第36回
哲学書を読むための論理学サマースクール
葛谷潤・富山豊

第36回 橋大学哲学・社会思想セミナー × L4P

日時

2024年7月27日(土)、8月10日(土)、8月17日(土)、9月7日(土)

13時00分開始・17時ごろ終了(進捗状況に応じて最大18時まで延長)

場所

参加者が定員に達したため、募集を締め切りました。

一橋大学国立キャンパス 参加希望者は以下のグーグルフォームから参加登録をお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe_BvoUGEWlmKIbfBIEDAFsmDHYNfryVt0EsV8VB18qw7Jfqw/viewform?usp=sf_link

ご質問はオーガナイザーの濵本( <ko.hmmt[at]gmail.com>)までご連絡ください。なお、会場の都合により人数制限を設ける可能性がございます。

オーガナイザー

開催要旨

今回の一橋大学哲学・社会思想セミナーでは、昨年に引き続き、「哲学書を読むための論理学サマースクール」と題して、その名の通り哲学書を読むために必要となる論理学の基礎に触れるためのサマースクールを開催する。本サマースクールは全4回にわたって行われ、前半2回では古典述語論理の自然演繹を扱い、後半2回では命題様相論理を扱う。受講者は実際に手を動かして問題を解き、またそこでの学びがどのように哲学の議論において現れるのか(前提とされているのか)を理解することで、(とりわけ分析哲学の)テクニカルな議論にも臆さず読み進められるようになるだろう。

本サマースクールが想定する受益者は、論理学の授業を受ける機会のなく、テクニカルな論文に苦手意識のあるような哲学の修士院生である。もちろんそれ以外の身分の研究者・院生・学部生も歓迎するが、あくまで補習のための集中突貫コースという趣旨の下で開催されるという点をご了承いただきたい。以上の点から、論理学を独学する哲学院生がえてして躓きやすく、かつ論文を読む際に事前知識として暗黙裡に要求されるトピックとして、自然演繹と様相論理を選んだ。

講師は富山豊氏と葛谷潤氏に務めていただく。両氏は、現代大陸哲学の重要な一分野である現象学をご専門にしつつも、言語哲学・心の哲学など分析哲学の潮流に属す諸研究を踏まえたご研究を発展させてきた。現象学と分析哲学を架橋する研究経緯をお持ちの両氏は、哲学書を読むために論理学を(論理学の非専門家として)学ぶ必要に駆られてきた研究者であり、これはとりわけ論理学を独学する必要のある院生にとっては先駆者としての重要な意味を持つだろう。

最後に、本サマースクールの受講生は修士院生に限らないことを重ねて付け加えたい。昨年はありがたくも好評を博し、20名の方に参加いただいた。割合としては修士院生が約半数、残り半数には学部生からベテランの大学教員や書籍編集者まで幅広い層が一堂に会した。本サマースクールは哲学を学ぶために論理学を学ぶ意欲のある者であれば、広く参加を歓迎する。

共催

なお、本イベントは論理学を学ぶ機会に乏しい哲学院生を支援するLogic for Philosophers (L4P)との共催にて開催される。

L4P ―Logic for Philosophy―は、論理学を学ぶ機会に乏しい分析系の哲学院生を支援することを目的に設立された、有志の研究支援コミュニティです。主に論理学サマースクールの企画・運営支援を行っています。

支援者一覧:

東京大学美学芸術学研究室

秋葉剛史(千葉大学大学院人文科学研究院文学部准教授)

石田柊(広島大学大学院人間社会科学研究科上廣応用倫理学講座寄附講座助教)

青田麻未(群馬県立女子大学文学部美学美術史学科講師)