春夏秋冬素材の里山

古くからの里山にあった自然と人の共生が途切れ、人の手が離れて耕作放棄地、荒れ地となった棚田や森を現代なりの人の営みの場として整備し運用する。人が資材を取りに入る雑木林、果樹林、茅場、稲田を植栽と土壌、環境土木を施し整備。棚田をビオトープへと整備、散策と観察を促すテラスと歩道を配する。人が手を入れ足を踏み入れ、草木花土石水との関わり方を知っていく「春夏秋冬 素材のやま庭」。

対象地が所在する茨城県石岡市八郷地区は、筑波山の東部山麓に位置している。従来より農業が盛んな地域であり、そのことを背景として、茅葺き民家や雑木林、棚田など、昔ながらの農村風景が多く存在している。学生の研究や制作、課外活動、映画撮影、研究者等の出入りを受け入れ続けている民家「やさと茅葺きのおばあちゃん家」は弊法人が宿泊施設、体験施設として整備運営している。対象地は、当家の持ち主の土地内に所在している。

近年、農村風景、生物多様性が評価され、にほんの里 100 選、重要里地里山に選定されている。農山村文化を大切にしながら筑波山麓の茅葺き民家を後世に伝えようと設立された「やさと茅葺き屋根保存会」の茅刈り等の活動により、茅葺き民家の農村風景の保全が図られている。