放射線の管理区域に立ち入る者は、一時的に立ち入る場合(一定の確認ができる場合には例外あり)も含めて、全ての者が胸または腹部に放射線測定器を装着しなければなりません(電離放射線障害防止規則第8条)。(厚生労働省作成リーフレット)医療保健業に従事する皆さまへ
これを踏まえて、診療部門の管理区域に立ち入って放射線診療に従事する場合は以下のフローに従ってください。Step 1~Step 5の手続きが完了して初めて、放射線業務従事者(※)として登録されます。最後に記載した注意1~3も必ずご確認ください。
※診療部門では放射線障害予防規程に従い、管理区域に立ち入って放射線診療を行うことを許可された者を、「放射線取扱者」ではなく「放射線業務従事者」と表現します。
令和3年度より個人被ばく線量の合算が法令で義務付けられました。
雇入時に放射線診療にすぐに従事することが分かっている人は、雇入時健診の受付で放射線を取り扱うことを自己申告し、放射線健診を同時に受診してください。この際、令和3年4月以降、東大以外での放射線の取り扱いによる被ばく歴がある場合は、あらかじめ前事業場から被ばく歴を取得し、放射線健診を担当する医師に被ばく歴を必ず提出して下さい。
雇入時の健診のとき以外は、被ばく歴はri-tanto@umin.ac.jp(診療放射線管理室と健康管理共通)に提出してください。
共通IDを取得後、UTRadMSへの登録申請を行ってください。
※UTRadMSに登録するためには個人を識別する共通IDが必要です。共通IDが発行されていない方は、総務課 庶務・危機管理担当窓口にて発行手続きを行ってください。
※診療部門では、UTRadMSは附属病院用のマニュアルに基づいて運用されています。
※過去に登録済であっても、現在中止中の場合には、学科が"中止中"または"空欄"等になっていますので、再開する場合は「正しい科(部)名」と「メールアドレス」に更新してください。
※今後、以下のアドレスから管理用の配信を受け取れるよう、迷惑メールフィルタの解除設定をお願いいたします。
no-reply@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
houkan@mail.u-tokyo.ac.jp
ri-tanto@umin.ac.jp
UTRadMSへの登録申請が行われると、当院の診療放射線管理室が提供する教育訓練(部局講習会)の受講案内がメールで配信されます。
また当院には様々な放射線機器・放射性同位元素があります。部局講習会では、放射線の種類や業務内容に応じた放射線測定器の種類・装着部位・交換場所を確認するため、受講しないと法令上義務付けられた個人被ばく線量の測定ができません。放射線測定器のうちガラスバッジについては以下の2つが運用されています:
①記名バッジ
定期的に配給されます(月1回)。本資料のStep 5まで完了していない場合は、一時立入者としての利用となるため、「立入」という文字がラベルに入ります。
② 無記名バッジ
記名バッジがない人の安全確認のためのバッジです。本資料の手続きを経ずに、誰でもすぐに使えます。利用の申請も不要です。放射線の検出があった時のみ、診療放射線管理室より通知しますが、個人被ばく線量の記録は残りません。院内の数カ所にまとめて常備されています。
【注意】部局講習会の位置付けについて
教育訓練(部局講習会)を受講して初めて、UTRadMSの登録申請が受理され、Step 4 のWeb問診の案内がメールで配信されます。すなわちUTRadMSに登録し、Step 4のWeb問診を受けるうえで、Step 3の教育訓練(部局講習会)の受講は必須ですので、必ず受講してください。
また、Step 4のWeb問診と併せて、UTRadMS上の教育訓練の受講案内がメールで配信されますが、こちらは東大病院の教育訓練の受講実績にはなりませんので、受講しないでください。
UTRadMSでWeb問診に回答してください。本学ではUTRadMS上のWeb問診のみが、放射線健診の問診として認められますのでご注意ください。
Web問診に回答すると、UTRadMSから、保健センターで実施されている放射線取扱者健診への受診案内がメールで配信されます。ただし、雇入時健診を受診するときに放射線を取り扱うと申告し、放射線取扱者健診を合わせて受診した場合、もしくは他医療機関で放射線健診を受診していれば追加での健診は不要です。他医療機関の診断書はri-tanto@umin.ac.jpに提出してください。なお、健診を受診してから3カ月以内にStep 1~Step 4の手続きが完了しない場合は、改めて放射線取扱者健診を受診する必要があるのでご注意ください。
雇入れ時や他機関での放射線取扱者健診を受診していない、もしくは直近の放射線取扱者健診から3カ月以上が経過している場合は、保健センターのホームページで日程を確認して放射線取扱者健診を受診するか、あるいは以下の(1)もしくは(2)にしたがって受診してください。
(1) 当院職員の場合は、職員外来(職員等健康相談室・内線32118)で放射線取扱者健診を受診することができます。平日午後1時~3時に内科外来204診察室に直接おこしください。外来受付や受診予約は不要ですが、不定期に休診日があるため、 東大病院MULINSホームページ(その他→職員(等)健康相談室→【診療室(204)稼働日】)でご確認ください。
(2)あるいは職場の医師に診察を依頼し、「放射線健診のための用紙.pdf」に署名をしてもらい、東大病院検査部23番窓口に提出して採血検査を受けることも可能です。
上記の(1)または(2)により放射線取扱者健診を受診すると、受診結果(診断書)が大学本部に送付されます。
放射線業務従事者に登録すると下記の期間において半年毎に実施される定期RI健診(UTRadMSによるWeb問診)の案内がメールで配信されます。放射線取り扱い業務に従事する者は、半年毎の健診が法令で義務付けられていますので必ず受診してください。
・上半期の問診回答期間 7月~8月
・下半期の問診回答期間 1月~2月
定期RI健診では、Web問診の結果および個人被ばく線量に基づき、一部の方については、保健センターから「要受診(Web問診だけでなく、診察と血液検査が必要)」と判定されることがあります。この案内をメールで受けた場合は、上記のStep 5にある何れかの方法で受診してください。受診しない場合は、次回以降に定期RI健診を案内する対象者から外れてしまい、法令上の要件を満たさないまま就労することになりますのでご注意ください。
令和3年度より個人被ばく線量の合算が法令で義務付けられました。当院から他機関に移った後も引き続き放射線を取り扱う業務に従事する場合は、本院での被ばく線量の測定記録が求められるため、本院で放射線業務従事者の登録を完了しておく必要があります。また被ばく線量の記録は、共通IDが有効な時は本人がUTRadMS上で確認できますが、他機関に異動後に共通IDを失効した際は、被ばく線量の記録は個人情報のため、本人がri-tanto@umin.ac.jp(診療放射線管理室と健康管理共通)にお問い合わせください。
配置転換や退職などにより、放射線を取り扱う業務から外れる場合には、すみやかにUTRadMSで中止の申請をしてください。中止の申請をしないとガラスバッチの配給が続いてしまうのご注意ください。