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『桜花、紫雲の如く』

<寄稿/表紙>新書サイズ

2016年5月4日(水祝)超閃華の刻 25

全文Web公開済み!

水無月さんの所のみかんばちゃん小説表紙です。

和風ファンタジー系の鬼ネタです。

元々は水無月さんが別のジャンルで書いたお話のセルフリメイク。

当然細かい部分はみかんば仕様で色々変更されているんですが、このみかんばVer.も大変美味しく頂きました。

初の新書サイズでした。縦長だね、新書!

水無月さんとは気が付けばもう軽く10年を越える様な付き合いで、私は長らくWeb上で彼女の作品の一読者をやっていたんですが、同じジャンルの同じカプで本を出す為に組ませて貰えたのはとても感慨深い物が在ります。


話の内容的に表紙でとことん桜推して参れる中身だったので、意気揚々と桜の花弁を沢山散らしてました。

表側はみかんばちゃん、裏側は鬼の街と曇天、それから舞師の扇で。

鬼の三日月さんは角はあるけど小さくて髪に隠れて見えない設定+まんばちゃんは長髪設定なので、こんな感じに。

■ラフ・表紙/裏表紙

これは最初にラフを考えた時点で表紙・裏表紙 続き絵のイメージだったのでラフというか叩き台(こんな感じでどーよ、っていう相談用)にも裏表紙分があります。

一発でOKが出たのでこのまま行きました。

人物を大きく描き過ぎて窮屈そうだったので、ここから少し人物サイズを縮めて線画を描いてます。

いちゃいちゃし過ぎないほんわかラブな感じにしました。

セルフリメイク前の話も知っていて+表紙描く時点で校正前の本文をフルで貰って読めたので、この話の最初から最後までのイメージを纏めて描いたつもりです。

まず見詰め合う形で視線は合わせようと決めていて、お姫様抱っことかも捨て難かったんですが、縦長の新書向きではないなあ、という事でヨイショって対面抱き上げ構図にしました。

話の中でまんばちゃんが髪を結ったり振袖着てたりって場面もあって、その辺りの描写から持って来た方が画面派手に出来るな~とは思ったんですが、ただでさえ長髪+服装がいつもと違うので、髪形まで変えちゃうと誰だコレ?になっちゃうかなと。

そんな訳でまんばちゃんが鬼の街へ来たばかりの辺りからスタンダードに水浅黄の着物と生成の帯と半透明の布。

■完成・表紙/裏表紙

まんばちゃんの着物に物ッッ凄く薄く入れてる柄は源氏香です。ただの私の趣味です。みかんばちゃんは光源氏と若紫だと豪語して憚らない私。

帯が普通の半幅じゃなくて兵児帯でひらひらしてるのは、男性和装(ラフスタイル)で兵児帯締めるのもアリ、と云うのを知って へぇ~!って所から。

男性和装はもっとモノトーン寄りの色合いになるので、男性が締める兵児帯ってやっぱり黒とか濃紺辺りになるんですけど、まんばちゃんに関しては絵面重視で生成のまま+ボリュームアップさせてます。

この印刷所も初だったんですが、オンデマにしては結構綺麗に色が出た様な気が。

ラフに入る前に三日月さんの装飾品の有無とか、まんばちゃんの着物と帯の色味とか髪の長さ(横髪長い方が良い?とか)と合わせて、実は三日月さんの爪の長さも確認取ってるんですけど(実は絵にもしっかり爪描いてるんですけど)まんばちゃんの布に隠れて何も見えんわ!!ってなりました。じー…っと見たら「アッ三日月さんちょっと爪長い!尖ってる!」って見えるくらいかなあと思います。南無三。

背景の曇天はどれくらいの暗さにするか悩みながら、一先ず自分で本文を読んだ時のイメージの暗さにして確認して貰ったんですが「まさにこんな感じ!」という返事でほっとしたのを覚えています。もっと明るいよとかもっと真っ暗だよとか言われたらどうしようかなと思っていて。笑

イメージ通りの景色とか色とかになってるってお世辞抜きで言って貰えると絵描き冥利に尽きます。

■布の下

ストレートの長髪描くのも塗るのも大好きなんですよ。

長髪まんばちゃんの髪の毛とか実は物凄く気合入れて塗ってるんですよ!!

でも全部布で隠れて見えてません。知ってた。

鬼の街は太陽が出ないので(天候や昼夜に関わらず常に曇天という設定です)表紙版の背景は裏表紙と合わせて黒系で押さえてるんですが、自分で普段描いてる絵の系統だと背景はこうなるんじゃないかな~っていうのが白版です。これも中々良いと思う。

え?裏表紙の街並みですか?

9割くらい線画素材の1割くらい消したり描き足したりです!!自力であんなの描けません!!

塗るのは自分でやってますw

ずっとWeb小説書きだった水無月さんがオフラインで本出す様になってくれるとはね!!アリガタヤ~~~