山さんの日記 SINCE 2000

2000年8月から毎週発刊していた「山さんの日記」は、とうとう古いソフトがトラブルで発刊ができなくなりましたので、第1203回より新たに開設したこのソフトで継続することになりました。よろしくお願いします。

山さんの日記 第121号 (2024年4月27日号)

鎌倉 段葛のツツジ (撮影: 2024年4月20日)

鶴岡八幡宮の参道である若宮大路の中央を通る段葛は、源頼朝が妻・政子の安産を祈念して石を積み、一段高くした長さ500mの参道です。両側には先週までトンネル状になった桜が咲いていましたが、今は桜も散って緑の若葉が茂っています。そして桜に代わって色とりどりのツツジが、きれいに咲いていました。

鎌倉 海蔵寺のツツジ (撮影: 2024年4月20日)

鎌倉駅西口から20分ほど歩くと扇ガ谷に海蔵寺があります。1年中花の絶えない「花の寺」で、現在は多くのツツジがきれいです。写真のツツジの奥に見えるのは山門です。鎌倉時代は七堂伽藍を持つ大きなお寺でしたが、1333年鎌倉幕府滅亡の際、近くの化粧坂切通しの戦いで焼失し、室町時代に小さな規模で再建されました。

大船フラワーセンターのフジ (撮影: 2024年4月23日)

鎌倉市岡本にある大船フラワーセンターに紫色のフジや白フジが咲きだしました。春と夏を分ける花ともいわれるフジですが、たわんだ房を近くで見るととてもきれいです。園内には、ボタンやシャクヤクの花も咲きだしました。

山さんの日記 第121号 (2024年4月20日号)

昭和記念公園 桜とチューリップ (撮影: 2024年4月13日)

JR青梅線西立川駅前にある昭和記念公園は旧立川基地の1/2を整備したもので、広さは日比谷公園の11倍もある広大な公園です。「みんなの原っぱ」と呼ばれる広い芝生広場の隅には満開の桜(ソメイヨシノ)が多数あり、桜の下にシートを広げてお花見ができました。また、「渓流広場」には、これも見ごろの色とりどりのチューリップが咲き、桜との素晴らしい競演になっていました。今年は、桜の開花が遅れたために実現した贅沢な場所でした。

山さんの日記 第121号 (2024年4月13日号)

横浜・大岡川の桜 (撮影: 2024年4月6日)

横浜市磯子区氷取沢町に源を発した笹下川は、横浜市港南区上大岡で日野川と合して「大岡川」となり、京浜急行線に沿ってMM21(みなとみらい)のある横浜港に注ぎます。途中3.5㎞のプロムナードには桜並木が続き、神奈川県第2位の桜の名所にふさわしい素晴らしい眺めが楽しめました。

鎌倉・段葛の桜 (撮影: 2024年4月7日)

鶴岡八幡宮への参道である若宮大路の中央に「段葛(だんかずら)」と呼ばれる盛り土の500mの参道があります。1182年に源頼朝が妻・政子の安産を願って造られたものです。2014年~2016年のリニューアル工事により、両側の桜も若木に植え替えられました。8年を経過した今年は、両側の満開の桜がトンネル状になり、素晴らしい桜並木になりました。

横浜公園のチューリップ (撮影: 2024年4月10日)

プロ野球DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムがある横浜公園に、チューリップの花が満開でした。色別に植えられたところは、まるで大きな波が押し寄せるようで素晴らしい眺めでした。

山さんの日記 第1211号 (2024年46日号)

千鳥ヶ淵の桜 (撮影: 2024年44日)

東京の桜が満開になったと聞き、名所を訪れました。まず訪れたのは、皇居・千鳥ヶ淵です。地下鉄東西線「九段下駅」から牛ケ淵、日本武道館のある田安門前を通り、千鳥ヶ淵に出ました。多くの外国人観光客でにぎわっていました。桜は満開で素晴らしいものでした。その後、戦没者墓苑に行く千鳥ヶ淵緑道を歩きました。驚いたことに、直径30㎝以上もある桜の巨木の多くが、高さ4mくらいのところでバッサリ切られていました。このため、桜の咲き方も例年に比べると少し少な目であるように感じました。それでも遠くから眺める真っ白な風景には感動しました。

小石川後楽園の桜 (撮影: 2024年4月4日)

