2004年に合成された化合物における非共有結合相互作用
青点線 水素結合
赤点線 疎水相互作用
芳香環間に dge to face 相互作用が認められる
発表・掲載日:2004/08/10
10個のアミノ酸からなる「最小のタンパク質」の創製に成功
-タンパク質研究の基礎応用両面に大きなインパクト、生命起源の研究へも影響-
ポイント
これまで短鎖(低分子量)のペプチドは水溶液中で単一の立体構造を保持できないと考えられていた
今回、独自のコンピュータ技術を用いて、10個のアミノ酸だけの構成で固有の立体構造を形成し協同的な構造転移を示す新しいペプチドの設計・合成に成功した
タンパク質の安定化機構、フォールディング、分子設計研究の進展に貢献し、生命の起源の解明にもつながる期待
発表・掲載日:2008/10/27
10個のアミノ酸からなる人工タンパク質の結晶構造を解明
-「タンパク質とは何か」、さらなる理解の深化に貢献-
ポイント
わずか10個のアミノ酸からなる分子が結晶化することを発見
結晶中と溶液中での分子の立体構造を決定し、シミュレーションにより動的構造分布を解明
不明瞭であったタンパク質の物質科学的定義に関して、「理想タンパク質」という概念を提案
Edge to Face 相互作用について
ベンゼンがもう一方のベンゼン 環に対して垂直に配置されて,水素原子がπ電子に向いたT字型構造をとる相互作用.
参考資料
解説 小さなタンパク質の構造相転移を解析する 本田真也 Netsu Sokutei 32(4)169-177 (2005).
1UAO NMR Structure of designed protein, Chignolin, consisting of only ten amino acids (Ensembles)