超分別ゴミ箱プロジェクト
「人間世界をめぐる物の循環が、ゴミ箱という存在によって意識の上で分断されているのではいか?」という問いかけから「超分別ゴミ箱」は、はじまりました。
商品棚からゴミ箱までの間をわれわれ消費者は所有しているに過ぎません。ゴミ箱から先は見えない世界へ。極端な分別を考えることは、ゴミを意識することでもあるのです。
【 容器文化ミュージアム「超分別ゴミ箱」展 関連イベント のご案内 】
2024/6/27(木)
「ゴミをめぐるデザインの可能性」藤幡正樹トークwith 佐藤卓
日時:2024年6月27日(木)17時開場、17時半開演~19時終了
会場:大崎フォレストビルディング2階(容器文化ミュージアムの上)
会場アクセス方法 ※JR大崎駅、五反田駅から徒歩6〜8分
主催:超分別ゴミ箱実行委員会+容器文化ミュージアム
入場無料
※当日は1階の容器文化ミュージアムにて、17時半まで「超分別ゴミ箱」の特別展示をご覧いただけます。
超分別ゴミ箱は、ゴミの分別をコンビニの棚から考えるということでスタートしました。実際に製作していく過程では、どうしてもそれぞれの商品のことを考えざるをえなかったわけですが、そこで解ったことは、コンビニにならんでいる4000点を越える商品は、どれも売るために、さまざまな工夫とデザインを競い合っているということでした。今回は、このデザインの可能性について考えるために、日本を代表するデザイナーである佐藤卓さんをお招きすることにし、デザインの役割の話から、これからのリサイクルを含めた商品デザインについて、お話を伺ってみたいと思います。
藤幡正樹(ふじはた・まさき)アーティスト。80年代からメディア・アートの先駆者として活動。1996年には、日本人として初めてアルス・エレクトロニカ・ゴールデン・ニカ賞を受賞するなど、受賞多数。1989年より慶應義塾大学にて、1998年からは東京藝術大学で教鞭をとり、2005年同大学大学院映像研究科の設立に貢献。2022年には、柳井イニシアティブと全米日系博物館(JANM)との共催にて、日系人の強制収容をテーマとした「BeHere / 1942」展を実現。
デザインに対する想い(佐藤卓)
デザインには環境を把握する技術が必要である。だからよく見聞きしなければいけない。デザインには気付きの中に潜む僅かな光を見逃さない技術が必要である。だから静かに集中しなければいけない。デザインにはすでに世の中にある見えない気配を見つける技術が必要である。だから自我をできるだけ捨てなければいけない。デザインにはコミュニケーションを成立させる技術が必要である。だから他者と丁寧に接しなければいけない。デザインには集中するための身体を整える技術が必要である。だから脳と身体のバランスをとらなければいけない。感性など誰にでもあるもの。デザインは感性などではなく、まったくもって技術である。
佐藤卓(さとう・たく) グラフィックデザイナー。1979年東京藝術大学デザイン科卒業、81年同大学院修了。株式会社電通を経て、84年佐藤卓デザイン事務所(現 株式会社TSDO)設立。 国際グラフィック連盟(AGI)メンバー。「ニッカ ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」のパッケージデザイン、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」のシンボルマークなどを手掛けるほか、施設のサインや商品のブランディング、企業のCIを中心に活動。また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、「デザインあ」総合指導、21_21 DESIGN SIGHTディレクター兼館長を務め、展覧会も多数企画・開催。著書に『塑する思考』(新潮社)、『マークの本』(紀伊國屋書店)など。毎日デザイン賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章他受賞。
容器文化ミュージアムにて、5月3日(金)-6月28日(金)まで「超分別ゴミ箱プロジェクト」の特別展示を行います。
「ゴミの分別を徹底的に推し進めていくといったい何になるのか?」という疑問からスタートしたプロジェクト。
これを実際に実現してみると、それは「現代生活」を象徴するアーカイブになった。