千鳥ヶ淵の次に、東西線で飯田橋駅まで乗り、小石川後楽園を訪ねました。江戸時代に水戸徳川家の江戸上屋敷内に造られた築山泉水回遊式日本庭園(大名庭園)です。ここには大きなしだれ桜がありますが、この時は満開を過ぎて一部葉桜になっていました。しかし、ソメイヨシノは満開で、素晴らしい眺めでした。

神田上水の桜 (撮影: 2024年4月4日)

JR飯田橋駅から中央緩線(黄色の各駅停車)に乗って「東中野駅」で下車し、神田上水(神田川)の両岸に咲く桜を楽しみました。神田上水は、玉川上水と並ぶ江戸時代の上水です。井の頭の池を水源として三鷹・中野・早稲田を流れ御茶ノ水につながります。その両岸にはギッシリとソメイヨシノの桜が植えられ、側道も整備されています。途中の橋の上から眺めると、視野いっぱいに桜がひろがる絶景がありました。

山さんの日記 第1210号 (2024年3月30日号)

鎌倉・本覚寺のしだれ桜 (撮影: 2024年3月30日)

寒の戻りでソメイヨシノの開花が遅れましたが、しだれ桜は少し早咲きで見ごろになっています。鎌倉駅東口近くの本覚寺はしだれ桜が咲いていました。本覚寺は、身延山から日蓮の骨を分骨したため「東身延」と呼ばれています。その日蓮の骨を納めた「日蓮上人分骨堂」の前にしだれ桜は美しく咲いています。

大船フラワーセンターのハルメキ (撮影: 2024年3月27日)

鎌倉市岡本にある大船フラワーセンターでは、早咲きの「玉縄桜」が咲き終わり、現在は「ハルメキ」という早咲き桜が咲いています。ソメイヨシノの開花が遅れる中、園内で真っ白な目立つ存在です。ハルメキは、淡紫桃色の一重の花で、咲き進むにつれて色が淡くなります。

山さんの日記 第120号 (2024年3月23日号)

常泉寺のミツマタ (撮影: 2024年3月19日)

神奈川県大和市福田にある常泉寺は、ミツマタの花が沢山咲くお寺として有名です。小田急江ノ島線「高座渋谷駅」から歩7分のところにあります。常泉寺は、戦国時代の1588年に創建された水にゆかりのあるお寺です。境内の各所に河童(かっぱ)の石像が飾られ、2022年からは石彫家・倉田辰彦氏が34年の年月をかけて彫った五百羅漢像も飾られて、にぎやかです。ミツマタは、紙幣や和紙の原料になる植物で、鎌倉のお寺では直径1㎝くらいの小さな花が多いのですが、この寺のミツマタの花は直径3~5㎝の黄色の大きな花です。枝が3つに分かれているのが特徴です。

鶴岡八幡宮・旗上弁財天の早咲き桜 (撮影: 2024年3月15日)

鎌倉・鶴岡八幡宮の源氏池の一つに旗上弁財天があります。源頼朝が源氏再興を掲げた際、弁財天の霊験があったことから源氏池の島に政子の安産を願って祀られたものです。ここに真っ白な早咲きの桜が咲いていました。ソメイヨシノの桜の開花はまだですが、この桜は鶴岡八幡宮の中でひときわ目立っていました。

皇居お堀端のつくしの子 (撮影: 2024年3月14日)

つくしの子は、スギナという植物の子供です。「つくしんぼ」とも呼ばれ、早春に生えることから春の歌にも歌われています。皇居のお堀端を歩いていると、沢山のつくしの子が顔を出していました。

山さんの日記 第1208号 (2024年3月16日号)

大船フラワーセンターの玉縄 (撮影: 2024年3月9日)

鎌倉市岡本の県立大船フラワーセンターの園内には、各所で地元「玉縄(たまなわ)」の名前のついた「玉縄桜」が満開です。玉縄桜は、ここフラワーセンターでソメイヨシノの桜を早咲きに品種改良した桜で、写真上はその原木です。台風などによる強風被害に何度もあいながら見事に咲き続けています。写真下は、園入口にある玉縄桜で、下を黄色の菜の花が飾っています。

大船・谷戸池の玉縄 (撮影: 2024年3月9日)

JR大船駅西口から歩10分のところに「谷戸池(やどいけ)」があります。灌漑用の小さな人造池ですが、池の周りを満開の玉縄桜が飾っています。昔は近所の子供たちが、ザリガニ取りで遊んだところです。

山さんの日記 第120号 (2024年3月9日号)

茅ケ崎・小出川の河津桜 (撮影: 2024年3月2日)

