資源解析グループでは、水圏生物の個体群や群集を対象に、野外調査と数理モデルを併用し、生活史進化や個体群の動態に関する研究を展開しています。個体群の動態は、個体群を構成する個体のふるまいによって決まるため、生活史の個体変異に関する研究も進めています。人為的な影響によって、多くの水圏生物が絶滅の危機に瀕していますが、私たちは貴重な水圏生物と自然を次世代に残すために、保全生態学的な研究を重視しています。体サイズを軸としたサイズスペクトルモデルを開発し、このモデルを用いて個体群や生物群集の動態を数値計算することで、人間活動や管理方策の効果を検証する研究も進めています。水産資源が持続可能な食に果たす役割に関する研究にも取り組んでいます。
● 水産資源の保全と利用
● 水圏生物の進化生態
● 水圏生物の生活史の種内変異
● 水圏生物の群集動態