開催期間 9/15.Fri - 9/16 .Sat





孤独をすゝめ

-「個人化」の時代に活きる建築への探求-





芝浦工業大学 建築研究会主催

開催場所:建築会館 1F 展示コーナー

日本を含む先進諸国が「個人化」の時代に突入したと言われるようになって久しい。


働き方や人間関係、消費など、あらゆるライフスタイルが社会の規範や規則に依らず、個人に依る選択の対象となった。


こうした「個人化」は、個人を尊重するといった正の側面を持つ一方で、

人と人のつながりを希薄にし、潜在的な「孤独」を生むといった負の側面を持つ。


COVID-19の世界的な流行は、「個人化」を急速に浸透させると同時に、

つながりの希薄化や「孤独」といった社会問題を顕在化した。


そして、COVID-19が収束を迎えつつある今、顕在化した「孤独」の問題は新たな局面を迎えた。


『対面での人との対話に入っていけない』

『コロナ禍では個人でいても生活できていたのだから、わざわざコミュニティに属す必要はないのではないか』


人とのつながりを持つこと自体に懐疑的になり、「孤独」を自ら選択する人が増えたのだ。



そこで私たちは、これからの「個人」と「コミュニティ」の関係性について考えた。

人と人のつながりが薄れゆく時代に、「孤独」が創造する、新たな可能性を模索したい。


「建築展2023」では、私たち自身の建築体験から、

「個人」の「孤独」を通して新たな「つながり」を見出そうとする意欲を醸成する建築デザインとは何かをテーマとし、論述する。


ユーリア・エンゲストロームの「活動システムモデル」を糸口として、

建築を【「主体」が「対象」に向かうためのシステム】として紐解き、「孤独」を「コミュニティ」へとつなげる建築を考察した。



これは、「個人化」の時代に、「孤独をすゝむ」ことへの勧奨であり、「孤独をすゝむ」私たちの決意表明である。





建築会館1F展示コーナーで開催予定です。

会場は以下のボタンからご確認ください。