おそらく一番はじめのイラスト。このときは表紙担当のむへ氏との間で齟齬があって、クレーターがたくさんあったり、彗星ではなく流星雨になってたりしました。
左のものを踏まえて修正したものがこちら。決定稿とは背景の左右が異なりますが、この時点でおおまかな構図が決定しています。
上の二枚に対して「ちょっとちがうなー」と絵に描いたようなよくわかってないクライアントなセリフをターレットファイターが言ったことで出てきた別案。なんでそう言ったのか思い出せないあたりどうにもならなすぎる。(たぶん「海辺の景色」にしたかった)
最終的に、押しが弱いということでこの案はボツに。
で、諸々を踏まえた結果がこのような形になりました。
ラフの決定稿をもとに作業が進み、表紙絵が出来上がったあとのタイトルデザイン案たち。左2つは少々プリキュアではなさそう、ということでボツに。一番右のものは「スマイルプリキュア!」「魔法つかいプリキュア!」などに近いデザインなもののターレットファイターが「このタイプの文字がぐにゃっとしたロゴはあまり好きではなくて…」ということでボツに。
「Go!プリンセスプリキュア」「ハピネスチャージプリキュア!」などの細い明朝体系のロゴが好み、という意見から生まれた2つのプラン。配色の違いで2パターン。最終的に右の暖色系が採用される。
当初のキャッチフレーズは「星が落ちたとき、二人の世界は引き裂かれた――」でした。本編を読んでいれば五月雨・比叡の別れ、野分・舞風の別れ、終盤での野分・五月雨の別れ3つをすべて示している……と分かってもらえるのですが、まあこれだけだとあまり作品内容を伝えられないな、ということでこのポスターは砲雷撃戦ではボツに(といってもコミケでのおためし版頒布時はこれをベースにしたものでしたが)
表紙関係の作業が終わり、むへ氏に挿絵の発注内容を伝えた最初のメモ(その後原稿の進展に合わせて変更され、その痕跡が取り消し線となって現れている)
髪の毛のシルエットで五月雨の状態から印象を変えている。
男装の麗人(または王子様)モチーフとなっている
キュア五月雨=メビウス1、キュア野分=黄色の13というモチーフを伝え、五月雨はリボン、野分は黄色いハンカチをスカーフとして配したもの。野分はこの姿で決定、五月雨については、このあと時計を腰に配して決定稿となった。
舞風に別れを告げ、海面へと浮かび上がっていく野分のシーンの挿絵ラフ。このシーンは発注枠を他のシーンに回すため挿絵なしとなった。
彗星を砕き、戦いを終えた野分と五月雨のシーン。しかし、終盤が当初のプロットから大きく変わることなどからこのシーンはなくなる。
表情を変更する前のもの。掲載されたものと比べて目が据わっており、悟りに達したような表情になっていたのでこのあと修正を依頼しています。
が、意外とその部分の表情について伝えるのが難しく、この挿絵はだいぶ難航しました…。
ちなみに、五月雨・野分が手にしているカンムスロッドは「ハートキャッチプリキュア!」のフラワータクトが元ネタになっています
完成稿と異なり、この時点では比叡が側にいない。この時点では比叡はストーンヘンジ発射時には消え去っている予定だったため。(その後、プロットを変更し比叡も共に戦うことになる)
当初、登場人物紹介を入れる予定で依頼したが、最終的に時間の関係で登場人物紹介まで手が回らず、使用できなかったもの
本編の挿絵としては第4章でのストーンヘンジ発射時の比叡の頭部にわずかに出ているのみだが、墜星湾棲姫時のデザインも存在している。(浄化されると装甲部分が吹き飛ばされる)