このコラムを読んでいただきありがとうございます。 早速ですが、皆さんは「経済」という言葉を聞いて、どんな事を思い浮かべますか? 難しい。数字は苦手。あまり自分には関係ない。新聞やニュースで毎日のように「経済」という言葉は見かけるけど、GDP、雇用統計、ブレグジット、米中貿易戦争…なんだか全く分からない。こんな感想が多いのではないでしょうか。
一言でいうと《「経済」とはヒト・モノ・カネが動くこと》です。 実は僕たちは「経済」と密接にかかわって生きています。トランプ大統領のつぶやき一つで世界の株価や為替レートが大きく動いたりするのはもちろん、お給料が銀行口座に振り込まれ、そこからいくら貯金して、家賃や光熱費を支払ったり、食料品を買ったりといった日常生活の中の身近なお金や物の動きも「経済」なのです。
では、なぜ私たちは「経済」とこんなに密接な関係があるのに、なかなか興味関心を持てないのでしょうか。その答えヒントの一つは行動経済学のダン・アリエリー教授が、著者の『アリエリー教授の「行動経済学」入門』の中で【感情と行動の関係性】について、こう言っています。 「物事を統計的に、数字の問題として捉えた途端、私たちの感情のスイッチは切れてしまう》 ニュースや新聞では情報を分かりやすく伝えるために数字を使うことがあります。しかし「1-3月期の経済成長率は昨年同時期に比べ0.5%プラスの3%でした」とニュースを見た途端に興味を失う人はいませんか? 単語一つ一つは簡単なのに、数字が出てきたら興味がなくなる人が多いのです。特に「経済」ニュースに関しては数字ばかりです。つまり、より分かりやすく伝えるための数字が、逆に僕たちから興味を失わせているのです。
このコラムではこうした経済のニュースをわかりやすく解説していきます。読んでいただいた後に、へぇ~そうなんだ! と思っていただければ幸いです。
mamma journal 6月号(岡谷市民新聞社発行)掲載コラム