■カラーの話

自分の中の『みかんば観』という事で、これは凛々しくて綺麗で格好良くてつよぉーい！！刀剣男士なみかんばちゃんが描きたかった絵です。

三日月宗近と山姥切国広、というのはほのぼのもラブコメも阿呆エロも大変可愛らしく似合う上にシリアスも難なくこなすオールマイティな子達なんですが、自分が一番好きな『みかんば』ってどんなだろう？と考えると、やはり戦場で背中を預けあって戦う刀剣男士としての格好良いみかんばな訳です。

「うちのみかんば（デフォルト本丸設定）」というと好き放題やりやすいので物凄い平和ボケしたネタを描く事が多いんですが、根底は戦場にあって凛々しくて綺麗で格好良くて強いみかんばで、本丸にいる時はリラックスして寛いでいるから平和ボケして見えるんだよ、でもやる時はやるよ、みたいな気持ちで。

普通のカラー口絵用の紙に印刷してもちょっと和紙っぽい感じに見えるようにしたくて、全体的にテクスチャを貼り込んでます。ぺたぺた。

カラー口絵の紙は大概白いコート紙なので、このアンソロの時もそうだろうなと予想して、大当たりでした。

印刷所が個人的にカラーも白黒も綺麗で気に入っている栄光さん（の、オフセット）だったので、特にカラーは気合入れて塗った覚えがあります。

栄光さんのオンデマンドには苦い思い出ばかりなんですが、オフセットは大好きです。笑

みかんばはカラーにすると物凄く映えるし、自分の好きな色ばっかり使っても相性が良いのでカラーめちゃくちゃ楽しいんですよね。

■白黒の話

こっちの『みかんば観』はほのぼの穏やかいちゃラブっとしてるオフモードのみかんばちゃんでした。身長差とでこちゅーは良いぞ。

寄稿絵で目閉じはどうかな……と思ったんですが（やっぱり目力封印すると絵のイメージ変わってしまうので）カラーの方でしっかり目開けてるから良いや!!!!って事で雰囲気重視の閉じ目です。しっとりうっとり系です。

グレーじゃなくて二値の網点でトーン処理してるのでちょっと雰囲気違います。絵的にこれはグレーじゃなくてドットかな、って。

この当時は線画をSAI・白黒の仕上げはコミスタという感じだったので、SAIで描いた私の線画は細くて弱くて、グレーでもドットでも白黒原稿は線画がトーンに埋もれるという欠点がありました。この時も埋もれ気味です。

もうちょっと全体的に線画太めに描いておけば良かったなあ……と数年経って見直しても思います。

図録の１が発売してから長らく開く勇気がなくて（自分が散々描き間違って来た部分を再確認するのがしんどくて…w）図録の公式絵を確認する前に描いている絵なので、三日月さんの背中側は妄想で描いて間違っています。御愛嬌。