5月3日にはマシンガンズ滝沢(清掃員)さんが中心になった「ゴミ・フェス」というイベントが展示会場の2階で開かれます。滝沢さんと藤幡正樹の対談(14:30〜15:30)もありますので、是非おいでください。入場料はペットボトルのキャップです。
★5/3以外は、平日9:00-17:00のみ展示をご覧頂けます。ご注意下さい。
【会期】2024年5月3日(金)-6月28日(金)
【会場】容器文化ミュージアム (開館時間 平日9:00-17:00)
会場アクセス方法 ※JR大崎駅、五反田駅から徒歩6〜8分
【入場料】無料
【主催】東洋製罐グループホールディングス株式会社
【協力】株式会社エトワール海渡、東京都立工芸高等学校およびPTAの皆様
超分別ゴミ箱実行委員会:藤幡正樹、長峰宏治、乾義和、日沼智之、早渕仁美
トーク+ディスカッションを行いました
1)2023年10月28日:「プラ・リサイクルはどこまで可能か?」
林光邦+田中悠太+藤幡正樹
2)2023年11月2日:「現在の技術概念を疑う」
中島隆博+藤幡正樹
3)2023年11月3日:「アートの社会の関係性」
飯田高誉+藤幡正樹
4)2023年11月9日:「ゴミの排除の構造」
長峰宏治
2023年9月23日〜11月5日「エトワール海渡 リビング館」で展示を行いました
コンビニ型超分別ゴミ箱の展示、および安西剛、上田麻希、生形三郎、ブルース・オズボーン、4人のアーティストの作品展示を行いました。
またラブ=プラスチック ワークショップで集まった2023年のプラスチックを記録し、それを最終的にモニュメント作品にする公開実験・制作を行いました。
超分別ゴミ箱2023①
超分別ゴミ箱2023②
安西剛
上田麻希
生形三郎
ブルース・オズボーン
プラ・モニュメントの公開制作
プラ・モニュメントの公開制作
◆超分別ゴミ箱実行委員会
藤幡正樹
長峰宏治
乾義和
◆参加アーティスト
藤幡正樹
安西剛
上田麻希
生形三郎
ブルース・オズボーン
◆協力メンバー:
東京都立工芸高等学校、学生とPTAのみなさん
◆パートナー企業・協力企業
【パートナー企業】
アサヒグループホールディングス株式会社
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
東洋製罐グループホールディングス株式会社
大日本印刷株式会社
凸版印刷株式会社
株式会社ファミリーマート
株式会社ローソン
【協力】
株式会社テクノラボ
株式会社リコー
2023/8/19(土)8/20(日) 「ラブ=プラスチック ワークショップ」を行いました
参加者が集めた生活の中のプラスチックごみの量に驚いたり、素材別に分別したり、アーティストや企業のプラスチックを通した取り組みを知ったり、交流したり、、、現代生活に不可欠なプラスチックの在り方を、様々な視点で体験しました。
藤幡正樹らコア・メンバーと、東京都立工芸高等学校の在校生とそのご家族、アーティスト、パートナー企業・協力企業等を中心とする参加者が、ワークショップや展示という形態での交流と表現活動を行いました。
●場所:東京都立工芸高校 会議室
●日時:2023/ 8/19(土)、8/20(日)12:00-17:00
8/7-9 J-WAVE 「LOHAS TALK」に藤幡正樹が出演しました
《超分別ゴミ箱》プロジェクトの 藤幡正樹が、J-WAVE LOHAS TALKに出演し、月刊『ソトコト』の小黒一三さんとプロジェクトの内容について語りました。
放送は、2023/8/7(月)〜9(水)の20:50~21:00 に行われました。
【藤幡正樹 特別講演会 記録動画】 2023年6月23日東京都立工芸高等学校にて
0:00:00〜 自己紹介
0:18:27〜 超分別ゴミ箱についての説明
0:28:50〜 ラブ=プラスチックについての説明
0:49:20〜 プラスチックを使った作品等紹介(高校生向けの講義)
1:03:40〜 モホリナギの作品
1:20:50〜 プロジェクト参加アーティスト紹介
9月下旬からは、都内で展示を行います。
藤幡正樹作品イメージ
超分別ゴミ箱
内装がコンビニそっくりのコンビニ型ゴミ箱(回収箱)案
「記念碑であって欲しくない記念碑」
参考ドローイング:30x30cmの幅+奥行きに溶着された分別後のプラスチックを固める。
問い合わせ先: ssgb.pj@gmail.com
超分別ゴミ箱実行委員会:藤幡・乾・長峰