俺とお前と芋けんぴ

2017.10.08

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某格好良い本丸は無関係です。一昔前に流行った方の芋けんぴです。

・まんばちゃんが乙女

・みかちかさんがド天然

・みかんばどっちも頭が緩い

2017年12月の個人誌の白黒本文作業を、コミスタ一本に戻そう!と思い立って、三年ぶりくらいにコミスタオンリーで描いた漫画です。とうらぶ描き始めてからペン入れはSAIでやっていたんですけど、元々デジタル漫画はコミスタ一本だったので古巣に戻った感じ。

絵は描いていてもWeb用一枚絵とか印刷媒体でも表紙絵で一枚カラーとかで、暫く漫画自体描いていなかったのと個人誌が中身完全にドシリアスだったので、原稿始める前にコミスタリハビリと息抜きを兼ねて頭ゆるい漫画描いて置こうと。

元気でちょっと阿呆の子なまんばちゃんと天然鈍感気味な三日月さんの組み合わせって可愛いですよね、みたいな気持ちも込めています。シリアス寄りだと格好良いのが好きなんですけど、こういう脱力系のネタは可愛い系に振るの好きです。

手書きした『お洒落』が『お 酒 落』になっています。

2018年5月の個人誌に収録されていますが、これ本になってから気付きました。お恥ずかしい。


この小ネタ自体は「髪に芋けんぴついてるよ☆カリッ」の某漫画がTwitterで流行った時にうわー!髪って云うか頭に芋けんぴ刺さってる三日月さんの小ネタ描きてえええ!!と思って考えていた物なので、結構長期熟成です。

遅筆な私が描きたい!と思った小ネタを長期熟成してる間にまさか活撃で三日月さんが芋けんぴをポリポリして徳島マチアソビの芋けんぴパッケージがみかんばちゃんになるなんて思いもしませんでした。

お陰様で「みかんば=芋けんぴ」のイメージが界隈に浸透してしまって物凄い後出しジャンケンみたいな気分です。

しかも丁度描いた時期まで被ってた。なんでこんな事に。物凄い悔しい。

なのでTwitterに流す時とかここのキャプションの頭もですが某格好良い本丸は無関係ですとか態々書いています。書かなくても気にしない人ばっかりだと思うんですけど、私が気にするんだよ!!!!と。

みかんばちゃんはネタを長期熟成させておくとゲーム以外の派生展開で自分が描きたかったネタのニアミスが幾つも発生していて大変しんどい訳ですが。

月見酒とか訳あり三日月さん(記憶持ち系)とかも長期熟成させていたら2.5展開でああ~~~そう来るか~~~~~駄々被りではないけどそう来るか~~~~~くっそ~~~~~~~!!!! (でもみかんばちゃん絡ませてくれてありがとうございます) みたいなのがちょこちょこ発生してしまってンアア……ってなっていたりするんですが、何かまあ、あれはあれ、これはこれ、気にせずに描きたい時に描きたい物を描きたいですよね、みたいな気持ちで頑張ろうと思います。

雑草精神を忘れてはいけない。

強く生きよう。

ネームです。

暫く漫画自体描いていなくて物凄い手探りにノリと勢いでネームを終わらせたんですが、完成させられる気がしなくて、進捗をTwitterに流したりしていました。私はネームをやりながらコマ割と写植を纏めて終わらせてしまうタイプなので、この時点で枠線やフキダシがザクザクと入ります。 この後の工程で微調整(位置やサイズ等)はするんですが、大体ここで仕上げイメージまで頭の中で固めてしまう感じです。物凄い適当なコマが多々ありますが飽くまでもネームなので大丈夫です、と云いたいところなんですが、ネームが適当なコマは本当に適当過ぎて、次の工程(下描き)で「このネーム描いたやつ誰だよブン殴る!!(私だ!!)」とか毎回思ってます。さもありなん。

下描きです。

ネームが薄い灰色、下描きがカラーで大体2色です。(1色が人体骨組み用+もう1色で髪生やして服着せるみたいな)レイヤー1枚追加の100%で描いて、ペン入れする時は10~5%くらいに薄くします。下の画像はペン入れ直前で下描き線薄くしてる状態です。この時は10%かな。ネームの時にしっかり描いているコマは下描きも早いです。ネームが適当過ぎるコマは過去の自分に怒りながら修正をしながら描きます。この時点でもう決まって居るはめ込み背景線画や効果線、描き文字なんかはざっくり配置して、ペン入れ終わったらまた微調整です。

ペン入れです。

下描きに合わせてペン入れ+塗り潰し系のベタ+変更予定が無いベタ貼りトーンや描き込みはここで確定させます。ペン入れとベタが入ると画面の明暗がパキッとするので、それに合わせて描き込みとか効果ちょっと足したり。ブラシ素材のスタンプ系もここで追加。線画素材を使わない背景はここでヒィヒィしながら描きます。フキダシの大きさや線の太さも最終調整。私は急いで絵を描くと線がとにかく雑でガサガサになるので、ペン入れ自体はそこまで速く出来ないんですが、 個人的に『ここまでの作業が終われば勝ったも同然』と云う辺りなので、丁寧にやりたい髪のツヤベタや気合を入れてトーン処理をしたいコマとかはあと回しで、ここまではスピード重視だったりします。最終的な仕上げ前に、気に食わないコマは一部描き直したり、1コマ丸ごと描き直したりもするので、 仕上げ前の時間的な余裕を残しておきたいとも云う。

完成です。

髪のツヤベタ、全体のトーン、あとホワイトの描き込みなんかが入って完成です。最終的な仕上げで描いてはみたけどしっくり来ないな~みたいな描き込みを消したり直したりもします。こう云う頭のゆるい小ネタは画面が賑やかな方が好きなので、ごちゃっと仕上げです。(シリアスだと逆に白めで静かな画面が好きです。うん)元々白黒をやる時も頭の中がフルカラーなのと、私の絵は線画だけだと線が細くてへろへろ薄っぺらいので、それを補おうとしてトーンを貼り過ぎる自覚は昔からあって。明るい話とかギャグノリとかは画面を賑やかにしたくていつもより更にトーンが多くなります。実は工数を減らす為に、全体的にトーンを貼る量を減らそうとか思っているんですが、気が付いたらいつも通りです。なんでだろう。