合同創作『咲き初めし月の剣』
この想いが生まれたのはいつだったろう。
あの笑顔に惹かれたのはいつだったろう。
どの言葉を語り並べても君を表せないけれど。
その手を取れる幸せが、心から尊かったのだ。
どんな運命に至っても、一緒に居ようと誓った、最愛の君へ。
きみをかたる、きみにかたる。
さようなら、太陽と月が照らす夜空。
太陽と月がなくたって、僕らは生きていく。
満ちる月は、古よりこの国の命の秩序を映すものとされた。
だが満月の夜、秩序は反転する。月光に潜む清らかな力は、穢れとなり、地上に滴り落ちる。
穢れの脅威に直面し、軍はついに立ち上がった。
月は高く、世界を見下ろす。
穢れは、今日も人の心を侵している。
そして、軍の歩みは、夜闇に咲く光となる――─。
更新履歴
2025/12/03
サイト公開