を移動できるようにしたのです。
多くの探鍵家はその箱庭のなかを探索します。
秘境の調査。依頼の遂行。宝物の発掘。事件の解決。
目指すものはさまざまです。
マチカを扱うことは簡単ではありません。
宿るものに強く反応するちからなのです。
残酷に、簡単に、理不尽に、
あらゆるものを壊すことができてしまいます。
悪意に染めて利用するものたちも少なくありません。
それでも探鍵家たちは、世界の祝福の下、
夢と憧れを胸に抱いて、過酷で輝かしい世界に
今日も身を捧げるのです。
WORDS
『探鍵家』 世界を冒険する者たち。資格制。箱庭につながる扉の特注の鍵を支給されている。
『箱庭』 マチカが強く不安定な場所。ダンジョンとも呼ばれる。人間が作り出した箱庭は『玩具箱』『ドールハウス』とも。
『扉/鍵』 箱庭とその他の空間をつなぐのが扉。扉と鍵それぞれに仕掛けがあり、行きは扉、帰りは鍵がつながる場所を指定する。
『』 探険家の集まり。基地には箱庭につながる扉が設置されている。
『能力』 限られた人たちが持っている、特有のマチカによって何かを操るちから。
『魔法』 能力が研究されて、多くの人々が使えるように改良された廉価版の能力。道具に付与したり、使い方はいろいろ。
『力片』 体に宿る臓器のひとつ。人間の体に流れるマチカの源。第二の心臓とも呼ばれる。概ね透明な石の形。色、形、場所は持ち主の特性によって異なる。
端的に「ポップでキュート、グロテスクな一面もある不思議な世界」を舞台にした物語です