ちぇんしげ CHEN Shige
構文 : 虚言 : 注と層と像
2025 / 02 / 19 ( 水) - 03 / 15 ( 日)
水土日のみオープン 土 日 12:00 - 18;00 水18:00-21:00
美術家。1993 年台湾台北市生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻先端芸術表現領域第 10 研究室(絵画・インスタレーション)
博士課程在籍。絵画や線、言語記述をめぐる、配置、境界、共存を主軸に、ディスコミュニケーション、多言語社会、圧縮された視覚像、
言語/記号リテラシーなどの社会的背景を意識しながら創作。最近は紙に書かれる造形表現や多言語マンガにおける記述方法に関心を
寄せています。主な展覧会に「バグスクール 2024 野性の都市」(24)、「TOKAS-Emerging 2023 / 玄関を Dumpling するには漂流なり」
TOKAS、東京(23)、個展「郊外住みの,一石二鳥」APどのう、茨城(23)。主な受賞歴に、 東京藝術大学卒業修了制作サロンドプランタン賞、
第 22 回グラフィック「1_WALL」グランプリ、武蔵野美術大学卒業制作研究室賞 など。
清原啓 個展
タイトル「ハッとして!路線価」
展示期間 2024年9月15日-2024年10月13日
路線価は家や土地がどの道路沿いに位置していて、いくらの価値があるか、ということが重要だが、常に線路の上を移動し続ける電車の空間にはどれくらいの価値があるだろう。あまり座り心地も居心地も良くない、初乗り150円くらいの、どこかへ運んでくれる箱に、運賃以上の価値を見出すものだろうか。
さまざまな人が、代わる代わる、肌が触れそうな距離に隣り合う。ボックス席がお互い知らない者として満席になった日、話しかけたり、関わる理由もないのに、膝を突き合わせているような状況にハッとした。電車という箱に入れば、ひと度、他人との境界を薄めている自分に気がつく。なるべく膝がぶつからないように、膝を斜めにして、目線を合わせないようにして、気分を平常運転に保ち、他者との境界を紙切れくらいまで薄めた目線で、姑息に誰かを眺める。
眺めることは評価をつけることだ。日々、居心地が悪いことを知っていて路線を利用し、線路沿いで生活しながら、知らない人々に出くわす。地道に、路線に、価値をつけているのだ。
2024年8月13日 清原啓
◾️SPACE NOBORU 管理人コメント
私が清原啓の作品に魅了された理由は、氏のキャンバスに描かれた人物たちへの否定でも肯定でもない、フラットな視点にあります。フラットですが冷めているわけでも無関心でもありません。清原啓はしっかりとその人物たちを見つめています。私たちが何気なく携帯カメラで切り取ってしまう日常の一瞬を、氏は丁寧にキャンバスに描いています。その姿勢に共感し、心を惹かれました。
絵画とは何か、写真とは何か、記憶や記録とは何か——それらは何のために、そして誰のために存在するのか。
キャンバスに描かれた日常は記録なのかアートなのか。清原啓の記憶なのか想像なのか。曖昧な境界線に立つことを私は楽しみにしています。皆様の感想もお聞きしたいと思っています。
2024 / 6 /30 - 8 / 3
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2024 / 3 / 16 - 28
Roy Taro SOLO Exhibition
“ The Yellow Sky”