17 伝 蓮華寺跡

蓮華寺の寺域は、主要地方道紫波江繋線沿いの赤沢字向井ほかに広がると考えられます。

周囲の地形や方位から判断すると白山神社が鎮座する丘陵の南麓の薬師堂付近からその西側が「蓮華寺」の中心部分と推測され、磨崖碑付近が西限、薬師堂東南の南北両側の丘陵が迫り出している付近が東限と推測されています。

現在、紫波町遠山の正音寺に安置されている平安時代後半の毘沙門天立像と五大明王(不動明王を欠く)は、元来、赤沢地区の蓮華寺の仏像であったと伝えられています。