小出川は、藤沢市北部を源流として茅ケ崎市と寒川町の境界を流れ、相模川に河口で合流して相模湾に注ぐ1級河川です。下流の茅ケ崎市では早咲きの河津桜70本が川岸に植えられ、下を黄色の菜の花が飾っています。上流のヒガンバナの名所では川幅はわずか5m足らずですが、ここでは50mをはるかに超えています。交通が不便なことから、見物客も少なく、静かなお花見ができました。

鎌倉・長谷寺の寒緋桜 (撮影: 2024年33日)

鎌倉の長谷寺では、上境内の鐘楼前に早咲きの寒緋桜が咲きだしました。濃いピンク色で下向きに咲くのが特徴です。今でも大勢の観光客が訪れる鎌倉ですが、これから各種桜の咲く時期を迎え、ますます混雑するのでしょうか。

山さんの日記 第120号 (2024年3月2日号)

鎌倉・若宮大路の桜 (撮影: 2024年2月28日)

鎌倉駅東口から出た若宮大路に早咲きの桜が咲いていました。色は白く、ピンクの河津桜ではありません。交通量の多い通りが明るくなっていました。若宮大路は、由比ガ浜から鶴岡八幡宮に続く参道で、源頼朝がつくりました。

鶴岡八幡宮のミモザ (撮影: 2024年2月28日)

鶴岡八幡宮の入口にある三の鳥居の左側茶店の横に美しい黄色のミモザが咲いていました。ミモザは、(銀葉)アカシアとも呼ばれています。花言葉は、「優雅」「友情」「秘密の恋」です。

マンション前の河津桜 (撮影: 2024年2月24日)

藤沢市民会館前にある高層マンション前の公園に鮮やかなピンクの河津桜が咲いていました。ひと際目立つ存在で、遠くからもそれとわかるものです。マンション居住者に春の到来を教えているようでした。

山さんの日記 第120号 (2024年2月24日号)

三浦海岸の河津桜 (撮影: 2024年2月20日)

京浜急行線三浦海岸駅前から小松ヶ池公園まで続く河津桜の1000本の並木は、今が最後の見ごろです。2月5日~3月3日まで桜まつりが行われています。今年は暖冬の影響で開花も例年より早く、満開を過ぎたところです。上に濃いピンクの河津桜、下に黄色の菜の花が咲き、素晴らしい眺めでした。

山さんの日記 第120号 (2024年2月17日号)

松田の河津桜 (撮影: 2024年2月16日)

早咲きの河津桜を見に松田に行きました。小田急小田原線新松田駅で下車して、桜のピンク色で染まる松田山に向かって上って行きます。途中、上にピンクの河津桜、下に黄色の菜の花が咲くのを眺めながら階段を上って行くと、頂上からは真っ白な雪をかぶった富士山が美しく見えました。大勢の観光客で混みあっていましたが、素晴らしい眺めを堪能しました。もう少し楽しめそうです。

小田原城の河津桜 (撮影: 2024年2月16日)

新松田駅から小田急線で小田原駅まで乗り、小田原城に寄りました。白梅も美しく咲いていましたが、天守閣の見える広場には、満開の河津桜があり、天守閣とのコラボが楽しめました。

山さんの日記 第1203号 (2024年2月10日号)

新林公園の紅梅・白梅 (撮影: 2024年2月3日)

藤沢市川名にある新林(しんばやし)公園は、周囲の山を取り込んだ大きな公園で、裏山をめぐる散策コースもあります。江戸時代の古民家を移築して、幼稚園や小学校の遠足場所にもなっています。古民家前の白梅と紅梅は早くも見ごろを迎えていました。今年は暖冬のせいで、梅の開花も早いようです。

常立寺の白梅・紅梅 (撮影: 2024年2月3日)

藤沢市片瀬の常立寺(じょうりゅうじ)は、鎌倉時代の1275年に執権・北条時宗により処刑された元の使者・杜世忠らを弔う塚が境内にあります。境内には、しだれの白梅・紅梅が咲き、花見客も訪れていました。

龍口寺の白梅 (撮影: 2024年2月3日)

常立寺近くに日蓮法難の地に建てられた龍口寺(りゅうこうじ)があります。1260年に日蓮は「立正安国論」を書き、時の執権・北条時頼に建白しました。日蓮はその後迫害を受け、1271年にこの地で斬首されそうになりますが、江の島から雷光が飛来し危うく難をのがれました。その龍口寺の本堂横の日蓮像の隣に白梅が美しく咲いていました。